株式会社カーセブンディベロプメント
井上貴之
POSTED | 2017.03.16 Thu |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:卸売業・小売業 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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カーセブンでやりたいことにどんどん挑戦しませんか
業界全体の活性化を見据えた第3、第4の新規事業とはTopics
株式会社カーセブンディベロプメント 社長 井上 貴之氏のONLY STORY
自分は優秀なんかじゃない
大学時代、商社マンに憧れて総合商社を中心に就活をしていた私は、ある時銀行に就職した先輩から話を聞く機会があり、銀行マンがあらゆる業界でグローバルに仕事をしていることを知りました。
その働き方は、まさに私が理想としていた働き方そのもの。
天職だと感じてそのまま銀行への就職を決めたんです。
入社したのは営業力に定評のある銀行で、ノルマが本当に厳しかったですね。
食らいつくように貸付営業に明け暮れたことで、何としてでも目標を達成する強さや、本気で取り組むことの大切さを知ることのできた5年間だったと思います。
ただ、バブル崩壊で次々と有名金融機関が経営破綻に追い込まれると、一気に貸付から回収へ注力するようになったんです。「明日は我が身」でしたから、取引先で「この土地は娘の結婚資金に残しておきたい」と創業者の奥様が言われるのを、半ば強引に説得して担保として回収したこともありました。
その後は、銀行に戻る道すがら涙が止まりませんでしたね。
銀行員という仕事への誇りは変わりませんでしたがいつか自分でビジネスを始めようという思いを抱くようになっていきました。
中古車業界へ進んだきっかけは、人のご縁です。
1999年に中古車販売業者の合同出資で設立された、株式会社日本自動車流通研究所の平取締役の話を頂きジョインしました。
銀行マンの頃は、営業としてそれなりの数字も上げていましたので、どこか自分に自信があったんです。商売をすれば絶対に儲かる!なんて思っていました。
でも実際にトップとしてやってみたら、全く売上は伸びず、3年目には倒産寸前。
自分は優秀でも何でもない、この組織のトップを担っている人に過ぎなかったんです。
それからは意識を全て変え、トップとして社の方針を指し示し、社員たちに納得してもらい、彼らが自発的に動ける組織を作ることに集中しました。
上手くいけばみんなのおかげ、失敗すれば全て私の責任。
その思いは、当時から今日まで何一つ変わっていません。
当時の気づきこそが、私にとって最高の収穫になりましたね。
業界全体の活性化が企業の好循環をうむ
株式会社カーセブンディベロプメントでは、これまで車の買取・販売事業をFC店と直営店の2方面で展開してきました。
5年前からは第3の事業としてインフラビジネス(シェアリングエコノミー)に着手し、うちが作った業務効率化のためのシステムなどを、業界全体でシェアしています。
例えば、これまで全て手書きで行われてきた査定業務。
車体の画像など1枚も残りませんでしたし、FAXでの確認時間や表計算ソフトへの打ち込みなど、査定完了までにとにかく時間がかかることが業界の常識でした。
それを変えたのが、うちの査定システム「インスマートシステム」です。
車検証のQRコードを読み取って正しい車両情報をインプットし、更に車両の撮影画像なども記録に残すことで、正確な情報を査定に反映できます。
このシステムを日本で最初にリリースしてから、約800社もの同業他社に利用されるシステムへと成長しました。
こうした取り組みをしていることは、うちならではの特徴でしょう。
会社を成長させるには、自社だけの成功ではなく、業界全体の活性化を考えなければなりません。
私は10年以上前から2つの業界団体を立ち上げてきましたが、自分たちが働く環境を改善していく活動が結果的に自分たちのビジネスに繋がるんです。
今うちのインフラビジネスの会員(以下:CLUB NEXT)は4000名程いますが、FC本部からすれば常にシステムの利用料収入が入ってくるので、常に最新のシステムやアプリへの投資ができるようになります。
徹底したシステム投資が、直営店の労働環境の改善にもつながっていき、ムダな残業や休日出勤をする必要もなくなるんですよ。
自動車業界のFCには競合会社があるのですが、気づけばこうちは現場のシステム化がダントツに進んでいて、この3年間、1店舗も負けることがなくなっていました私たちがシステムを作って業界に提供すればするほど、FC加盟店の数も広告宣伝量も増え、エリアの認知がアップします。
エリアの既存店の業績が上がれば、更にFCへの応募が増えていき、新しいシステムへの投資ができるようになるというプラスの循環になるんです。
持論ですが、新規事業というのは毎年のキャッシュフローでプラスになっている分を投資できる会社にしか許されないことだと思っています。
うちは新規事業への投資だけで年間数億円規模の利益を生み出せていますから、会社の財務内容が良いうちに積極的に投資をしていく予定です。
共に挑戦できる仲間を募集しています
「インスマートシステム」では1ヶ月に約4万台の査定登録がされており、年間約40万〜50万台くらいの車が査定されています。
今後はこのデータを2次利用した新しいビジネスを展開する予定です。
先日新たに第4の事業として発表したのが、通信事業への参入です。
これまでは通信大手3社に情報を提供する立場でしたが、これからは自分たちが通信事業者となり、端末のレンタルビジネスなども行う予定です。
また、海外への輸出ビジネスにも挑戦しています。
日本の中古車は世界で人気が高く、買いたがっている人たちはたくさんいますが、ユーザーに届くまでには実に多くのプレイヤーを経由します。
じゃあ、日本の中古車を大量に購入する私たちが、直接海外へ輸出できればどうでしょう。
日本で買い取った中古車を直接海外に販売、もしくは最低でも海外のバイヤーに直接販売するということを実現したいですね。
海外で勝負してみたい人、日本を海外へ発信したい人、特に帰国子女の皆さん。うちの会社で働いてみませんか。
また、プログラムシステムのエンジニア、もしくは経験がある皆さん、請負でプログラムを書くのではなく、プログラムを発注する立場になって、大きな儲けを生み出せる立場に立ってみませんか。
新規事業にどんどんチャレンジしたいという学生の皆さん、うちの会社で新たな経験と成功体験を積み重ねていきませんか。
あなたがやってみたいことを全部叶えながら、共に成長していきましょう!