メーカーズシャツ鎌倉株式会社
貞末民子
POSTED | 2015.04.07 Tue |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:卸売業・小売業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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Made in Japanの技術力を世界へ
高品質のシャツを低価格で提供している会社Topics
メーカーズシャツ鎌倉株式会社 社長 貞末 民子氏のONLY STORY
こだわり抜いた高品質なシャツ作り
どんな場面でも自信を持って着ることの出来る高品質なシャツを作り続けている
メーカーズシャツ鎌倉株式会社。
自社で商品の企画から生産管理、販売・在庫管理まで一本化することで、
Made in Japanの高品質なシャツを信じられないほど低価格で販売している。
今回はメーカーズシャツ鎌倉株式会社の貞末タミ子社長にそのシャツへのこだわりを伺った。
「Made in Japanにこだわっているのは日本の持つ素敵な産業や技術を存続させ、
工場で働いている方々に誇りを持って商品を作っていただきたいからなんです。
私たちは工場で働く方々を尊敬していますし、Win-Winの関係を常に意識しています。
だからこそ彼らは熱心に仕事をしてくださり、私たちのシャツには他の量産品にはない
真心が込められているのです。 」
日本の熟練の職人たちの真心が詰まったシャツはもちろん非常に高品質。
付属品のボタン1つをとってもプラスチックのボタンではなく天然の貝ボタンを
使っていることなど細部にもこだわりが詰まっている。
「他のシャツをお召しになるとわかるのですが、私たちのシャツは通常の基準よりも
更に細かい縫製をしているため、非常にほつれにくいのです。
また元の生地は、100番手(番手=生地の密度のこと)を中心に非常に細かく
天然素材100%にこだわった生地を用いているため、非常に着心地いい仕上がりに
なっています。」
細部までこだわり抜いているからこそ、イタリア製の3万円以上する高級シャツと比べても
一切劣らず、どんな場面でも自信をもって着ることができるシャツに仕上がっているのだ。
転機は一通の手紙から
世界進出を果たし、アメリカのマンハッタンに店舗を構えるメーカーズシャツ鎌倉だが、
元々は鎌倉のファミリーマートの2階にある小さな個人商店だった。
そんな個人商店から始まったメーカーズシャツ鎌倉は、当時大ブームであった
マガジンハウス社が発行する『Hanako』の編集部宛に貞末社長が
一通の手紙を送ったことで大きな転換期を迎えることとなる。
「 初めは友人たちがシャツを買いに来てくれましたが、
毎日シャツを買いに来る必要はないので徐々に売るのも大変になります。
私は商いを続けていくためには商品が良く丁寧な仕事をしていることは大前提で、
その上で商品の良さがたくさんの人に認知されることが必要だと思っております。
そこで、当時お金がかからず多くの人に大きな影響を与えることができる媒体
『Hanako』に目をつけて、『Hanako』の編集部宛に手紙を送ったんです。
あの時『Hanako』に取材されたことがすべての始まりです 。」
実際『Hanako』で大々的に特集されたことは大きな反響を生んだ。
特集をきっかけに長蛇の列が出来るほどお客さんが来店し、
他の雑誌の取材やテレビ出演の連絡が舞い込みどんどん事業も拡大したのだという。
ベーシックルールを第一に
最後に、情報も物も大量に溢れている現代で若者が本当に良いものを見極め、
お洒落になるための方法を貞末社長に伺った。
「まず良いものを見極めるために、男性はイギリスから来た伝統的な服のルールを
学んでください。そうした基本が分かった上で服を選ぶと、選択に無駄がなくなります。
また飾らずにお洒落になることを意識して、様々な服を着る経験を積むことで、
感性が磨かれていき、徐々に良いものを見極める力が付いてきます。
そしてお洒落になるためには、目立とうとしなくても目立ってしまう。
そういったシックな装いをしたらいいと思います。
お洒落になりたいと思うと多くの方は無理に着飾ったり、
目立とうとした奇抜な格好をしてしまったりします。
目立とうとしているのが見えてしまうと途端にカッコ悪く写ってしまうものです。
本来若者というのはそんなに色々と着飾ずにシックな装いをしても十分に美しく見えます。
だから自分に自信を持って、良いものをシックに着こなしたらいいと思います。 」
編集後記
人としてどうなのかを徹底して教育している貞末社長。
実際にメーカーズシャツ鎌倉の商品を購入しましたが、店員の方の接客も素晴らしく、
貞末社長の指導がきちんと行き渡っていると感じ、本当に素敵な会社だと思いました。
商品自体も自分のような若者でも全然手が出る値段でありながら着心地もシルエットも良く
面接など大事な機会に勝負シャツとして使うのはいかがでしょうか。
またこうした高品質なシャツ作りには日本の素敵なものづくりの文化が息づいている
ということを若者が知り、次の世代に継承していく必要があると感じました。