有限会社アップライジング

齋藤 幸一

人の喜びが我が喜び!社会貢献活動を行うタイヤ専門店

社員がいきいきと働く、地域に根ざしたホワイト企業
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今回のインタビューは、栃木県宇都宮市と群馬県太田市でタイヤ専門店を経営する有限会社アップライジングの齋藤氏にお話を伺います。社会貢献を何よりも大切にする同社。展開する事業内容はもちろん、起業のきっかけや今後の目標についても語っていただきました。

有限会社アップライジング 代表取締役社長 齋藤 幸一氏のONLY STORY


【経歴】

1975年、栃木県宇都宮市出身。2000年、法政大学経営学部中退。作新学院でボクシングを始め、全国選抜大会ライトウェルター級チャンピオン、インターハイはキャプテンで団体優勝。法政大学時代は全日本選手権で準優勝。アトランタ、シドニーオリンピックの日本代表候補として海外遠征なども経験。大学中退後プロボクサーになるもA級トーナメント決勝でやぶれ引退。引退後に健康食品販売のビジネスで大失敗。

その後、父と弟と廃品回収業「くず屋の齋藤」を開始。粗大ごみの回収時に出てきたタイヤとアルミホイールに注目。弟と一緒にアップライジング設立も2か月後に弟は独立し県内初のライバル業者に。妻が会社経営のかじ取り開始。

二人三脚でアップライジングをかじ取りし、第三回ホワイト企業大賞人間力経営賞を受賞やアジア日本優秀企業家連盟社会貢献社賞受賞。更に宇都宮で「運気アップ餃子」を立上げ、全国から注文依頼が殺到している。

お客様の喜びを一番に考えるタイヤ専門店


–まずは、有限会社アップライジングのサービス内容をお聞かせください。

齋藤氏:弊社は、新品タイヤや中古タイヤの販売、アルミホイールの買取や販売、アルミホイールの修理を行っているタイヤ専門店です。

現在、栃木県宇都宮市と群馬県太田市で店舗を運営しています。

–店舗を運営するにあたって、どのようなことを意識していますか。

齋藤氏:「人の喜びが我が喜び」という考えのもと、お客様にとって何が一番の喜びかを常に考えながら商品を提供しています。


たとえば、ガソリンスタンドなど他のお店でタイヤ交換を勧められて来店されたお客様のタイヤがまだ使える場合は、「あと1年経ってからの交換はいかがですか」「まだ1万キロ走れますよ」とお伝えするなど、無理にタイヤを売らないんですね。

すると、実際に1年後や1万キロ走った後にお店に来てくださる方が多いんです。最近は遠方からタイヤを買いに来てくださる方も増えていますね。

また、弊社はタイヤの売上1本につき20円をアフリカや東南アジアの支援団体に寄付しています。20円は発展途上国の子どもたち約1回分の食事代と言われているので、わざわざ弊社からタイヤを買ってくれる方も増えています。


–ありがとうございます。他にも御社の強みや差別化ポイントはありますか。

齋藤氏:弊社では、障がい者、外国人、高齢者、シングルマザー、難病、児童養護施設出身者、元薬物依存症、元暴力団員など、いろいろなジャンルの人たちが働いています。しかし、それはボランティア感覚ではなく、生産性を上げる為の戦力としての雇用です。

私自身、誰もがいきいきと働ける職場を作ることを目指しております。例えば、生活保護者が働く楽しみを知り社員となり納税者に変わる。出所者も、充実してい働けば再犯を犯さない。そして刑務所等の費用も抑えられ納税者に変わる。さまざまな社会問題が解決できると思っています。

–全国から御社を応援したいという方たちがたくさん訪れているのですね。

齋藤氏:そうですね。「社会貢献をしているアップライジングでタイヤを買いたい。餃子を買いたい。」と言ってくださることが多いです。

私自身もお店を選ぶ時は、たとえ遠くても、従業員が楽しそうに働いていて雰囲気の良いところを選びたいと思っています。そういったホワイト企業だけが残っていけば、ブラック企業はどんどん衰退していくはずです。

人に喜ばれたボランティア経験から得たこと


–起業された経緯について教えてください。

齋藤氏:以前、私は健康食品販売のビジネスで失敗をして多額な借金をしてしまい、それを返すためにいろんな仕事を転々としていました。

そんな時に父が廃品回収の仕事を始めたので、私も一緒にテレビや冷蔵庫などを回収したところ、まだ使えるタイヤやアルミホイールがたくさん集まったんです。それを見て、「これをネットで販売すれば全国に届けられる」と思ったのが起業のきっかけです。

まずは無店舗でタイヤのネット販売事業からはじめ、やがてお客様の車に直接タイヤを取り付ける事業にまで発展していきました。



–そこから「人の喜びが我が喜び」という考えに至ったきっかけは何だったのでしょうか。

齋藤氏:2011年の東日本大震災です。

当時、友人である居酒屋キャロルのマスターに誘われて炊き出しのボランティアに行き、避難所生活の大変さを目の当たりにした私は、人々を何とか元気づけるために「元気出してよ、頑張って」と大きな声で言いながらラーメンを避難所の人たちに配っていました。

すると、一人のおばあちゃんが「その声や気持ちが嬉しい」と、私の目の前でボロボロ泣いてしまったんですね。その時、「人が喜んでくれるってこんな嬉しいことなんだな」と知ったんです。

それまで仕事は自分のため、家族のため、会社のためとしか考えていなかったので、この出来事は弊社の新たなスタートの大きなきっかけとなりました。

居酒屋キャロルのマスターは「ラーメンって人をこんなに喜ばせられるんだ!」との事で鶏白湯ラーメンキャロルを開店。現在はアップライジング宇都宮店の隣で行列が出来ています。

ホワイト企業から物を買い、ブラック企業から物を買わない。


–今後の目標を教えてください。

齋藤氏:現在運営している栃木県と群馬県の店舗に加えて、近隣の福島県や茨城県、長野県にもお店を作りたいと思っています。

そうすれば、安全で安価なタイヤを提供することができますし、加えて現地で暮らす障がい者の雇用をすることで、地域社会への貢献を広げることにつながるからです。

また、現在弊社で働いているベトナム人のスタッフたちには、いつか国に帰った時に弊社で学んだ技術、知識、経験、道徳を活かしてほしいですね。もしもスタッフがベトナムで事業を立ち上げる時は、全面的なバックアップをするつもりです。



–社会にどのような影響を与えていく会社になりたいですか。

齋藤氏:昔は良いことをした人がニュースに取り上げられていましたが、最近は問題を起こした人ばかりが取り上げられていると思います。その結果、「ああいう人になってはダメ」とリスク回避が生まれ、チャレンジする人がどんどん減っています。

しかし、日本が世界でも有数の国になれたのは、昔の日本にはチャレンジをする人が多かったからです。日本があるべき姿に戻って行くための1社、1人として影響を与えられるようになりたいですね。

また、弊社のようなホワイト企業が増えれば地域も良くなるし、日本も良くなると思うので、世の中からブラック企業は自然となくなって行きます。

–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。

齋藤氏:弊社では障がい者の人たちも多く働いています。障がい者が持つ能力の活かし方や、生産性を上げる方法を知りたい方は、弊社でいきいきと働く彼らをぜひ見に来てください。

執筆=山田
校正=米山

有限会社アップライジングの住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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