山下 博司

今回のインタビューは、デザインや映像制作を行う株式会社ARTS-WagoNの山下氏にお話を伺います。商品やサービスのイメージアップにつながるデザインリニューアルや起業の経緯について語っていただきました。

山下氏：弊社は映像制作とブランディングを行っているデザイン会社です。

デザインの領域では、企業が商品をリニューアルしたり新サービスを始める際のロゴマークやホームページ、パンフレット、名刺などを制作しています。企業のブランディングに大きく関わる部分なので、統一感のあるデザインを心がけています。

映像の領域では企業の広告映像をはじめ、商品の使い方を説明する映像、採用のために従業員が楽しく働いている様子や社長さんの想いを伝える映像、街中のデジタルサイネージなど、多岐にわたる制作をしています。

山下氏：長くお付き合いのある人材紹介会社さんからホームページのリニューアルの相談を受けた際に、ホームページだけではなくロゴマークや映像、写真、封筒、名刺まで全てをリニューアルしたことで大幅なイメージアップとなり、大変喜んでいただけたことがありました。

周囲からの評判も良く、とても嬉しかったですね。

山下氏：創業当初から、ファッション業界やビューティ関連の案件が多かったこともあり、スタイリッシュでおしゃれなセンスには自信を持っています。

私はロジカルに作り込んだものよりも、パッと見でかっこいいと感じてもらえるような目を引くビジュアルが得意であり好きなので、この点が強みだと言えます。

山下氏：納品したものがお客様に喜ばれた時はもちろんですが、それが世間の好評を得て広がっていき、エンドユーザーにまで響いているという実感が得られた時はより一層嬉しいですね。

それが新たな仕事の紹介につながって、また新たな喜びが生まれていくことが仕事の醍醐味だと感じています。

山下氏：実家が美容室で雑誌や専門誌、ポスターに囲まれて育ったため、自分も作る側の仕事に就きたいと思い、高校卒業後は美容・芸術系の学校に進みました。

卒業後は美容関連の会社に就職し、広告や雑誌、専門誌の撮影、デザインなどの担当として仕事に関わることができたのですが、担当している内容に制限が多いことに少しずつ飽き足りない想いを感じるようになり、就職してから2年が経った頃に転職を真剣に考えたんです。

山下氏：はい。しかし、いざ転職と言っても、自分が思い描くような仕事ができる会社に心当たりもなかったので、それなら自分が理想とする会社を作るしかないと思ったのが、起業のきっかけでした。

山下氏：若さを言い訳に「今しかできない」と考え、決断しましたね。

周囲の大人たちは「失敗は人生の糧」と言っていましたが、私は失敗はしないに越したことはないと思っているので、起業後はかなり慎重に事業を運営しました。現在は8期目を迎え、スタッフも10名規模まで増えています。

山下氏：これまではお客様の要望に沿った制作が中心でしたが、今後はお客様に対して積極的に提案ができる会社になりたいと思っています。

たとえば、企業のサービスや商品に対して「こういう風にリニューアルしてみてはいかがですか」といった提案をこちらから持っていき、それによってお客様の売り上げや評判が上がれば、これ以上に嬉しいことはありません。

長期的には、事業が飛躍的に拡大し、スタッフも100名規模へ増え、自分たちがワクワクするような自社ビルを構えることが目標ですね。そのビルを今のスタッフと見上げたときにどんな感慨が沸いてくるものか、その希望をモチベーションに頑張りたいと思っています。

山下氏：今は即戦力の採用に偏っていますが、今後は経験の有無を問わず、若い人を育て上げ、マネジメントできる環境や体制を整えたいと考えています。

そうした採用が、めぐりめぐって社会への貢献につながると思います。

山下氏：リニューアルなどをご検討されている経営者のみなさま、消費者により斬新なインパクトをもたらす弊社のデザインや動画によって、サービスや商品のイメージアップを図ってみてはいかがでしょうか。ご連絡を楽しみにお待ちしております。

執筆＝増田

校正＝米山