監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
経営者同士のつながりを広げる方法として、ゴルフを始めるべきか、続けるべきか迷っている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、経営者がゴルフで人脈を広げるメリットと注意点、始め方やマナー、つながりを仕事に生かすコツ、効率よく決裁者と出会う方法まで解説します。
経営者の間でゴルフが人脈づくりに使われる理由
経営者の集まりでは、今もゴルフが交流の手段としてよく使われています。
なぜゴルフが人脈づくりに向いているのか、その理由を見ていきましょう。
長い時間をともに過ごせる
ゴルフは、1ラウンドを回るのに半日ほどかかるスポーツです。
移動や食事を含めると、同じメンバーと1日の多くの時間をともに過ごすことになります。
短時間の名刺交換では分からない相手の人柄を、自然に知ることができるのがゴルフの大きな特徴です。
プレーに人柄が表れやすい
ゴルフでは、マナーの守り方や、ミスをしたときの振る舞いに人柄が表れやすいといわれます。
一緒にプレーすることで、相手が信頼できる人物かどうかを判断する材料になると考える経営者も少なくありません。
年齢や業界を越えて交流できる
ゴルフは、年齢や体力に大きく左右されずに楽しめるスポーツです。
年齢や業界の違う経営者とも同じ組で回れるため、普段の仕事では出会えない相手とつながるきっかけになります。
ゴルフで人脈を広げるメリット
ゴルフを通じた人脈づくりには、ほかの交流の場にはない良さがあります。
深い信頼関係を築きやすい
ゴルフで長い時間を一緒に過ごすと、相手との距離が一気に縮まります。
一度一緒に回った相手とは、その後も連絡を取りやすい関係になりやすいのがメリットです。
仕事以外の話題で打ち解けられる
ゴルフの場では、プレーの話や趣味の話など、仕事以外の話題で自然に会話が弾みます。
営業の場では見えない相手の価値観や考え方を知ることができるため、その後の関係づくりに役立ちます。
異業種の経営者から学べる
ゴルフでは、普段の仕事では接点のない業界の経営者と一緒に回ることがあります。
異なる業界の経営の考え方や工夫を聞くことで、自社の経営のヒントが得られることもあります。
人脈づくりだけでなく、学びの場としても価値がある点は、ゴルフの魅力の一つです。
紹介の輪が広がりやすい
ゴルフ仲間から別の経営者を紹介してもらい、新しいコンペやラウンドに誘われることもあります。
信頼できる人からの紹介で出会う相手とは、初めから良い関係を築きやすくなります。
ゴルフで人脈を広げる際の注意点
ゴルフには多くのメリットがある一方で、負担や限界もあります。
始める前に注意点を理解しておきましょう。
時間と費用の負担が大きい
ゴルフは、1回のラウンドで移動を含めてほぼ1日を使うことが多くあります。
道具の購入やプレー費、交通費などもかかるため、頻繁に参加すると時間と費用の負担が大きくなります。
本業が忙しい時期には、参加する回数を無理のない範囲に絞ることが大切です。
出会える相手が限られる
ゴルフで一緒に回れるのは、1組あたり最大4人が基本です。
一度に出会える人数が少ないため、人脈を広げるスピードは速くありません。
また、ゴルフをしない経営者とは、この方法ではつながることができません。
仕事の話を急ぎすぎない
ゴルフの場で、いきなり商品の売り込みを始めると、相手に警戒されてしまいます。
ゴルフはあくまで関係づくりの場と考え、仕事の話は相手から振られたときに少しずつ進めるのが自然です。
経営者がゴルフを始めるときのポイント
これからゴルフを始める経営者は、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズです。
まずは練習場とレッスンで基礎を身につける
初めてのラウンドでプレーが大きく遅れると、同じ組のメンバーに負担をかけてしまいます。
コースに出る前に、練習場やレッスンで基本的なスイングとルールを身につけておきましょう。
基本的なマナーを覚える
ゴルフでは、プレーの進行を遅らせないこと、ほかの人が打つときに静かにすることなど、守るべきマナーがあります。
技術よりもマナーを守れるかどうかで、相手の印象は大きく変わります。
初心者のうちは、上手に打つことよりも、進行に気を配ることを意識しましょう。
上手さより楽しむ姿勢を大切にする
初心者のうちは、スコアが良くないことを気にしすぎる必要はありません。
前向きに楽しむ姿勢は、同伴者にも好印象を与えます。
分からないことは素直に質問すると、教えることをきっかけに会話が弾むこともあります。
経営者が集まるコンペやサークルに参加する
ゴルフで人脈を広げたい場合は、経営者が集まるゴルフコンペやサークルに参加するのが近道です。
地域の経営者団体や、業界団体が主催するコンペもあります。
初心者歓迎の会を選ぶと、気負わずに参加しやすくなります。
経営者ゴルフで気をつけたいマナー
経営者同士のゴルフでは、プレーの腕前よりもマナーが見られています。
基本的なマナーを守り、同伴者に気持ちよく過ごしてもらいましょう。
集合時間に余裕を持つ
スタート時間の直前に到着すると、同伴者に心配をかけてしまいます。
スタートの1時間前にはゴルフ場に着くようにすると、準備や練習の時間も確保できます。
プレーの進行を優先する
自分の打順が来たらすぐに打てるよう準備し、後ろの組を待たせないように気を配りましょう。
ボールを探す時間を短くするなど、全体の進行を意識した行動が信頼につながります。
同伴者への気配り
同伴者が良いショットを打ったときには声をかけ、ミスをしたときには励ますなど、場の雰囲気を大切にしましょう。
自分のスコアよりも、一緒に回る人が楽しめるかどうかを意識することが人脈づくりにつながります。
服装のルールを守る
ゴルフ場によっては、襟付きのシャツを着るなど、服装の決まりがあります。
事前にゴルフ場のルールを確認し、場にふさわしい服装で参加しましょう。
経営者ゴルフにかかる費用の考え方
ゴルフを人脈づくりに使うなら、費用の目安と考え方も押さえておきましょう。
道具や服装の費用
ゴルフを始めるには、クラブやシューズ、ウェアなどの道具が必要です。
初めは中古のクラブやレンタルを活用すると、費用を抑えて始められます。
プレー費と交通費
1回のラウンドには、プレー費に加えて、ゴルフ場までの交通費や食事代がかかります。
平日と休日、ゴルフ場の立地によって費用は大きく変わるため、参加する頻度とあわせて予算を考えましょう。
取引先とのゴルフ費用の扱い
取引先を招いたゴルフの費用は、一般的に交際費として扱われます。
会社の経費として処理する場合は、誰と何の目的でプレーしたのかを記録しておきましょう。
扱いに迷う場合は、顧問税理士に確認すると安心です。
ゴルフのつながりを仕事に生かすコツ
ゴルフで出会った相手との関係を、仕事に生かすためのコツを紹介します。
ラウンド後に連絡を取る
ラウンドの翌日までに、一緒に回ったお礼の連絡を入れましょう。
当日の印象に残った場面や会話に触れると、相手の記憶に残りやすくなります。
相手の役に立つことを先に考える
ゴルフで知り合った相手とは、すぐに取引の話をするよりも、相手の役に立つ情報や人を紹介することから始めましょう。
先に相手へ価値を提供すると、自然と相手からも声をかけてもらいやすくなります。
誘うときは相手の都合を優先する
ゴルフに誘うときは、相手の予定や体調、家庭の事情に配慮しましょう。
候補日を複数挙げ、相手が断りやすい誘い方をすると、相手に負担をかけずに済みます。
継続して顔を合わせる
一度ラウンドを回っただけでは、深い関係にはなかなか発展しません。
同じコンペに継続して参加したり、次のラウンドに誘ったりして、顔を合わせる機会を重ねましょう。
回数を重ねるほど信頼が深まり、仕事の相談を受ける関係になりやすくなります。
ゴルフで出会った相手との関係を長く続けるには
ゴルフで出会った経営者との関係は、続け方次第で大きな財産になります。
定期的に近況を伝え合う
ラウンドの後も、季節のあいさつや近況報告など、定期的に連絡を取り合いましょう。
久しぶりに連絡したときに相手が自分を思い出せる関係を保つことが大切です。
相手の挑戦を応援する
相手の会社の新しい取り組みや発表を知ったら、応援の気持ちを伝えましょう。
相手の成功を喜ぶ姿勢は、長い信頼関係の土台になります。
自分から場をつくる
誘われるのを待つだけでなく、自分からラウンドや食事の場を企画してみましょう。
場をつくる側になると、人と人をつなぐ役割を担えるため、人脈の中心に立ちやすくなります。
ゴルフでの人脈づくりが向いている経営者
ゴルフでの人脈づくりは、すべての経営者に合うわけではありません。
自社の事業や自分のスタイルに合うかどうかを考えてみましょう。
地域に根ざして事業をしている経営者
地域の経営者同士のつながりが商売に直結する業種では、ゴルフでの関係づくりが大きな意味を持ちます。
同じ地域の経営者と長く付き合える関係を築ける点が、地域密着型の企業には向いています。
長く付き合える関係を重視する経営者
すぐの取引よりも、長く信頼し合える仲間を増やしたい経営者にとって、ゴルフは相性の良い方法です。
何度も一緒に回ることで、事業の相談ができる関係に発展することもあります。
ゴルフが向いていない場合
短期間で多くの見込み顧客と出会いたい場合や、ゴルフに時間を割くのが難しい場合は、ほかの方法を優先したほうが効率的です。
自社の目的に合わせて、ゴルフに使う時間の割合を決めることが大切です。
ゴルフ以外で経営者の人脈を広げる方法
経営者との人脈づくりは、ゴルフだけではありません。
経営者交流会や勉強会、業界団体の集まりなども、経営者と出会う代表的な場です。
それぞれの場には、参加しやすさや出会える人数、関係の深まりやすさに違いがあります。
ゴルフのように深い関係を築く場と、多くの人と出会える場を組み合わせると、人脈づくりの効率が上がります。
一方で、自社の事業に関わる決裁者と確実に出会いたい場合は、偶然の出会いに頼らない方法を選ぶことが大切です。
決裁者と効率よく出会うなら決裁者マッチングがおすすめ
ゴルフは深い関係を築くのに向いていますが、新しい決裁者と出会う数には限りがあります。
効率よく決裁者との接点を増やしたい場合は、決裁者マッチングの活用がおすすめです。
決裁者マッチングとは
決裁者マッチングとは、経営者や役員など、意思決定の権限を持つ人同士をつなぐサービスです。
自社の業種や商材、会いたい相手の条件をもとに紹介を受けられるため、偶然の出会いに頼る必要がありません。
担当者を経由せずに決裁者と直接話せるため、商談や協業の話も進みやすくなります。
ゴルフとの使い分け
決裁者マッチングで出会った相手と関係が深まれば、ゴルフに誘ってさらに信頼を築くこともできます。
出会いの数を増やす仕組みと、関係を深める場を組み合わせることで、人脈づくりの時間を有効に使えます。
オンリーストーリーの決裁者マッチング
オンリーストーリーは、決裁者同士が出会える審査制の決裁者マッチングプラットフォームを運営しています。
登録には審査があるため、決裁権を持つ経営者や役員と出会いやすい環境が整っています。
担当者が自社の事業や課題を丁寧にヒアリングし、相性の良い決裁者を紹介するため、質の高い出会いを効率よく得られます。
少人数の経営者会も開催しているため、ゴルフのように顔を合わせて関係を深める機会もつくれます。
ゴルフだけでは人脈を広げるのに時間がかかると感じている方は、決裁者マッチングもあわせて検討してみてください。
まとめ
ゴルフは長い時間をともに過ごせるため、経営者同士が人柄や価値観を知り、深い信頼関係を築きやすい交流の場です。
一方で、時間や費用の負担が大きく、一度に出会える人数も限られるため、目的を決めて無理のない範囲で続けることが大切です。
ゴルフで出会った相手とは、ラウンド後の連絡や、相手の役に立つ行動を重ねることで、仕事につながる関係を築けます。
新しい決裁者との出会いを効率よく増やしたい場合は、ゴルフと決裁者マッチングを組み合わせるのがおすすめです。
深い関係づくりと新しい出会いの両方を大切にして、経営に役立つ人脈を育てていきましょう。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。



