株式会社ナナ文具
丸島 夏一
POSTED | 2018.08.07 Tue |
---|
TAGS | 従業員数:6~10人 業種:卸売業・小売業 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
---|
アスクル用品を今より安くご利用できます!
地域に愛用される文房具代理店の経営戦略とはTopics
月島に店舗を構えている株式会社ナナ文具は、今年で創業65年目。地域の学校や法人に対して教室の文房具や、オフィス用品を提供している文房具屋さんです。
見た目は普通の文房具屋さんかと思いきや、なんと一年間の平均売り上げは20億円以上!どうやって、そこまでの売り上げを町の文房具屋さんが上げているのか大変気になる所です。
今回は、その株式会社ナナ文具の代表取締役社長・丸島氏にお話を伺います。
株式会社ナナ文具 社長 丸島 夏一氏のONLY STORY
代理店業で、早く・安く商品を届ける
まずは、株式会社ナナ文具の行っている事業の内容や特徴からお話しします。
株式会社ナナ文具は、主に仕事場に必要なモノやサービスをお届けする通販サイトを運営するアスクル株式会社の正規代理店として事業を展開しています。アスクルは、オフィスに必要な事務用品から、生活消耗品、作業・研究用品、工事現場や医療現場で必要なプロ商材まで幅広い品揃えが特徴です。
アスクルは、今の日本の物流の中では最高峰のサービスで、品揃え・質ともにプロも納得のものが揃っており、アスクルのカタログで言えばおよそ3万アイテム、ネットだと400万アイテムを即日配達しています。
アスクルには全国に約1500店舗もの代理店が存在し、そのうちの一つがナナ文具なのです。現在の売り上げは、全代理店数中15位です。この順位をどうにか引き上げるために、弊社は様々な施策を打ち出しています。
弊社が他の代理店と違う強みは、他の文具店よりも圧倒的に商品の仕入れが安くなることです。
元々、アスクルのカタログの値段がメーカーの希望金額よりも20~50%安いのですが、
それに対して、更に半額セールを行っています。また、月10万円以上のオフィス用品や文房具の仕入れがある場合には、弊社の場合すべての商品に最大10%の割引を行っているので、絶対に乗り換えてもらうと安くなります。
その他にも、「ソロエルアリーナ」というネット販売も展開しており、利用すればするほど安くなるボリュームディスカウント制を採用しています。
今までの複数のサプライヤーからのご購入を集約することで、カタログ価格から更に値引きが可能なので、スケールメリットします。店舗で販売していないOA機器などはここで取り扱っています。
また、株式会社サクラクレパスが展開している「エデュース」と呼ばれるサービスの代理店業務も行っています。
エデュースとは、保育園・幼稚園・小学校・中学校をはじめ、各種教育施設に対して、先生・園児・児童が日々使用するさまざまな商品を通信販売する事業です。お客様となるのは幼稚園・保育園であり、おむつから滑り台まで、幼稚園や保育園で使うものはなんでも扱っています。
HPでは「ナナ文具のオススメ(http://www.nanabungu.co.jp/category/recommend/ )」という商品紹介記事ページも更新しているので、ぜひ一度ご覧いただきたいです。
「アスクル」がもたらした文具業界の変革の波
現在ではこうした事業を行っている株式会社ナナ文具ですが、創業したのは私の父です。
私が継いだのは2001年です。決意したきっかけは、父が心臓の病気を患ったことでした。
この会社を継ぐまでは、私は大学を卒業してから入社した文房具メーカー最大手のコクヨ株式会社で10年勤めていました。ところが、父が入院してしまい、「長男である私が継ぐしかないだろう。」と決心をしたんです。
今、提携しているアスクルは25年前に始まったサービスですが、このサービスが生まれる以前の文房具屋というのは、文房具メーカーから仕入れをし、在庫管理をし、注文が入ったら商品を届ける、という経営でした。
しかし、アスクル株式会社が事業を開始してからは「そのカタログへ商品を置いてください」という営業を行うだけで良くなりました。つまり、それまで行なっていた在庫管理や商品発送などは一切必要なくなったんです。
これは、株式会社ナナ文具にとっても非常に良いビジネスの効率化でしたね。
正直なところ、はじめは赤字の経営状況を前に恐怖を感じ、眠れない日々が続いたこともありました。それでも、その当時の努力が今になって活きていることを日々感じています。
今では社員にも恵まれ、今のナナ文具を支えているのは紛れもなく社員1人1人の力でもあります。ほとんどの社員が5年以上の勤務経験を経ているので、その豊富な経験を元にしっかりとお客様をサポートしています。
信頼ある“メイドインジャパン文具”を世界へ
現在、アスクル株式会社の代理店としての事業が主軸になっているので、まずはこの事業をもっと伸ばしていきたいですね。今はアスクルだけで20億の売り上げになっていますが、30、40億にできれば、と思っています。
その施策の一つとして、私たちは4〜5年前から始めた国際的な事業も拡大していきたいという考えも持っています。現在、少子高齢化による市場縮小の傾向が強く見られますが、そうした中で私たちはメイドインジャパンのクオリティにも着目しました。
というのも、日本の文房具というのはメイドインジャパンが多いということをご存知でしょうか。海外のボールペンだと新品でも書けないものがあったりする一方、日本製のボールペンはそういったものがないんです。
日本にいると当たり前のように感じますが、海外に行ってみると日本製のすごさがわかるんですよね。そういうわけで、現在はアジア方面、アメリカへも輸出を始めています。
これからは“メイドインジャパン”の品質と信頼を武器に、海外市場に挑戦していきたいと思っています。
そうした中では、株式会社ナナ文具に在籍する経験豊富な社員たちがまた大きな力となってくれることでしょう。これからも、社員と一丸となってお客様を支えていきます。
オフィスワークには欠かせない文具、消耗品の購入コスト削減を検討されている経営者様がいれば、ぜひ一度私たちにご相談ください!