株式会社CONY JAPAN
小西 正行
POSTED | 2020.10.21 Wed |
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TAGS | 従業員数:301〜500人 業種:建築・不動産 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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リフォーム業界ナンバーワンを目指す
地道な努力から生まれる組織力が会社の強みTopics
今回のインタビューは、リフォーム専門家として3つのブランド展開をしている株式会社CONY JAPANの小西氏にお話を伺います。人財育成に注力し、着実に成果を上げている同社小西氏に、CONY JAPANの社内教育や新卒採用について詳しくお話を伺いました。
株式会社CONY JAPAN 社長 小西 正行氏のONLY STORY
【経歴】
大阪府出身。1973年1月31日生まれ。1997年7月1日、24歳で有限会社スペースアップを設立。初年度より17期連続増収を記録し、前期売上60億突破。業界のリーディングカンパニーとしてメディアに多数紹介される。
2006年1月、スペースアップでの経験を生かし、組織構築・人材採用・人材育成のノウハウを全国の経営者へ伝えるべくコンサルティング会社、株式会社ソリューションを設立。現在はセミナー講師としても全国で講演活動を精力的に行なうなど「最強の組織構築」請負人として注目される。
2011年5月、グローバル展開を推し進める為、新たに【CONY WAY】を構築し、数社あった会社を統合し、株式会社CONY JAPANに社名変更。今後は人財で勝負できる業界に進出し、日本にとどまらす世界中で活躍し100年後も光輝く会社を実現する!
CONY CORE【核】
CONY JAPANはグローバルに戦い、夢を実現する仲間を世界中に創り、感謝の言葉の絶えない世界で愛されるグレートカンパニーとなります。
座右の銘:生涯成長・生涯挑戦
好きな言葉:スイッチON!・死ぬこと以外はかすり傷!
リフォーム業界で勝ち続けるための「組織力」
––まずは、株式会社CONY JAPANの事業内容をお聞かせください。
小西氏:CONY JAPANグループは「夢をかたちに」をテーマに、衣食住にわたるライフスペースの改善提案を行う住宅リフォーム専門家です。具体的には次の3つのブランドを展開しています。
1つ目の「リフォーる」では、300万円以下の価格でキッチン・浴室・トイレ・洗面台などの水まわりのリフォームを行っています。
2つ目の「スペースアップ」は、家のことであれば水回りから外壁、屋根まで全て対応できるデザインリフォームです。さまざまなリフォームデザインコンテストに毎年20~30作品が入賞するデザイン力が強みです。
3つ目の「PROSTYLE RENOVATION」は、キャリア10年以上の有資格者のみで組織され、フルオーダー・デザインリフォームに対応するスペシャリスト集団です。
––3つのブランドがあることで、どのようなニーズにも応えていただけそうですね。
小西様が事業を展開する上で重視されていることは何かありますか。
小西氏:「人」に尽きます。
例えば「〇〇メーカーのシンクに変えたい」とオーダーがあったとしますね。それをAとBのリフォーム会社が施工したとして、完成品にほとんど差はありません。その中で僕らが大事にしていくべきものとして辿り着いた結論が「誰から買うのか」ということでした。
営業でも施工でも結局はすべて「人」がすること。そのため、社員教育や人財確保、組織づくりに力を入れて、新卒採用を始めたり、理念経営に切り換えたり、「人」にまつわるところを強化してきました。
––社内育成においてのこだわりを教えていただけますか。
小西氏:朝の習慣である「掃除」と「朝礼」です。掃除は美化のためではなく掃除を通した自分磨き。朝礼は申し送り事項を共有するだけではなく、朝礼を通した自己成長の場として毎日行っています。
また採用においても、入社する前にきちんと弊社のことを分かってもらうために今話した朝の習慣に参加していただいたり、1日店長同行をしていただいたり、セミナーで、僕から会社の価値観や大切にしていることを100分ぐらいかけてお伝えしています。
そこで「合わないな」と思う学生さんもいると思うんですが、入社してからミスマッチに気づいて「こんなんじゃなかった」と辞めるのはもったいないので、ある程度見極めて入社していただくようにしています。
––エピソードを伺うと決して一朝一夕で作られたものではないなと感じます。腹を据えて社内育成や採用に取り組んでいるからこそ成功されているのですね。
小西氏:市場が厳しいときほど「組織」や「人財」の差が浮き彫りになると思っています。同業他社さんでは今回の新型コロナウイルスの影響を大きく受けていますが、弊社では6月末決算で2億強の利益が出ました。
教育や採用に時間やお金をかけていますので一見非効率に見えますが、僕らはその路線を変えずに23年間ずっとやってきました。今ではそれが大きな会社の強みになっていると思いますね。
大きな会社を作るために基礎から作り直す
––事業を始められたきっかけを教えてください。
小西氏:父が他界したのをきっかけに個人事業主だった父の事業を引き継ぎ、1997年7月1日、僕が24歳のときに有限会社スペースアップを設立しました。その後も複数の会社を立ち上げ、統合し、株式会社CONY JAPANを設立しました。
––当初から人財育成に力を入れられていたのですか。
小西氏:いえ、当時は歩合給で社員の目の前にニンジンをぶら下げて、頑張ってもらっている状態でした。
ただ、会社を法人化して、当初の売上3000万円から4年後に8億になるほど会社として成長させることができ、リフォーム業界も右肩上がりでしたが、「これは続かないだろう」と不安になっていました。
そのような時に、住宅メーカーさんが歩合給を辞めて、新卒採用に取り組んでいることを知って、弊社でも固定給と新卒採用を始めようと考えました。しかし後者の新卒採用においては自社の「強み」がわかりませんでした。
その頃に、たまたま参加した中小企業勉強会で「人財育成の軸は企業理念からだ」という話を聞き、企業理念について考えるようになりました。はじめは「小さな会社が企業理念を作って意味があるのか」と思っていましたが、言っていることは間違ってはいないなと感じました。
そこで企業理念を作り、トップセミナーで語り始めると理念に共感して目をキラキラさせた学生さんが集まるようになったんです。これなら「新卒採用がやれる」と確信し本格的に新卒採用をスタートしました。
––お話を聞いていて、右肩上がりで成長していた当時に一歩立ち止まって自社の現状に違和感を持たれたというのは、すごいなと思いました。
小西氏:業界の先輩にも、「わざわざ自分でブレーキを踏むようなことをするな」と言われましたね(笑)
ただ、当時は30人ぐらいの会社だったんですが、誰かが入っては、誰かが辞める状況が続いていたんです。会社の基礎がよくなかったんですよね。建物に例えるなら、2階建てしか建てられない基礎の上に、無理して5階を建てているようなもの。もっと大きな会社を作りたいなら、1度ゼロにしてでも基礎からやり直そうと。それまでやっていた歩合給や中途採用をすべて切り替えて今の体制にしました。
今回のコロナ禍のように外部環境で起きた波は自分で止めることはできません。けれど自分が打ち出した施策で起きた波は、自分で止めたり、コントロールしたりすることができると僕は思っています。
業界ナンバーワン売上1000億円企業を目指す
––今後の目標を教えてください。
小西氏:リフォーム業界のナンバーワンになることです。今、日本のリフォームマーケットは6兆~7兆だといわれているので、そのうち10%のシェアを取れるようになっていけたらと思います。
なので、IPOを視野に入れながらまずは売上1000億円を目指します。
––ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
小西氏:僕たちは100%元請けでしか工事を請けていませんので、内装会社さんやメーカーさんとパートナーとして連携をしていきたいと思います。
また工事請負契約書の電子化を検討しています。今、年間1万件ぐらい工事をしていますので、ぜひIT会社さんと組んで業務効率化をしていけたらと思いますね。
執筆=山田
校正=笠原