株式会社Value market

内田裕希

フリーランス・エンジニアに特化した採用エージェント

エンジニアの成長を支援したいという想いから起業
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今回のインタビューは、即戦力エンジニアと企業の最適なマッチングを行う株式会社Value marketの内田氏にお話を伺います。
フリーランスエンジニアの成長に重きを置いたエージェントサービスを行う理由や、起業のきっかけとなった印象的な出会い、今後の展望などについて語っていただきました。

株式会社Value market 社長 内田 裕希氏のONLY STORY


【経歴】

1984年、埼玉県川越市出身、明治学院大学心理学科卒。2007年新卒で楽天株式会社に入社し、約10年間楽天市場の新規営業を担当。
全国12拠点で新規開拓業務に従事し、個人・チームで数々の表彰を受ける
退職後は独立を目指すも上手く行かず、一から鍛え直すために人材系ベンチャーで事業責任者として転職。事業の立て直しを行い1年で業績をV字回復、売却に貢献する。
その後、2018年4月に事業を再開。現在はフリーランス・エンジニア専門のエージェント事業( https://code-climber.jp )と営業組織コンサルティングを行っている。

フリーランスエンジニア特化型エージェント


–まずは株式会社Value marketが手がけている事業について、お聞かせください。

内田氏:弊社は即戦力になるフリーランスエンジニアを紹介し、最適なマッチングを支援するプラットフォーム「Code Climber(コードクライマー)」を運営しています。こちらでは、近年課題になっている「採用コストの高騰」と「契約のミスマッチ」を解消するために、独自の3つの仕組みを導入している点が特徴です。

特徴の1つ目は仲介手数料を完全公開している点です。一般的なエージェントの場合、企業にはエンジニア報酬と手数料が合算された最終金額だけを提示しており、仲介手数料は非公開になりますが、弊社では企業・エンジニア双方に情報を開示しています。

その為、フリーランスは自分の市場価格を理解でき、企業もエンジニアに対してどれだけ報酬が支払われているかが分かるので、適正な取引が可能になります。パッと聞くとそれほど大きな違いがないように聞こえるかもしれませんが、歪曲せずに正しく情報を伝えることは契約のミスマッチを防ぐ上で非常に重要なことだと考えています。

2つ目は更新ごとに採用コストが下がる点です。業界の平均仲介手数料が20~30%(月額固定)であるのに対し、私たちは15%という最低水準で金額を設定しているのですが、この金額も契約の更新ごとに更に下がっていく方式を取っています。
最終的に15%→5%まで下がるので、他社と比較して契約が長続きするほど採用コストが削減されます。

そして、3つ目は相互評価の仕組みです。契約してから3ヶ月毎に、企業・フリーランスの双方から稼働の評価情報をいただき、円滑な契約が続くようにフィードバックの機会を提供しています。

具体的には、企業側には優秀なエンジニアを獲得するための採用ノウハウ提供を、そしてエンジニアに対してはクライアントからの評価情報を元にしたキャリア支援を行うことで、発展的な関係性が構築できるよう支援していきます。

–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。

内田氏:『フリーランスエンジニアの生涯価値を高める』ということです。前提としてフリーランスには即戦力スキルの提供が求められるのですが、今できることだけに取り組んでいても成長は止まり、市場価値は高まっていきません。
そして、なによりエンジニアの成長が止まると優秀な人材を求める企業のニーズを満たすことができず、労働生産人口の減少に伴ってより深刻なエンジニア不足に発展してしまいます。
人生100年時代と言われ、豊かな働き方が選択できる時代だからこそ、これからのフリーランスにはキャリア戦略が必要だと考えています。

一人のエンジニアとの面談がサービスのきっかけ


–起業を決意したきっかけについて教えてください。

内田氏:以前人材ベンチャーで働いていた時に面談に来た、50代のフリーランスエンジニアとの出会いが、起業時の問題意識に繋がっています。
その方はかつて大規模開発でリーダーとして活躍されていた方だったのですが、変化し続ける需要と自分のスキルのズレが次第に広がっていき、年齢を重ねるごとに報酬は下がっていく一方。長年お世話になってきたエージェントからも「紹介できるものがない」と言われ、とても焦っているとのことでした。
その話を聞いて、「エージェントであれば彼の市場評価と自己評価がズレはじめていることは分かっていたはず。こうなる前に新しい技術の習得や、マネジメントスキルを習得するための案件提案はできなかったかな」と思ったんですね。
50歳まで頑張って働いてきた人が、「この先どうしよう」となるのはやっぱり悲しいじゃないですか。それに最近は40代、早ければ30代でも同じような傾向が見られる方も増えてきたように感じています。短期的にフリーランスを謳歌した結果、長期的なキャリアを喪失するような人が生まれては行けないと思いますし、エンジニア1人1人の生涯価値を高めるために力を尽くすことで、クライアント企業にも貢献したいと思っています。
目標に向かって自分らしい働き方を模索する、すべてのフリーランスエンジニアの成長と真正面から向き合っていきたいと思い、このサービスを作りました。

労働資産がキャリアになるように


–今後の目標について教えてください。

内田氏:最終的に、これまでに培ってきた労働市場における人材価値、それを労働資産と呼んでいるのですが、その労働資産をしっかり保証して、さらに高める応援をする会社になっていきたいと思っています。
このような資産は、まだまだしっかりと積み上げていくことが難しく、転職やフリーランスでも別の案件に入る際に失われてしまうことが多いと感じています。
情報をオープンに1人1人の価値を引き出すフィードバックを行うことで、信頼のおけるパートナーとして、中長期的な労働資産の形成を支援していきたいですね。

–ありがとうございます。最後に読者へのメッセージをお願いします。

内田氏:弊社は、透明性の高いサービスで1ランク上のエンジニアを適切な価格でご紹介する仕組みを持っていますので、費用対効果の高い採用ができます(※年間1人あたり60~80万円程変わってきます)。
ミスマッチが多く求めるエンジニアに中々出会えずに困っている企業様や、フリーランス活用を検討されている企業様はぜひご連絡ください。

執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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