株式会社サンエー

庵﨑 栄

自家消費型の太陽光発電で災害に強い企業づくり

再生エネルギーの本来の使い方を世の中に普及したい
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今回のインタビューは、自家消費型太陽光発電サービスを展開している株式会社サンエーの庵崎氏にお話を伺います。

防災の観点からも再生可能エネルギーである太陽光発電が注目される中、同社が展開する太陽光発電サービスがどのような役割を果たすのか。そのサービスの詳細から起業までの経緯、今後のビジョンについて語っていただきました。

株式会社サンエー 社長 庵﨑 栄氏のONLY STORY

自分が使う電力は自分で作る時代に


–まずは、株式会社サンエーの事業内容をお聞かせください。

庵崎氏:弊社は自家消費型太陽光発電サービスや若い世代をターゲットとした住宅事業、そのほかにも様々な事業を展開しています。今回はその中から太陽光発電サービスについてお話させていただきます。

太陽光発電はお客様の土地に太陽光パネルを設置して電力を作るものですが、これまで日本を含む世界各国では、発電した電力を電力会社に買いとってもらう売買や投資としての利用が主流でした。

しかしヨーロッパではすでに太陽光発電で発電した電力を自分たちで使うことによって外部から極力電気を買わない自家消費型が主流となっており、今後日本でも再生可能な太陽光発電を使って、各自で電力を賄う時代が予想されています。

株式会社サンエーではそういったこれからの時代に備え、自家消費型の太陽光発電をご提供し、具体的には施工、導入後のアフターフォローまでサポートしています。

–導入企業にとって自家消費型の太陽光発電はどのようなメリットがあるのでしょうか。

庵崎氏:大きく分けて2つのメリットがありますね。

1つ目は利益を確保することができる点です。太陽光で発電した電気を使うため電力会社から電気を買う必要がなくなり、電気代の削減につながります。その利益を毎年積み重ねていくと、7~10年でイニシャルコストを回収できるので、今まで売買目的で太陽光発電をしていた場合と経済合理性はほぼ変わりません。

2つ目は災害時にも発電ができる点です。9月5日に発生した台風15号で千葉県には大規模な停電が起きたのですが、弊社の太陽光発電を設置していたところでは停電せずに携帯の充電ができたり、炊飯ジャーでご飯を炊けたりと自家発電の設備が大活躍したそうです。

–太陽光発電サービスを提供している会社はほかにもあるかと思いますが、その中で株式会社サンエーならではの強みはどこにあると考えていますか。

庵崎氏:最も異なるのは、他社が売買や投資を目的とした太陽光サービスを扱っている中で、自家消費型サービスを提供している点です。そして株式会社サンエーは電気工事屋から始まっているためお客様のことを考えた設計や発想を提供できる点も弊社の特徴ですね。

例えば発電所の設計の段階で非常用自立運転型コンセントを組み込むことができるため、先ほどもお話した通り災害時でも発電ができ、ボタン1つで電気を使うことができます。他の販売店さんは売買を目的としていたり、設計のノウハウを持ち合わせていなかったりするため、そもそもほとんど自立運転型のコンセントは付いていないんです。

また災害の観点からお話しすると、弊社ではメガソーラーのようにソーラーパネルを1万枚、2万枚と並べるのではなく、いろいろなエリアに細かく設置する分散型太陽光発電を行っているので万が一災害が起きてもすべてが壊れる心配はありません。

日本でも「自分で使うエネルギーは自分のところで作る。足りない分は電力会社から買う。」という考え方が主流になれば、災害時にインフラが途切れても、最低限の生活はできるようになります。

太陽光エネルギーは、災害時や困った時に国民の生活のレベルを下げないために使うもの。それこそが本来の形だと考えています。そういう世の中が間違いなく来ると信じていますし、そういう世の中の構築に貢献していきたいですね。

電気工事屋の社長に憧れたのがきっかけ


–起業された経緯を教えてください。

庵崎氏:私は家電屋を営んでいた父親の勧めで、電気工事士を目指し、工業高校の電気科に進学し、卒業後は電気工事屋に就職しました。

そこでは主に現場監督として見積や設計、図面作成などの仕事をしていたのですが、
下請けの社長さんたちが月末になると帯の付いた100万円を2束お財布にいれて、社員やお客さんを飲みに連れて行きパーっとお金を使っていたんです。

その姿がすごく華やかでかっこよかったので、「自分も電気工事屋の社長になりたい」と思い、3年間現場監督の経験を積んだ後に電気工事の職人になりました。当時は、早く独立したいという思いで休みなく働いていました。

ところが23歳の頃に初めて任された現場親方の仕事で赤字を出してしまったんです。僕なりに一生懸命やっていたからこそ、現場が終わった時に社長に怒られたのが悔しかった。そこで「冗談じゃない、もう辞めてやる!」と、勢いで会社を辞めて、3カ月ほどサーフィン三昧な毎日を送っていました。

そんな僕を見た知り合いの社長さんたちから手伝いという形で仕事を依頼されるようになり、いつの間にか個人事業主として独立していました。そこからどんどん大きな仕事をいただき、当然一人では捌けなくなっていったので、社員を雇い、少しずつ規模を大きくし、今に至ります。

–なぜ、現在の太陽光サービスを始めることにしたのでしょうか。

庵崎氏:当時は年々やっていても単価が上がらず、社員の年齢が上がっても給料を上げてあげることができないことに頭を抱えていました。どうにかしたいの一心で、認可や資格を取って大手から直接仕事を請けたりもしましたが、金額が大きい分赤字が大きくなってしまうこともありました。

そういう状況を10年近くも過ごし、もがきながら経営していく中で、自分たちで営業をしていかなければならないと気づきました。そこでエンドユーザーを相手に商売を考えた時に、電気工事屋としての経験を活かした太陽光発電を始めようと15年前に太陽光発電の事業をスタートさせたのです。

3~5年以内に売り上げ50億を達成する


–短期的な目標を教えてください。

庵崎氏:短期的な目標は3年から5年以内に売上を50億にすることです。今期の目標が30億なので、その次の壁である50億を達成したいですね。

自家消費型の太陽光発電、再生可能エネルギーの普及と若者向けの住宅事業の2つを軸に会社を成長させていきたいと思います。

–その後の長期的な目標はありますか。

庵崎氏:はい。私は社員のみんなの為にこの会社をいいように使ってもらいたいという想いがあるんですよね。極論を言うと独立をしたい人はしてもいいと思っていますし、サンエーホールディングスという形でもいいのかもしれません。そのようにやりたいことを応援できる会社を作りたいと思っています。

執筆=山田
校正=笠原

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