株式会社フクナガエンジニアリング

福永 政弘

ソフトバッグ、タイヤ、リ・メタルの3本軸で事業展開

お客様にとっての1番をプライドを持って提供する
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今回のインタビューは株式会社フクナガエンジニアリング代表取締役社長の福永政弘氏に、ものづくり現場に貢献する3事業とお客様と環境を大切にする福永氏の事業へかける想いなどをお聞きしました。

株式会社フクナガエンジニアリング 代表取締役社長 福永 政弘氏のONLY STORY

ユーザーにとっての最良を提供する会社


––株式会社フクナガエンジニアリングの事業内容からお伺いします。

福永氏:弊社は製造業や物流業などのものづくりの現場に産業機材を提供する会社で、具体的にはソフトバッグ事業、タイヤ事業、リ・メタル事業という3本柱を軸に事業展開しています。

また、お客様が抱えている課題を複合的に解決していきたいと考えていますので、現場で発生する廃棄物の処理や商品開発なども積極的に取り組んでいます。

––ありがとうございます。3つの主軸事業に関してそれぞれお伺いできますか。

福永氏:はい、1つ目のソフトバッグ事業では、製造原料の保管から農作物や廃棄物の運搬まで、広範囲に使われているソフトバッグ(フレコンバッグ)という大型の土嚢袋のようなものを50種類以上用意し、お客様の作業環境に合わせて提供しています。弊社のフレコンバッグは耐荷重に保証をつけており、また食品衛生法の分析試験もクリアしています。

2つ目のタイヤ事業では、一般自動車用ではなくフォークリフト用のタイヤの生産を行っています。その中でもノーパンクタイヤという名前の通りパンクしにくいタイヤに特化しており、とてもニッチな事業を手がけています。

3つ目のリ・メタル事業は金属資源の売買を取り次ぐ役割を担っています。もともとは祖父が終戦直後にガレキの中から金属くずを拾い集めたことから始まった問屋事業で、父親を経由して私が引き継いだ形です。ただ高度成長が終わるとともに工場も次々に海外へ移転したため国内での事業は縮小し、今はベトナムに拠点を置いて金属のリサイクルやコンサルティングを行っています。

––御社の強みはどこにありますか。

福永氏:弊社は売上よりも何よりも「お客様との信頼関係こそが大切だ」という方針でこの30年間経営してきました。常にお客様にとって最も良いのコト・モノを考え、他社製品の方がほうがいいと思えば他社を勧めています。この姿勢が弊社の強みだと言えますね。

たとえば先日、「フォークリフトの部品を探している」という相談を受け、他社をご紹介したのですが、お悩みの解決に貢献し大変喜ばれました。私としてもお力になれたようでとても嬉しかったですね。

父親を助けようと、創業


––創業に至る経緯をお聞かせください。

福永氏:事業自体は祖父の代からあったため3代目にあたるのですが、今のメインの事業は父の代から始まったものですので、2代目という見方もできます。

会社を立ち上げたのはポジティブな理由からではなく、バブル期に父親の会社が経営難に陥り、けっこうな額の負債が生じたためでした。長男の私は父親を助けようとサラリーマンを辞めて、父親とは別の会社で創業しました。

当時はリサイクル事業1本だけで借金も増えるばかり。このままではラチがあかないとあれこれと手掛けるうち、たまたまソフトバッグ事業が大当たりしました。そんなスタートでしたが、今振り返るとどれも必要な時間だったと思えますね。

––どうしてソフトバッグ事業を始めようと考えられたのでしょうか。

福永氏:私は学校卒業後は貿易会社に就職したのですが、もともとは私は海外ビジネスを志していました。そうした想いから、「海外事業をいかに自分の会社に取り込むか」を考えた時、産業廃棄物として処理代を払って捨てられるバッグを私たちが集め、加工して販売すればビジネスになるし物流の合理化も図れるというアイデアが浮かび、そのアイデアを形にしたのがソフトバッグ事業です。

––福永様が事業を運営する上で、大切にしていることを教えてください。

福永氏:「エンドユーザーにとって一番いいサービスを提供すること」です。ただ残念なことに業界の一部では、メーカー同士の忖度やしがらみなどの昔からの悪しき慣行が払拭できていません。

慣行に従わないとなると、横やりや圧力がかかることは珍しくもありませんが、私は正しい道を歩んでいるという確信があるのでそんなものは歯牙にもかけません。プライドにかけて、これからもお客様の最良を求めていきたいですね。

モノ売りから、コトを売る会社へ


––短期的な将来展望をお聞かせください。

福永氏:「モノ」を売るのではなく、今後は「コト」を売る会社にならなくてはならないと思っています。と言うのも、弊社はメーカーではないのでエンドユーザーの評価の対象ではありませんし、立ち位置としては問屋に近く、その問屋はこれだけDXが発達するとどんどん居場所が無くなる存在だと思うからです。

お客さんに提供する価値を「モノ」から「コト」へ、つまり私たちの考え方やスキル、テクニックを買ってもらえる会社へ変わらなくては未来がないと思うんです。今が正にその切り替えのタイミングだと思えてなりません。

––では、長期的にはいかがでしょうか。

福永氏:海外向けのビジネスの割合を増やしていくことが長期的な目標です。弊社のビジネスはまだ90%が国内向けなので10年後くらいには経営資源であるヒト・モノ・カネのすべてを国内と海外で半々にしたいと考えています。そのためにはベトナムのほかにもう2か所、海外での拠点が必要です。

また、そこで働く社員たちと想いを同じくして、会社と自分たちの成長を目指すとともに、お客様にとって価値ある存在でありたいというのが、私の切なる願いです。

––将来、社会にどんな影響を与える会社でありたいと考えていますか。

福永氏:リサイクル事業で始まったこともあり、世の中の環境に好影響を与える存在でありたいと考えています。

具体的にはかつて日本が失敗した公害や騒音問題を教訓として、途上国の健全な経済発展に貢献するビジネスを目指すと同時に、環境を害さない経済発展のお手本をわれわれの子孫に残したいと思っています。

––最後に、読者へのメッセージをお願いします。

福永氏:弊社は小さな会社なのでモノやカネを必要としていますが、それ以上に経営資源としてのヒトを重く捉えています。海外展開や途上国、あるいは環境リサイクルに興味を持たれているのであれば、ぜひ一緒にビジネスを展開しませんか。連絡をお待ちしています。

学生さん向けに一言。世界からの「モノづくり大国ニッポン」という評価もだんだん怪しくなっているようです。日本のモノづくりを復活させるためには若い力が必要です。学生さんにはぜひ弊社のドアを叩いてほしいと思っています。

執筆=増田
校正=笠原

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