株式会社サンウッド
佐々木 義実
POSTED | 2018.07.06 Fri |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:建築・不動産 創立:15年以上 決裁者の年齢:60代 商材:BtoC |
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サンウッドの“億ション”が仕立てる上質な暮らしとは
こだわりのプライバシー設計とオーダーメイド対応Topics
皆さんは、“億ション”という言葉をご存知でしょうか。
販売価格が1億円を超えるマンションが“億ション”と呼ばれ、直近その需要が高まっているのだと言います。一見、一部の富裕層の方のために作られた煌びやかな住居のように感じますが、実際のところはどうなのでしょう。
––事業に込められた想いとは?
––サンウッドのマンションはなぜ選ばれているのか?
高品質な新築マンションの開発販売事業を展開する株式会社サンウッドの代表取締役社長、佐々木 義実氏にお話を伺いました。
株式会社サンウッド 社長 佐々木 義実のONLY STORY
様々なライフスタイルに合わせ、上質な暮らしを仕立てたい
––株式会社サンウッドでは、20年間で3200戸以上ものマンションを供給してきたと聞きました。なぜ、サンウッドのマンションは選ばれているのでしょうか?
一言で言うと、私たちの事業は『上質な暮らしを仕立てる。』ということだと思っています。
「仕立てる」という言葉は、洋服を縫って作る際などによく使われると思うんですが、当社のマンションもまた住む方のライフスタイルに合わせて、可変性の高いオーダーメイド可能な住まいを提供しています。
当社では、社員に多くの一級建築士を採用することで、お客様のご要望に合わせたオーダーメイド提案ができる体制を取っています。実は、これって非常に手間のかかることですが、そこまで準備してもキャンセルされる事だってあるんですよ。
それでも、株式会社サンウッドは、そういうことを手間暇いとわずに取り組んでいくことを大切にしています。
加えて、当社のマンションは自社販売によってお客様に販売してきました。そうすることで、社員が受け取ったお客様の生の声をまた次の商品開発に生かすことができるんです。
このようにして、お客様の「こういうところに住みたい」「こういう場所で、こういう暮らしがしたい」という願いを実現させようという想いでずっとやってきています。
「お客様の様々なライフスタイルに合わせて上質な暮らしを仕立てる」という取り組みが評価されて、お客様から選ばれているのではないかと思います。
––すごいこだわりですね!具体的には、どういったお客様のご要望があるんですか?
例えば、1組のご夫婦がご子息と一緒に住むマンションを探していらっしゃった時のこと。お客様のご要望は、「マンションの上と下とをメゾネットで繋いで欲しい」というものでした。ところが、マンションの構造上は上下階を繋ぐようには設計されていない。
壁や床を抜いてしまうとマンション全体の耐震性能にも関わってくるため、追加コストがかかりますし、工期も遅れます。難しい判断でしたが、私たちはマンション全体の構造計算をやり直して、工事も止めてお客様のご要望を優先しました。床を抜いて室内に階段を作ることでご要望に沿った住空間を実現したのです。
こうした住空間を作り出すことで、お互いのプライバシーを保ちながらも時々顔を見ることができるような空間となり、「一緒にご飯食べようか。」といった気軽なコミュニケーションが生まれていきます。
まさにお客様の望む住空間が提供できたのです。
––こうしたこだわりのある事業は、もともとどのような想いで立ち上げられたのでしょうか?
まず現代の日本では、安価で大量供給ができるものが多く作られていますよね。マンションも同様に安価なものが大量に作られている。マンション業界においても、「価格」というところに力点が置かれ、結果的に「居住性」の優先度が落ちてしまっていると感じていました。
『手頃な価格のマンションが作られていく一方で、その居住空間は住み心地のよくないものになってしまっているのではないか。』
そう考えた私は、高品質でしっかりとした住空間を提供したいという想いが募り、この高品質な新築マンションの開発販売事業を始めたんです。
富裕層のみをターゲットにしようと思ってこの事業を始めたわけではなく、とにかく住み心地のよいマンションを作りたかったんですよ。
立地に恵まれ、プライバシー空間が守られた高品質な住まい空間
––株式会社サンウッドで提供するマンションに住む方々は、どういったところに魅力を感じていらっしゃるのでしょうか?
マンションというと集合住宅なので、多くの世帯が集まり、そこにコミュニティが形成されますよね。そうなると、どうしてもプライバシー領域が狭くなってしまいます。
株式会社サンウッドでは、こうした住む人の気持ちを置き去りにしてしまうマンション作りからの脱却に力を尽くしてきたんです。
具体的には、プライバシーを重視する姿勢の表れとして、「開放廊下に面した居室を造らない」ことに重点を置きながら提供してきました。第三者が居室の窓付近を通行する事のない住まいを設計し、そこにこだわることで、プライバシー性を高めたのです。
創業時には「日本のマンションの常識を打ち破る」というちょっとエキセントリックな表現をしていましたが、私たちは今でもこれまであったマンションからは一線を画すものを提供したいという気持ちで事業を営んでいます。
––都心に多くの高品質なマンションを供給していると伺いましたが、どういったエリアでお住まいを提供しているのでしょうか?
青山、赤坂、広尾、松濤などといった高級住宅街を中心に都心部に多数のマンションを供給しています。都心の立地を熟知していることで都心の好立地にマンションを供給できることが当社の強みになっています。
独立系のマンションデベロッパー企業として、都心という場所にこだわり続けているのは、当社以外にあまり聞いたことがありませんね。
質の高い暮らしを求める方々に一目置かれる存在へ
––今後はどのように事業を展開されていくんのでしょうか?
創業時と比べて日本の状況は変わり、年々人口は減り続けていますよね。一方で、東京へ流入する人口は増加傾向にある。
そういった時代背景を踏まえた上で、株式会社サンウッドの事業は、東京での質の高い暮らしを実現する住まいを提供していきます。そうすることで、「日本の住宅の質の向上」を実現していきたい。当面は売り上げで150億円ぐらい、年に5棟ぐらい供給したいですね。
将来的には、「もっといい住まいに移りたい」と思った時にサンウッドという会社を思い出してもらえるような、そんな存在になりたいと考えています。
執筆・山崎