仲真 良広

ヘッドハンティングで大手ナビ媒体では集まらないハイスペックな人材を紹介する
株式会社グローアップ。ヘッドハンティングという手法だけでなく、飲食、不動産、ITなど
業界に特化した人材紹介でも注目を集めている。

今回は、その仲真良広社長にお話しを伺った。

もともとプロ野球選手を目指して野球一筋の人生を歩まれていた仲真社長。
起業や会社経営のことなど考えたこともなかったという。

転機が訪れたのは大学1年の冬。肩を怪我したことで、プロ野球選手から別の道への
方向転換を迫られたのだ。そんな中始めた飲食店のアルバイトで起業や会社経営に興味を抱くようになったという。

「大学2年生の時、アルバイトをしていた飲食店で学生ながら
店長を任せてもらったことがありました。新しいメニューを開発したり、人件費削減などの
財務業務に関わったりするのがとても面白くて、将来は自分のお店を持ちたいと考えるようになったのが、始まりですね」

大学卒業後は将来の独立に役立つと考え、外資系の人材ヘッドハンティング会社に
勤務していたが、そのうちに、ある想いを抱くようなったと仲真社長は語る。

「私の同級生も卒業後は大手企業に就職していったのですが、入社すると、
彼らが学生の頃に抱いていた向こう見ずな大きな夢がどんどんなくなっていくのを感じていました。

それが私にはとてもつまらないものに思えて、人がチャレンジできる環境を提供する会社を
立ち上げようと思いました。その時、私もまだ社会人2年目でしたが、
起業することで、若くても本気で頑張れば結果を残せるのだということを示したかったのです」

現在、グローアップではクライアントの様々なニーズに合った人財を紹介するため、
サイトに登録している人材を紹介する“登録型”と、クライアントの求める人材を直接探して
紹介する“ヘッドハンティング型”、２つの紹介方法を採用。
さらに各業界に詳しいコンサルタントが在籍し、サポートも万全だ。

また、今では1万6000人の就活生が利用する、
就活状況シェアサービス「キミスカ」(https://kimisuka.com/)
の運営を行っているのもグローアップである。

「キミスカ」はこれまで受けてきた企業の選考情報を一括で管理・共有することで、
興味をもった企業からスカウトを受けられる、逆求人の就活サービスだ。

リクナビや、マイナビなど既存の大手就活サイトでも、
企業は学生宛にダイレクトメールを送っています。
しかし、学生からすれば届いても数万、数十万に送られた内の1通という感覚で、
自分を本当に必要として送られたものではないという感覚が強かったのです。

対して、キミスカのスカウトメッセージは企業側の送信数に制限があるので、
企業も本気で採用したいと思う学生にだけメッセージを送ります。
それが、学生にとっては自分がその企業に本当に必要とされているという実感につながっていると思います」

さらに、グローアップは人材の採用・育成に力を入れている企業に贈られる、
人財力１００(http://jinzai100.jp/2013/07/post_126.html)にも選出されている。

「気を付けているのは、自分の意見ややりたいことを積極的に発信できる環境づくりです。
一人の頭で考えるよりみんなの頭で考えるほうがよりよい考えが生まれますから。

具体的な施策として行っているのが、要望・提案を書き込める意見投稿掲示板ですね。
社内で取り入れてほしい制度や、社内の改善点を投稿する度に500円分のQUOカードが
もらえます。投稿された意見は月に一度の全社ミーティングで決裁して、
実際に採用されれば追加で500円分のQUOカードがもう1枚。
その中から、勤務中でも無料で社外研修に行ける制度や、TOEICの受験費用の補助、
書籍は何冊でも会社が費用負担をする制度などが生まれました。

会社が個人の意見を聞く姿勢を示すことで、社員の積極的な意見表明や提案につながっていると思います」

「若い時は同年代とのつながりを大切にして、尊敬できる友人をたくさん作ってください。
将来、さまざまな業界に進んだその友人たちが多くの学びを与えてくれます。

今、もし自分の周りに尊敬できる友人がいないと思うなら、
いそうなところに飛び込んでみましょう。そういったところへ飛び込むためには
自分を磨く努力も必要です。ぜひ何か新しいことを始めてみてください」

お話を聞かせていただいて、仲真社長はとてもチャレンジ精神にあふれた方で、その精神が社内の雰囲気、そして事業にもつながっていると強く感じました。新しいスタイルの就活サービス「キミスカ」を中心として、とても興味深い会社だと思います。

http://grow-up1.co.jp/