最終更新日: 2023.09.27

営業メールをやみくもに送信しても成果は期待できません。成果を上げたいのであれば、開封率や返信率を高めるコツを理解した上で、営業メールを作成する必要があります。

そこで本記事では、営業メールで成果を上げるコツについて解説していきます。後半では、営業メールを作成・送信する際の注意点や例文についても紹介します。メール営業を成功させたい方はぜひ参考にしてください。

営業メールで成果を上げる8つのコツ

ここでは、営業メールで成果を上げるためのコツを8つ、紹介していきます。

  1. 読みたいと思わせる件名をつける
  2. 件名の文字数は16字程度に抑える
  3. 冒頭でベネフィットを伝える
  4. 相手の読みやすい時間帯に送る
  5. 返信の期限を記載する
  6. ネクストアクションを記載する
  7. アポイントは複数の日時を提案する
  8. 機種依存文字や特殊記号の使用は避ける

1.読みたいと思わせる件名をつける

どれだけメールの内容が魅力的なものでも、開封してもらえなければ意味がありません。数多く届くメールの中から、自社のメールを見つけて開封してもらうために、読みたいと思ってもらえる件名をつけましょう。

「誰が・何のために・何を伝えたいのか」を簡潔にまとめた件名をつけることが効果的です。「株式会社○○からのご案内」だけでは、送り主の情報しか件名から読み取れません。一方、「○○が○○%も改善する資料をお送りします」であれば、その課題を抱えた人に対しての訴求力が高くなります。

2.件名の文字数は15字程度に抑える

件名の文字数が長すぎる場合、相手は件名の途中までしか読めません。何を伝えたいメールなのか伝えられず、相手の読む気を無くせば、開封率は下がってしまいます。そのため、件名の文字すべてが相手に表示されるように、文字数を16字程度に抑えることが重要です。

3.冒頭でベネフィットを伝える

営業メールを開封してもらっても、相手にベネフィットを提示できなければ、途中で読むのをやめられる可能性が高くなります。そのため、営業メールの冒頭で、読むことで相手にどのようなベネフィットがあるのか伝わるようにする必要があります。

例えば、「○○でお悩みではありませんか?」と記載することで、「○○を解決できる糸口になるかも」と判断してもらいやすくなります。

4.相手の読みやすい時間帯に送る

相手の忙しい時間帯にメールを送ると、メールを読む余裕のできた時間帯には他のメールに埋もれてしまう場合があります。そのため、営業メールを送る場合は相手の読みやすい時間帯に送ることが重要です。

休日の前日や休み明け後は、打合せやメール処理に追われることがあります。昼休憩後の時間など比較的穏やかな時間帯に送ることがおすすめです。業界や業種によって忙しい日時は異なるため、あらかじめ相手企業の繁忙期を調べておきましょう。

5.返信の期限を記載する

営業メールに返信の期限を記載しておきましょう。「お手すきの際に」「お時間のある時に」という書き方をしてしまうと、重要度が低いメールと判断されやすいです。

無理な期限を設定すると、失礼である上にせっかくの機会を失ってしまう可能性があります。「もし、ご興味があれば○月○日までにご返信いただけますと幸いです」というように、失礼のないよう返信の期限を伝えましょう。

6.ネクストアクションを記載する

相手が次に取るべき行動である「ネクストアクション」を記載しておくことも、営業メールにおいて重要なことです。ネクストアクションが明記されていない場合、メールの内容に興味があっても、相手は何をすれば良いかわからずに商談に繋がらない場合があります。

そのため、「ご興味がある方は、本メールにご返信ください」「下記URLのフォームからお申し込みください」というように、ネクストアクションを記載しましょう。複数記載すると何をすべきかかえってわからなくなる場合があるため、できるだけ一つに絞るとよいでしょう。

7.アポイントは複数の日時を提案する

アポイントの日程決めを相手に全部委ねてしまうと、面倒と思われてなかなか日程が決まらない可能性が高くなります。営業メールでアポイントの日程を決める際は、こちらから複数の日時を提案し、その中から選んでもらうことがおすすめです。

必ずしもこちらが提案した日時の中に、相手の都合の良い日時があるとは限りません。そのため、「難しい場合は○日以降でご都合のよろしい日時を教えていただけますと幸いです」という一文を加えておくとよいでしょう。

8.機種依存文字や特殊記号の使用を避ける

営業メールに機種依存文字や特殊記号を使用した場合、相手には文字化けによって正しく表示されない場合があります。代表的な機種依存文字には、「㎡」「㋿」「①」などがあります。

開封したメールが文字化けしていると、最後まで読んでもらえません。そのため、営業メールの文章を作成する際は機種依存文字や特殊企業の使用を避ける必要があります。なお、「○」や「△」「↓」などは機種依存文字ではないため、使用しても問題ありません。

営業メールを作成・送信する際の注意点

ここでは、営業メールを作成・送信する際の注意点について解説していきます。

  • 間違った表現を使用していないか確認する
  • 添付資料は軽量化する
  • 「Re:」は消さない

間違った表現を使用していないか確認する

営業メールを作成する際は、間違った表現を使用しないように注意する必要があります。正しいと思っていても間違った表現を使用している場合があるため、以下で間違いやすい表現について理解しておきましょう。

間違っている表現正しい表現
了解しました承知いたしました
お世話さまですお世話になっております
〜部長様〜部長、または〜様
わが社弊社
しばらくぶりですご無沙汰しております
よろしかったでしょうかよろしいでしょうか
よろしくお願い致しますよろしくお願いいたします

添付資料は軽量化する

添付資料の容量が大きい場合、送信できたとしても、相手が添付資料を開けない可能性があります。また、資料がメールサーバーの容量を圧迫することになり、メールを受信できないといったトラブルを引き起こしてしまうこともあります。

容量の大きい資料の送付は、添付ファイルを開けないといった機会損失だけではなく、相手の業務にも支障をきたす可能性があります。そのため、送りたいファイルが3MB以上と大容量の場合はZIPファイルなどに圧縮するか、ストレージサービスなどを利用して軽量化してから添付しましょう。

「Re:」は消さない

メールでのやり取りが続いた場合、件名に「Re:」が続くため、消したいと考えたり、相手に対して失礼に感じたりする方もいるでしょう。しかし、大事なメールこそ「Re:」を消してはいけません。件名に「Re:」がない場合は、新規のメールと判断されて開封されない可能性があります。

「Re:Re:Re:」と複数ついている場合は、どんどん表示される件名の文字数が少なくなるため、適度に削除することがおすすめです。一つを残して削除することで、返信であることがわかる上に、もともとはどのメールからのやり取りか一目でわかります。

返信には迅速に対応する

営業メールに返信がきたら、できるだけ早く対応しましょう。返信対応が遅れると、相手を不安にさせるだけではなく、返信するまでの間に興味を失ってしまう可能性があるからです。返信には迅速に対応して、迅速な対応が難しい場合には、理由を相手に説明することによって必要以上に待たせないようにしましょう。

営業メールの例文

ここでは、営業メールの例文を紹介します。営業メールを作成する際の参考にしてください。

商談依頼のメール

これまで取引のない企業に商談を依頼する際のメールの例文を紹介していきます。

株式会社○○○○部ご担当者様

突然のご連絡失礼いたします。株式会社○○の営業部○○と申します。
この度、貴社のホームページを拝見し、ご連絡いたしました。弊社は○○の製造販売を行なっているメーカーです。

現在、○○という事業を展開されているとお見受けしましたが、○○でお悩みではありませんか。
弊社のサービスは、○○を最大○○%向上させた実績があり、ご協力したくご連絡いたしました。

よろしければ一度ご説明させていただけますでしょうか。直近では、以下の日時でお伺いすることが可能でございます。
=========================【候補日】
・○○月○○日(○曜日) ○○:○○〜○○:○○
・○○月○○日(○曜日) ○○:○○〜○○:○○
・○○月○○日(○曜日) ○○:○○〜○○:○○
==========================
ご多用の折恐れ入りますが、ご検討くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

自社サービスの提案メール

面識のある相手に自社サービスを提案する際の営業メールの例文を紹介していきます。

株式会社○○○○部○○様

いつもお世話になっております。株式会社○○の営業部○○でございます。

先日は○○の件でお時間をいただき、誠にありがとうございました。この度は、先日お伺いした○○の課題について、弊社サービスで解決できないかと思い、ご連絡いたしました。

よろしければ貴社をご訪問の上、ご説明させていただきたいのですが、いかがでしょうか。直近では、以下の日時でお伺いすることが可能です。

=========================【候補日】
・○○月○○日(○曜日) ○○:○○〜○○:○○
・○○月○○日(○曜日) ○○:○○〜○○:○○
・○○月○○日(○曜日) ○○:○○〜○○:○○
==========================
○○様のご都合に合わせてお伺いしますので、ご連絡いただければ幸いです。

ご多用の折恐れ入りますが、ご検討くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

セミナー招待メール

面識のある相手にセミナーを案内する際の営業メールの例文を紹介していきます。

株式会社○○○○部○○様

いつもお世話になっております。株式会社○○の営業部○○でございます。

この度は「○○」がテーマのセミナーを弊社主催で開催する運びとなりました。

先日○○に課題があると伺いましたので、お役立ちできると思い、ご連絡いたしました。ご都合がよろしければ、ぜひご参加いただきたくお願い申し上げます

=========================【セミナー名】
日時:○○月○○日(○曜日) ○○:○○〜○○:○○(受付開始○○:○○〜)
会場:○○
定員:○○名
受講料:○○円
支払い方法:○○・○○(お支払いは○○日までにお願いいたします)
持ち物:○○円
主催者:株式会社○○
注意事項:○○
お申し込みURL:https://○○.jp/
==========================

お手数ではございますが、ご出席いただける場合は○月○日までにご返信いただけますと幸いです。
○○様のご参加を心よりお待ちしております。何卒よろしくお願いいたします。

商談のリマインドメール

商談の約束をしている相手に、商談のリマインドを行う場合の営業メールの例文を紹介します。

株式会社○○○○様

お世話になっております。株式会社○○の営業部○○です。

この度は貴重なお時間をいただけましたこと、誠にありがとうございます。明日の打合せの確認で、ご連絡いたしました。

=========================【日時】
○○月○○日(○曜日) ○○:○○〜
【場所】○(会場名、住所)
==========================

当日お会いできること、楽しみにしております。何卒、よろしくお願いいたします。

商談後のお礼メール

商談後に感謝の意を伝える際の営業メールの例文を紹介していきます。

株式会社○○○○様

お世話になっております。株式会社○○の営業部○○です。

本日はご多忙の中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。ご提案いたしました弊社のサービス○○について詳しくわかる資料を添付させていただきます。

ご不明点や気になる点がございましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

メール営業の準備

メール営業の開封率や返信率を高めるためには、件名や内容だけではなく、準備からも重要です。ここでは、メール営業で成果を上げるために欠かせない準備を4つのステップに分けて解説していきます。

  1. KPIを設定する
  2. 独自ドメインを取得する
  3. メールリストを用意する
  4. 添付資料を用意する

1.KPIを設定する

KPIとは、「Key Performance Indicator」の略であり、事業目標の達成度合いを計測するために設定する指標です。重要業績評価指標とも呼ばれています。

KPIを設定せずに営業メールを作成すると、メール営業で成果が出ているのか効果を測定できません。そのため、メール営業を行う際には以下のようなKPIを設定することが必要です。

  • 開封率
  • クリック数
  • 到達数
  • 返信数
  • 配信数

メール営業のKPIとして、開封率やクリック数、到達数、返信数が挙げられます。メール営業のゴールは送信ではなく、成約であることから、送信の先にある開封率やクリック数などの数値が重要となります。

また、一定の開封数や返信数を確保するためには、配信数を担保する必要があります。配信数が多ければ良いというわけではありませんが、重視すべき指標のひとつです。

2.独自ドメインを取得する

ドメインとは、個々のコンピュータを識別し、接続先を指定するものです。独自ドメインは会社や個人が唯一無二のものとして取得するものです。独自ドメインは登録者や連絡先などの情報がインターネット上に公開されるため、信頼性を証明する手段の一つです。

フリードメインでもメールの送信は可能であるものの、怪しいと判断されて開封されない可能性があります。そのため、メール営業を行う場合は独自ドメインを取得しておきましょう。

3.メールリストを用意する

営業メールで成果を上げるためには、質の高いメールリストを用意することが重要です。質の高いメールリストとは、自社サービスと親和性の高い人や、自社サービスへの関心が高い人を多く含むリストのことです。

インターネットや電話帳、四季報などから、自社サービスとの親和性の高い企業のメールアドレスを収集すると、メールリストを用意できます。自社がターゲットとする層への理解が深まったり、メールリストの用意に費用がかからなかったりする点が自社で用意するメリットです。

しかし、作成に手間がかかってしまうため、メールリストを業者から購入するのもひとつの手です。自社で収集する手間や時間を削減できて、効果的なメールリストが手に入ります。

4.添付資料を用意する

営業メールに資料を添付する場合は、資料の容量に注意しましょう。資料の容量が大きい場合、相手が資料を開けなかったり、相手のメールサーバーの容量を圧迫することで他のメールを受信できなくなったりするからです。資料が3MB以上になる場合は、ZIPファイルなどに圧縮して軽量化してから添付しましょう。

営業メールはコツを押さえて作成しよう

メール営業は、数撃てば当たるものではありません。開封されない、または魅力を感じないメールをいくら作成し送信したところで、手間と時間ばかりかかってしまいます。限られたリソースで大きな成果を上げるのであれば、成果を上げる営業メールのコツを理解した上で営業メールを作成する必要があります。

営業メールの中身が魅力的でも開封されなければ意味がないため、件名の文字数や内容を工夫することが重要です。また、開封してもらった後はネクストアクションに繋げるためにも、最後まで読んでもらえるような文章を意識したり、ネクストアクションを明記しましょう。本記事ではシーン別に営業メールの例文も紹介しているため、営業メールを作成する際の参考にしてください。

最後に、当社オンリーストーリーでは決裁者限定マッチング支援サービス「ONLY STORY」を提供しています。独自審査を通過した企業のみ利用可能で、現在は5,000社以上の企業の決済者が利用中です。

決済者同士でマッチングできるため、社内確認が少なく、スピーディーに商談に進めるといった魅力があります。

「手軽に商談を行いたい」と考えている方は「ONLY STORY」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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