株式会社CROSSY
井上 直也
POSTED | 2018.03.05 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:卸売業・小売業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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ポイントギフト事業で笑顔の輪を広げたい。
ギフトのやり取りが、「働く」力になるTopics
株式会社CROSSY 社長 井上 直也氏のONLY STORY
学生時代に贈答の文化を学び、ギフト業界で生きていくことを決意
私は、現在CROSSYという会社を経営しています。CROSSYは、ポイントギフト事業を中心とする会社ですが、私がこの会社を立ち上げるに至った経緯から、まず話したいと思います。
私は、高校、大学時代、学業よりも百貨店でのアルバイト中心の生活を送っていました。そこで贈答の文化を学び、その経験が活かせるのではないかと思い、大学卒業後は大手ギフト商社へ入社しました。
もともと主役を張ることよりも、主役の裏方という立ち位置が自分に合っていたことも、ギフトを選ぶ顧客の手伝いをするこの仕事に向いていたのだと思います。
入社した会社では、一休.comギフト券の発券や、発行システムの開発を進めていました。この事業は「物(モノ)ではなく時間(トキ)を送る」というキャッチコピーを掲げており、私が大切にしてきた贈答の在り方に非常に合致していたと思います。
その会社では、他にも多くの経験を積みましたが、自分自身でさまざまな視点に立ってギフトというものに対して向き合っていきたいと思い
ポイントギフトの強みを活かし、働く人の力に変える
CROSSYでは現在、「ふくふくインセンティブギフト」という、頑張っている従業員へポイントをプレゼントする事業を中心にしています。
みんなでふくふくしく(福々しく)なれるようにという意味で名付けたこの事業ですが、具体的に説明すると、カタログギフトのネット版として、ポイントで買い物ができるようなシステムです。
紙媒体だと、どうしてもかさばったり、発行費用がかかってしまうというデメリットがありますが、ネット上で商品やサービスを見られるようにすることで、コストや手間を削減しました。ギフトを贈りたい相手には、番号が書かれたシンプルなギフトカードを送ることができます。受け取った相手は、その番号をサイトに入力すれば、受け取ったポイントで好きなものを購入することができます。
ポイント型のメリットとしては、カタログギフトのように1つだけ商品を選ぶのではなく、ポイント内であればいくつでも気に入ったものを買うことができる点です。もしポイントが足りなくなっても、クレジットカードで差額を決済することもできます。そのようなネットならではの良さを活かした事業を行っています。
日本には色々な会社があり、それぞれが良い商品を作っています。その商品をより多くの人に知ってもらうために、CROSSYはプラットフォームになりたいと考えています。
CROSSYのサイトに会員登録すると、自分の会社の商品やサービスを、ポイント交換サイトに何点でも掲載することが可能になります。入会金や年会費は無料です。企業にとっては、福利厚生の1つとして社員にギフトを贈ることができるだけでなく、自社の商品やサービスを展開する場を増やすことができるメリットがあります。これこそが、私たちの事業の大きな特徴であると言えます。
サイトには常時1万点ほどアイテムが掲載されています。グルメや雑貨や家電品、スイーツや旅行、クルージング、エステなど幅広く取り扱っているので、選ぶ楽しみも味わってもらえると思います。高額な商品の中には、ブランド品なども並んでいます。
ギフトカードの具体的な使い方は企業によって異なりますが、経営者から従業員向けに、永年勤続によってポイントを付与したり、社内表彰や退職金の一部に利用することもあります。また、会社からクライアントに向けて、来場記念や成約記念、謝礼としてギフトカードを送る例もあるようです。
会社からギフトを贈られた従業員は、自分の努力を上司が見てくれているという実感を抱くことができます。表彰制度のマンネリ化を防ぐこともでき、働くモチベーションにも繋がっていくと思います。
現金を直接渡す方がいいのではないかという声もありますが、ふくふくポイントには、会社側の利益となる特徴があります。例えば従業員に1万円分のポイントを付与する際、会社側は30%OFFの7,000円でポイントを購入できるプランがあるのです。従業員には1万円分が間違いなく届き、会社側はコストを減らすことができるという仕組みです。
また、会社側は従業員がどのような商品やサービスを選んだのか知ることができます。例えば、ビジネスアイテムや健康アイテム、子育て用品などさまざまなものがありますが、従業員が何を選ぶかによって、現在どのような生活環境で、何を必要としているのか把握できるというメリットもあります。
ギフトを通して、人だけでなく地域に貢献できるような事業を進めたい
これから先は最終的に地方創生につながるよう、地方の企業の商品やサービスを多く掲載し、また、地方に人が動く流れを作り出せるような、体験型の社会見学ギフトのようなものも打ち出していきたいと考えています。
他には、日頃のビジネスに利用しやすいものをより充実させることも目標の1つです。
そして将来的には、ポイント交換によるニーズをビッグデータとして、各業種や企業別によりニーズに合った提案をしていきたいと考えています。誰かと誰かの間で、幸福なやりとりがある。それを影ながら手助けすることが、私にとって何よりの喜びです。だからこそ、28年間ギフト一筋で働いてきました。
その気持ちを今後も大切に、人の幸せが都心だけではなく、日本全体に広がっていくよう、手伝いをしていきたいと思います。