株式会社 昼Job

坪嶋 拓真

ナイトワーク出身者に特化した人材紹介サービス

業界にまつわるマイナスイメージを払拭したい
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今回のインタビューは、ナイトワーク出身の女性に特化した人材紹介サービスを行う株式会社昼Jobの坪嶋氏にお話を伺います。詳しいサービス内容や会社設立までの経緯、ナイトワーク出身女性ならではの強みについて、語っていただきました。 

株式会社 昼Job 取締役 坪嶋 拓真氏のONLY STORY


【経歴】

1987年、大阪府八尾市出身。高校を卒業後、単身上京。19歳の時からナイトワークを始め
20歳の時には自身でナイトワークの女性をターゲットとした飲食店を出店。
その後、夜の世界を上がり、未経験で不動産営業職として転職。入社7ヵ月で賃貸事業部の責任者となり、入社1年半で本社にて人事の責任者として従事。
在籍していた不動産会社の新規事業として始動した「昼job」の立ち上げ・運営を責任者として従事し、昼jobの法人化と共に役員として就任。
現在、取締役として昼jobを運営している。

ナイトワークから昼職への人材紹介サービス

–まずは株式会社昼Jobが手がけている事業について、お聞かせください。
坪嶋氏:弊社は一般的にキャバ嬢、風俗嬢と呼ばれるようなナイトワークをしている女性、もしくはしていた女性たちが、お昼の仕事に就職できるように支援をしている、人材紹介会社になります。

–ナイトワーク経験者をターゲットにしているとおっしゃっていましたが、求人数はどのくらいになりますか。

坪嶋氏:メインはナイトワーク経験者になりますが、そこに限定している訳ではありません。なので、月々に登録される求職者さんは、1都3県で約200人、地方で約150人と多くいらっしゃいます。
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
坪嶋氏:訪れた求職者が実際に職場で働くことができるようになるまで徹底的にサポートする点ですね。

ナイトワークをしていた方が昼職への転職を考える際には、他の職業をしていた方よりも沢山の不安があるので、誰かに相談したいという気持ちになることが多いんですね。弊社でキャリアカウンセラーをしている女性も、また私自身も、過去にナイトワークをやっていた経験があるので、その苦労や悩みは理解しています。

なので例えば、条件などをヒアリングして、求人票を出して、「この企業を受けよう」ということになれば、履歴書の作成などもその場で一緒に行います。そのほかにも、基本的なビジネスマナーを知らない子であれば、名刺の渡し方、上座下座といったところから、本人が自信を持って働けるよう、社会人研修などもしています。

そうした取り組みの甲斐もあり、同じような事業を手がけている企業の中ではシェア1位の実績を持っています。

–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
坪嶋氏:私たちが、ナイトワークに対して抵抗を持たないことですね。と言うのも、ナイトワークの経験がある方はその経験を負い目に感じていたり、それによって自分を低く見ていることが多いのです。しかし、当たり前なことにはなりますが職業に優劣はありません。

ナイトワークの経験をマイナスに捉えるのではなく、一生懸命やってきたのだから、そこに対しては自信を持って欲しい。私も、過去にナイトワークをしていたおかげで今、こんなに話せるんだよというのは、求職者の皆さんによく話していますね。

億近い利益を生んだナイトワーク出身の女性


–起業を決意したきっかけについて教えてください。

坪嶋氏:この事業はもともと、私が以前勤めていた不動産会社の社内の新規事業としてスタートしました。そこにある時、23歳のキャバ嬢としてしか働いたことない女性が営業マンとして入ってきたんですね。その人が1年目で先輩を全員抜くような営業成績を叩き出し、億近い売り上げでなく利益を一人で持ってきたんです。
彼女の活躍を見た時、「まだまだナイトワークは社会的にマイナスイメージを持たれる職業かもしれないけれど、その中には多くの原石がいるはずだ」と感じました。この原石を見つけ輝かせることは、本人と企業の喜びに繋がると思い、法人化しました。

–もともと、起業したいという想いを持たれていたのでしょうか。
坪嶋氏:そういった想いはありませんでした。ただ私は人と関わることが好きでなんですよね。そしてこの人材紹介の仕事を端的に表すのであれば、人の仕事を選ぶサポートだと思います。仕事は人生の中でも大事な要素なので、この決断に関わることは人に深く関わることと同義だと思っています。

そうして仕事をしていくうちに「人材事業はこんなに楽しいものなのか」と感じ、事業を立ち上るに至ります。なので、初めから起業を考えていたという訳ではありません。

立ち上げた最初の月に、いきなり1都3県で100件の会員登録がきて、そこから一度も数字を落とすことなく今日まで成長し続けています。

ナイトワークのイメージを変えたい

–今後の展望について教えてください。
坪嶋氏:向こう1年の目標としては、1都3県に比べて、その他の43道府県の方の問い合わせがまだまだ少ないので、全国的な認知度を高めたいです。まずは主要都市といわれる大阪、名古屋、福岡、仙台などのクライアント数と求人者登録数を増やしていきたいですね。
–長期的な目標はどのようなものですか。
坪嶋氏:ナイトワークのイメージそのものを変えていきたいです。

先日、同僚と飲んでいる時に横のテーブルから、「こういう仕事をしている人って、こうだよね」というような話が聞こえてきました。先入観によって実態を知らなくてもそう考えられてしまう職業があり、その話題の代名詞としてナイトワークは挙げられやすいのです。そして実際働いている女の子たちも、下に見られていると感じている、とよく話します。

イメージだけで決めつけられている人や職業のイメージを変えていきたい。そして彼女らが自分を輝かすことのできる場所を提供できればと思います。
–最後に読者へのメッセージをお願いします。
坪嶋氏:女性は採用したいけど、自社のサービスや商材上、なかなか女性の応募が来ないという企業さんには、ぜひ声をかけていただきたいと思います。

またナイトワーク出身の女性は、コミュニケーション能力や美的感覚に優れている方が多いので、そういう人材がほしいという企業さんもぜひご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

株式会社 昼Jobの住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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