株式会社スマートテックシンク
久保 立記
POSTED | 2016.09.27 Tue |
---|
TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:その他 創立:9〜10年 決裁者の年齢:その他 商材:その他 |
---|
従業員は皆、経営者であれ!
一人一人が会社の問題を考え挑戦していくIT企業Topics
株式会社スマートテックシンク 社長 久保 立記氏のONLY STORY
広告業界からIT業界へ、27歳で決意の転職
「起業したい」と強く思い始めたのは、前職の広告会社に勤めていた時のことでした。
その会社の経営方針として、「従業員は皆、経営者であれ!」というちょっと珍しいポリシーがあったんです。
でもそのおかげで、自然と経営者目線に立った働き方が身についてきたんだと思います。
会社を運営していくということに面白みを感じ始めて、いつしか「起業したいな」という気持ちが強くなっていましたね。
ただ、広告業界は元々やりたいと思って入った仕事だったんですが、やってみるとなかなか難しくて…
どうすればトップクリエイターになれるのか、自分なりに模索してみたんですが、結局分からないままでした。
「このままでは目が出ないな」と思い、異業種転職をして、現在のITエンジニアに就きました。
27歳で未経験のITエンジニアに転職したので、人よりスタートが遅れているということに、内心かなり焦っていました。その分、人の倍頑張らないと上にはいけないですからね。
まずは新入社員の中で一番じゃないとダメだなと思い、猛勉強して新入社員の中で1番最初に資格を取得しました。
そこから、「あいつは頑張れるやつだな」と認識してもらえたのか、良い開発案件の話が巡ってきたんです。
未経験で開発現場に入れる滅多にないチャンスでした。
「でも現場が遠いからちょっと難しいのでは」と言われ、雲行きが怪しくなったので「引っ越します!」と言って引っ越しを条件に入れて貰いました。
なりふり構わずチャンスを掴みに行ったんです。
現場に入ってからも、未経験の自分を入れてくれたことに恩を感じていたので、仕事が終わってから自分で時間を作って遅くまで勉強していました。
現場で使っている言語だけじゃなくiOSの言語だったり、仕事で使わない言語を使ってゲームを制作し、個人的に公開したりしていたんです。
そういった活動が認められて、経営に携わることが出来るようになったのかなと思います。
長年取り組んできたゲーム開発をメイン事業へ
弊社の事業として、現在はシステムエンジニアリングサービス(SES)を主軸として取り扱っています。
他社さんの開発をお手伝いしているような形ですね。
ただ、自社ではゲーム開発にも力を入れており、事業化に向けて取り組んでいるところです。
私自身、ゲーム開発に取り組んでいこう!とずっとゲーム開発のメンバーとして活動を続けてきて、
最近ではようやくコンスタントにアプリをリリースできるようになってきました。
いずれ本格的にゲーム開発をしていくと、優秀なディレクターやプランナーをアサインしてしっかりした体制で運用していかなくてはいけなくなるので、その体制作りをできるように現在は動いています。
今あるゲームって日本でしかヒットしないというか、ガラパゴス化してしまっている部分があると思うんです。
グローバルに評価される作品をスマートテックシンクで作って、ゲーム業界に革命を起こしたいですね。
開発期間2週間!熊本地震の復興支援アプリに予想以上の反響
今年、甚大な被害をもたらした熊本地震が起こりましたよね。
熊本地震が発生した時に、弊社のメンバーにも熊本出身の社員がいて。
実家は大丈夫?など、被害を心配するチャットが飛び交ったんです。
その時、弊社の代表から「復興支援アプリ作れない?」という一言が飛び出して、すぐにプログラマーに連絡し、熊本に詳しい営業とも連携して2週間の突貫作業で作り上げたんです。
熊本県の観光地や特産品などを紹介するアプリなのですが、エンターテイメント性を持たせて、絵を並び替えると熊本城などの一枚絵が完成する、というような内容になっています。
この熊本復興アプリを開発した結果、Facebookで広めて貰えたり、お客様にも「復興アプリ作ってるんだね!」と声をかけられたり、予想以上に反響がありました。
通常のようにじっくり時間をかけて開発する案件とは違ったからこそ、この経験から事業の方向性の1つとしてヒントを得れた気がしています。
経験よりも、「やる気」と「ビジョン」を持っているか
IT業界って、技術がないと現場に入れなかったり、入社もできなかったりする「狭き門」なんです。
しかし、弊社は未経験の人でも受け入れて、しっかりステップアップできるようにサポートしています。
必要なのは、技術よりも「やる気」と「ビジョン」ですね。
私自身も、まったくの未経験からスタートして、現在では経営者になっているので、同じような人材をどんどん排出していけたらいいなと思っています。
弊社の経営方針というのが、前職の広告会社と同じく「一人一人が経営者であるべき」というものなんです。
社員全員が今の会社が抱えている問題や課題を認識して、「こう変えたらいんじゃないか」考えて行動していけるようになってほしい。
そのビジョンに対して共感して、一緒に行動できるような方に来ていただけたら嬉しいですね。