日本オリバック株式会社(旧:DIPDA JAPAN)

金原 巧治

整形外科、理学療法士が絶賛する健康器具の開発秘話

ゼロからの挑戦。新しい常識を生む商品をプロデュース
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今回のインタビューは、運動パフォーマンスの向上、また歩行改善のための運動器具であるDIPDAブランドの企画開発、販売を行う株式会社DIPDA JAPANおよびDIPDAグローバル本部理事の金原代表にお話を伺います。コンサルを軸にした新しい方法で企画開発とアプローチを行う同社の事業、そして将来の展望について語っていただきます。
 

株式会社DIPDA JAPAN 代表 金原巧治社長のONLYSTORY


【経歴】

財閥系総合商社・大手流通本部・証券会社・外資系コンサルファームの社長室・経営戦略部門を経て2000年に独立。創業後、株式会社LOTUS JAPAN [現:DIPDA JAPAN] 及び株式会社美と健康社を設立。スポーツ・健康雑貨、ヘルスケア・リハビリ器具の製造卸、東銀座にて高齢者向け医療サービスを行っている。これまで多くのヒット商品を手掛けテレビ・新聞・雑誌・講演などメディア取材掲載実績多数。

さまざまなシーンに対応した運動器具


–株式会社DIPDA JAPANの事業内容・サービスについて教えてください。

金原代表:弊社は運動器具の企画プロデュースや総販売元としての事業展開を行っています。スポーツパフォーマンスを向上させるための運動器具「DIPDA LINE」と、高齢者施設向けの歩行訓練器具「DIPDA UNI」この2つを軸に展開しています。

運動器具と聞くと、テレビショッピングなどで販売されているマシーンなどをイメージする人が多いかもしれませんが、弊社商品は、はじめから他社と異なる運動を行うため、全く新しいアプローチで効果を出すことができるのです。

–「今までにない運動アプローチ」とのことですが、御社の商品について詳しく説明していただけますか。

金原代表:まず、DIPDA LINEでは、回転ボードの上に乗り自分で自在にバランスを取りながら筋力を鍛えたり、可動域を改善することができます。自重・バランスを応用してトレーニングを行う点がポイントです。スポーツによって身体の使い方は異なりますが、全ての競技に共通して、バランスや筋力、可動域などは重要な要素になります。



そして、DIPDA LINEでは、ピンポイントで狙いを定めて特定筋力部位などを鍛えることもできるし、逆に単純反復運動以外に予期せぬバランス変化に応じた反射神経、竣敏性、瞬発力を養うことも可能です。また、全てのスポーツに必要な要素を一連の動作の中で全身を連動させながら協調性を持たせつつ総合的に鍛えることができます。専門的には運動連鎖・キネティックチェーンの観点で解説が必要ですがここでは割愛させていただきます。

スポーツに限らず運動は自らバランスを崩したり、立て直したり、変化やバランスを複雑に応用しながら安定性をあげたり、パフォーマンスをあげていきますので、当然のことですが、そこを狙って鍛えてあげることでパフォーマンスを上げることが可能なのです。

介護用のDIPDA UNIも、DIPDA LINEと同様に回転ボードの上で内外旋やツイストの運動をするのですが、それによって歩行時に体を支えるのに必要な中臀筋や普段鍛えることが難しい内転筋や腸腰筋などのインナーマッスルやケーゲル運動で骨盤底筋を鍛えることが可能です。また股関節の可動域を改善することができ、歩行状態をスムーズにすることが可能です。また、身体をねじったりひねったりすることによって、身体のリカバリー機能を覚醒させ、歩行時に全身のバランスを安定して取れるよう訓練します。これらの運動を全身連動させながら一連の動作の中でバランスを応用して行えるのがポイントです。

歩行一つにしても、人間の身体はさまざまな部分を使うため、ウォーキングマシーン、ランニングマシーン、ステッパー、パワリハでは鍛えるのが難しい筋肉部位やバランス要素が多くあります。人間のからだは大まかにいうと、骨格、筋肉、関節が連動し機能していますが、常に全ての機能がバランスよく連動し協調して働いているかというとそうではありません。見逃されがちな部分、運動機能に目を向け、幅広く対応しながら、歩行に必要な要素をこのDIPDA UNI1つで鍛えることができるよう設計されています。

このように、DIPDAブランドはそれぞれのシーンに特化したパフォーマンス向上を実現することが可能なのです。

–御社の商品はどういった方と相性がいいのでしょうか。

金原代表:DIPDA LINEはパーソナルトレーナーがジムで活用するケースが多いです。



特にスキーやスケートなどは、実際に滑っている状況に近い訓練が室内環境で実現できるため重宝されています。内蔵する特殊ベアリングにより回転方向に滑らかに足軸が回転するため半分中に浮いたような状態を作り、絶妙なバランス運動が可能となります。また卓球やテニスやゴルフなど回旋系の運動も相性が良いですね。DIPDA上でのスウィングはそのまま体幹バランス強化やインナーマッスル強化や可動域の改善、ヒップターンの改善などにつながります。

また、DIPDA LINEは実際にアスリートの方にも使用していただいています。トライアスロンの選手や卓球選手や元テニス選手やPGAのプロゴルファーの方に使っていただいており、「非常に良いバランスの訓練になった」という声や「可動域の改善につながった」というお声をいただいています。

自重とバランス感覚、また全身の連動性を応用して行うので使い方によっては非常に高度な使い方ができます。スポーツコンディショニング、メディカルフィットネスなど注目されていますが、ケガの予防やしなやかなからだ作りという点も着目しています。普段鍛えることの難しいインナーマッスルもDIPDA上のバランス運動で鍛えることができます。また、上半身と連動させた全身運動、ひねりの効果で腸腰筋、脊柱起立筋、広背筋、僧帽筋へのアプローチも可能となり、腰痛の改善や肩こりの改善まで使い方によって様々なパフォーマンスを引き出せます。プロ向きの商品といえるかもしれません。

DIPDA UNIに関しては介護施設や整形外科や理学療法士の行うリハビリの現場でも活躍しています。DIPDAの内外旋は変形性股関節症の方のリハビリにそのまま使えるのが利点です。自重で立位で一連の動作延長上で反復して行えるのもポイントです。



–事業に対して最も重要視していることは何ですか。

金原代表:商品の特性についてしっかり理解することを大事にしています。そのためには頭に穴があくほど商品のコンセプトを考えます。商品のパフォーマンスを最大に出すためには、その強みをユーザーやディーラーに的確に伝えなければならないので、使用シーンは常にイメージしておく必要があります。私は使ってもらって、効果を出してもらって、はじめて商品の価値が生まれると思っています。現場の効果パフォーマンスこそが商品の価値であり、企業価値そのものだと思っています。

誤ったコンセプトではいくら普及してもしかたないし、間違った現場解釈では普及する意味がありません。常に仮説→検証を念頭に業界のプロと検証を続けています。DIPDAは既に動作解析や国際特許取得、基礎研究に1億円近く研究開発費を投じており、産学官連携で、大学病院グループのリハビリ施設やアスリート向けのスポーツ施設、整形外科などにも導入されています。また、政府機関立会いのもと国際間でMOUも締結しています。いづれ国家プロジェクトとして大きく展開する予定です。共同研究や連携も積極的に進めていきますので、ぜひ、我こそは。という方は名乗りを上げてほしいです。一緒に提携していきましょう。

自分の意思決定を貫くために起業を決意


–起業に至ったきっかけについてお聞かせください。

金原代表:会社を立ち上げる以前は、年商数千億円、年商数兆円規模の大企業の経営戦略部門や社長室で働いていました。経営部門とはいえ、実際に自分が経営を担っているわけではなく、自分の意思と会社の方向性が大きく食い違うことがありました。組織が大きければ当然ですし、そもそも会社の目的は事業継続性・ゴーイングコンサーンが前提なので、そこに疑問を感じてもしかたありません。ジレンマを感じ、自分の信じたものを貫きたいと考えて起業に至りました。その後、衛生用品を立ち上げ大手製薬会社の商品として導入されたり、ヒット商品の企画開発を手掛けたりしました。




–DIPDAブランドの商品を取り扱うに至った経緯を教えてください。

金原代表:DIPDAブランドと言っても、はじめはダンスフィットネスや健康増進商品としてのDIPDA でしかなかったんです。DIPDA LINEは韓流ダンスフィットネス商品として販売されていたものなんです。私はDIPDAグローバル本部の理事となり無償でコンサルティングを請け負う傍ら商品コンセプトから商流やビジネスモデルそのものを全面的に見直し、企画やプログラム開発を行い、使い方や効果の出し方を全て伝授しました。その後、現在のコンセプトに刷新し、いま世界中で注目され大ブレイクしています。

どのようにして、今の形になったかと言いますと、自分たちがダンスフィットネス商品を扱うと考えたときに、ダンスはどのような身体の使い方をするのか、何を鍛えなければならないのか、それらの要素を分解して仮説をもとに≪再定義≫していったんです。


そうすると、バランス感覚や筋力の向上、可動域の改善や、からだの連動性まで、さまざまなスポーツや日常生活において共通する重要な要素がわかりました。DIPDA LINEを使用することによって、人間の基本的なパフォーマンスの向上が可能であり、さらにいうと人体のメカニズムの解明すら可能だと気が付いたんです。

そして、DIPDA LINEを通し、身体の動きやパフォーマンスを研究しつつ商品展開をしていくことになりました。それは社会実験的な新しい取り組みでもあり、自分たちにしかできないことだという想いもあって、この事業を始めました。

そしてその後、歩行に着目した私はある仮説のもと知人のつてで某総合病院のリハビリ職のエースに来社いただきDIPDAの検証をしてもらいました。回答は予想通りでした。DIPDAの内外旋運動は歩行時にからだを支える中臀筋の強化になり、また回転変化に応じたリカバリー作用がインナーマッスルの強化につながり、ねじりひねりがそのまま可動域の改善になると。それが立位で自重でバランスを応用した環境下において一連の動作延長上で行える。これは理想の歩行改善の要件であるとの回答でした。

DIPDAの回旋のバランス運動が歩行訓練に有効であるという確信から「歩行」にフォーカスしたDIPDA UNIが生まれた瞬間でした。その後、知人の理学療法士小峰先生とアスリート指導を得意とする弊社の治療家中村先生のアドバイスのもと体系化され、いまに至ります。

株式会社DIPDA JAPANの活動はすべてコンサル軸であり、企画や製造や卸販売という視点ではなく、今求められているものはもちろん、これから求められるサービスの現場に目を向けることで何が必要とされるかという着眼点をベースに事業展開を行っています。

新しい常識を作っていくやりがい


–短期的な目標について教えてください。

金原代表:私たちの商品をより多くの人に知っていただくことです。そのためにも、DIPDAブランドを導入してくださる企業や広めてくださる代理店などのビジネスパートナーを増やしたいと考えています。

–長期的な目標について教えてください。

金原代表:DIPDAを皆さんの「当たり前」にすることです。既に全国に販売ルートは構築しましたが、実際にDIPDAを取り扱っているところはまだまだ圧倒的に足りません。知名度も全くありません。しかし、知る人が少ないと言うことは、まだまだ潜在的なニーズが眠っているということです。これから広く普及していくことができるという点にやりがいを感じています。

DIPDAでなければできないことがたくさんあります。この回転ボードの上でバランスを駆使しながらの筋力運動をはじめ、普段鍛えられない部分のトレーニング、運動パフォーマンスの上げ方、健康増進アプローチを体験してもらいたいです。

そのことにみんなが気付いて、当たり前のように一家に一台DIPDAがある状況にもっていくことができれば、それは非常に嬉しいことですね。これまで当たり前でなかったことが当たり前になっていくことの一翼を担えることがとても楽しみですし、そのためのアプローチを行っていきたいと思います。

 
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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