株式会社マウントゼロ

丸山 龍也

スポーツ・漫画にまつわることなら何でもやる出版社

元プロサッカー選手がスポーツ漫画の出版に挑戦
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今回のインタビューは、スポーツ漫画の出版を中心に様々な事業を行う、株式会社マウントゼロの丸山氏にお話を伺います。スポーツ漫画の可能性や、サッカー選手を引退してから起業するまでの経緯、将来的に実現したい企画などについて語っていただきました。

株式会社マウントゼロ 社長 丸山 龍也氏のONLY STORY


【経歴】

元プロサッカー選手/株式会社マウントゼロ 代表取締役社長
小学校からサッカーを始め、プロになることを目標に日々奮闘。高校卒業後は、当時岩手県リーグに所属していたアンソメット岩手(現在はFCガンシュ岩手に統合された)に入団。しかし、2度の大ケガにより手術を3回経験。2年間サッカーができなくなる。復帰後にタイのプロサッカーリーグに挑戦するが、ケガの影響があり、プロ契約まで至らず。

ケガが完治した後、スリランカのプロサッカーリーグに挑戦し、念願のプロ契約を結ぶ。その後、ステップアップのためにリトアニアのクラブと契約を結ぶ。そしてスペインのクラブに移籍を目指すも、契約できず、2018年に入りサッカー選手を引退。

海外在住時にマンガコンテンツの影響力に惹かれ、日本に帰国後、ワンディエゴ丸出版社を立ち上げ、代表取締役社長に就任し、その後株式会社マウントゼロ社名変更。全国各地に根ざしたご当地サッカーマンガを作ることを目標に、日々奮闘する。

スポーツ・漫画にまつわることなら何でも


–まずは株式会社マウントゼロが手がけている事業について、お聞かせください。

丸山氏:弊社はスポーツ漫画専門の出版社として謳っていますが、一方で“スポーツ”か“漫画”に関わる革新的なことであれば、サッカースクールでも飲食でも、なんでも行う会社です。

–ありがとうございます。出版事業とそれ以外の事業についてそれぞれ詳しく教えてください。

丸山氏:出版事業に関して言いますと、漫画で少しずつ何かを良くしていく取り組みを進めています。

例えば現在、Jリーグの18歳未満のスタジアム来場者は8%の割合です。ただJリーグは、暴動が起きることもほとんどなく、世界から見ても平和なサッカーリーグなので女性や子どもも安心して来場できるんですね。それなのに8%という数字はあまりにもったいない。

そこで私たちは、子ども向けのJリーグの漫画を作ることで、この割合を上げていけるのではないかと考え、実際に『キング・オブ・エンブレム』というJリーグオフィシャル漫画を出版しています。

このように、真面目に考えたら難しいかもしれない色々な課題を漫画の力で解決していくのが私たちの仕事です。

出版意外のところでは、スポーツというところでJリーグのイベントを開催したり、そこから派生してバスケのイベントも開催しました。何でもやりますよというスタンスを保ちながら、いろいろな方向に事業を展開させています。

–どうして漫画に目をつけたのでしょうか。

丸山氏:日本の漫画は世界一優れていると思ったからですね。例えばサッカーを教わるのであれば、ブラジル人に教えてもらうとなんだか嬉しいじゃないですか。イタリア料理や美味しいパスタもイタリア人に作ってもらったら嬉しいですよね。それと同様に漫画を日本人に作ってもらうっていうのは、世界の人からみたらとても嬉しいことだと思うんです。

その「誰が」作ったかが価値になると思い、最終的には世界の人々に私たちの漫画を読んでもらうことを目指して、漫画から問題解決に貢献するサービスを展開しています。

–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。

丸山氏:弊社に出版社としての強みはありません。色々な出版社に、色々な経験をしてきた人たちがいるのを知っているので、私たちの「ここが強みです」とは言えませんね。

ただ強いていうなら若いことですかね。私は現在26歳で、何も出来ないんですが、気合と体力と根性はありますし、「面白いことを考えます!」というノリや勢いは、歳を重ねてからはなかなか出せないと思いますからね。

25歳でサッカー選手を引退し、その後起業


–現在の事業を始めるに至ったきっかけについて教えてください。

丸山氏:私はありがたいことに自分が大好きなサッカーの選手としてずっと生計を立てて暮らしていました。25歳に引退しましたが、一生懸命やりきったのですっきりとしていて、「もうこの先、熱中できるものは何もないのではないか」と思っていたんです。

その後もサッカーの世界で、コーチをしたり、ライターやイベントをしたりと、苦労もなく、嫌なことをするわけでもなく働いていました。

そんな中ある日、スポーツ漫画について話をもらったんです。世界の人はみんな日本の漫画を良いと思っているし、スポーツはもちろんポテンシャルがある。だからスポーツ漫画って、とても可能性があるものなんじゃないかと思ったんです。チャレンジしてみたら面白そうだと思い、純粋に楽しそうだからこの事業を始めました。

地域を元気づけるスポーツ漫画を全国で


–今後の展望について教えてください。

丸山氏:今年の8月で創業1年を迎えるので、まずは1期を無事に終えることですね。
その後は全国各地にサッカー漫画を作って、それらの話がぜんぶ繋がっているという企画を実現させたいです。

例えば世田谷のサッカー少年が全国大会を目指していくという漫画を作るのであれば、実在する地元のラーメン屋さんや企業など、色々なものをリアルに描かれている、世田谷の子どもたちに希望を持ってもらえるような漫画を作りたいです。

一方で、例えば大阪では大阪のサッカー少年を描いた漫画を出版し、全国大会の決勝で前述した世田谷のチームと戦うストーリーにするんです。要するに、全国各地の話が繋がっている、そういう漫画を作りたいですね。

–最後に読者へメッセージをお願いします。

丸山氏:「その企画は面白いね」ってちょっとでも思ってくれる方がいれば、どんな話でも、どこへでも行くので、気軽に声を掛けてもらえればと思います。スポーツと漫画を掛け合わせたことで面白いことをやりたいと思っているので、そこに興味を持つ人がいらっしゃいましたら、ぜひ連絡していただけると嬉しいです。



執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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