顧客情報を効率的に管理できるCRM。機能や値段など、さまざまな種類があるため、どれを選べば良いか悩んでいる方もいるでしょう。
そこで、本記事ではCRMを選ぶ際の比較ポイントを6つ解説します。
また、おすすめのCRMも紹介するため、CRMの導入を検討している方は参考にしてください。
おすすめCRM7選
・Knowledge suite
CRMとSFA・グループウェアがオールインワンになっているツール。従量課税であり、ユーザー数が増えても追加料金は発生しない。
・Zoho CRM
リーズナブルな価格が魅力のツール。AI営業アシスタント機能が搭載されており、AIがあなたの代わりにイベントを作成したり、顧客の感情を分析したりする。
・kintone
ドラッグ&ドロップ操作で簡単に利用できるツール。案件ごとにアプリを作成して、データを築盛したり、コミュニケーションをとったりできる。
・ちきゅう
99%の定着率を実現しているツール。顧客管理画面が見やすく、直感的に操作できる。
・eセールスマネージャー Remix CLOUD
一度の情報入力でマルチにアウトプットできるツール。同じデータを複数回入力する必要がなく、業務効率が改善する。
・Sales Cloud
世界でトップシェアを誇っているツール。機能が多い点やカスタマイズ性が高い点が魅力。
・Synergy!!
セキュリティが強固なツール。なりすましや外部攻撃から顧客情報を守る仕組みが整っている。
CRMとは
CRMとは、顧客の情報を一元で管理・分析して、分析結果をもとに顧客ごとに最適なアプローチをおこなう顧客管理ツール(システム)です。顧客に適切なサービスを提供して良好な関係を築くことで、売上を増加させることを目的としています。
CRMは特別新しいツールではなく、1990年代から存在していました。しかし、顧客ニーズの多様化で顧客ごとに細かい対応が必要になったことや新規顧客の獲得には既存顧客の維持よりも多くの費用がかかることから、近年注目されています。
もちろん新しいツールの導入には手間や費用がかかります。それでも、顧客満足度の向上や業務の効率化・業務の属人化防止など多くのメリットを期待できるため、営業部門には必須のツールと言えるでしょう。
CRMとSFAの違い
CRMと混同されやすいツールに、SFAといったツールがあります。
SFAとは、顧客の情報や案件の進捗状況など営業活動に関する情報を一元で管理して、営業活動を自動化するツールです。案件や顧客の管理を自動化して業務を効率化できることから、営業支援ツールとも呼ばれています。
CRMとSFAはどちらのツールも顧客情報を扱うため、しばしば混同されます。しかし、CRMは顧客と良好な関係を築くことで売り上げの向上や業務の効率化を目指すのに対し、SFAは業務を自動化することで業務の効率化を目指している点で異なっています。
CRMを選ぶ際の比較ポイント6つ
自社に合ったCRMを選ぶ際に確認すべき点は6つあります。
【CRMを選ぶ際の比較ポイント】
CRMをよく比較検討せずに選んでしまうと、操作性が悪くて業務を効率化できなかったり、費用ほどの効果が期待できなかったりする可能性があります。手間をかけて導入した後に後悔しないためにも、上記の選び方を理解しておきましょう。
価格
CRMを選ぶ際は、導入費用だけではなく、カスタマイズ費用や運用費用なども確認してください。
CRMを導入する場合、デフォルトの機能のみで使用するのではなく、自社が使いやすいようにカスタマイズすることが多いです。導入費用が安いものを選んだにも関わらず、結果的にカスタマイズ費用などで費用がかさむなんてこともありえます。
またランニングコストにおいても、CRMを運用し始めてからは月額費用や場合によってはカスタマイズ費用が発生します。導入費用だけでCRMを選んでも、あとあと追加で費用が発生する場合があるため、必ず月額費用やカスタマイズ費用はどのくらいかも確認しましょう。
なお、CRMを選ぶ際に価格の安さだけで選ぶと、価格分の効果が得られない場合があります。価格は検討要素ではあるものの、他の比較ポイントである機能や操作性などと併せて検討してください。
機能
CRMを選ぶ際は、CRMの導入目的を達成できる機能が搭載されているCRMを選びましょう。
CRMには以下のような機能があります。
【CRMの主な機能】
- 顧客情報の管理機能
- 顧客情報の分析機能
- メール配信機能
- フォーム生成機能
- 外部サービス連携機能
例えば、業務効率を目的にCRMを導入する場合は、操作性の高いものを選びます。また、顧客ごとに最適なアプローチをおこなうことが導入目的であれば、顧客情報の分析機能が優れているものを選びます。
なお、機能が充実しているあまりに、営業担当者にとって使いにくい場合があります。使う予定のない機能が多く搭載されていないかも確認しておきましょう。
提供形態
CRMの提供形態には、クラウド型とオンプレミス型の2種類があります。
クラウド型とはインターネットを通じてWebサイト上で顧客情報を管理する提供形態です。提供会社が用意したサーバー上で使用するため、システム構築の費用をかけずに初期費用を抑えられるメリットがあります。その反面、情報漏洩のリスクがあったり、月額費用が発生したりするといったデメリットがあります。
それに対し、オンプレミス型とは自社内に設置してあるサーバーにインストールしたCRMで顧客情報を管理する提供形態です。セキュリティが強固であったり、カスタマイズがしやすかったりするメリットがあります。しかし、高額な初期費用がかかったり、スマホなどを利用して社外から利用できなかったりするデメリットもあります。
それぞれの提供形態のメリット・デメリットを理解して、どちらの提供形態のCRMを使用するか検討しましょう。
操作性
CRMは営業担当者が業務で使用するものであるため、営業担当者にとって使いやすくなければなりません。
CRMの購入担当者と営業担当者が別人の場合、購入担当者が使いやすいと感じても、営業担当者にとっては使いにくい場合があります。導入した後に使いにくいと判明すれば、業務を効率化するどころか業務に支障をきたしてしまうでしょう。
例えば、CRMの代表的な機能のひとつに顧客管理機能があります。顧客の氏名や性別・問い合わせ対応などのデータを入力して、顧客情報を管理する機能です。
入力欄が多いと顧客の情報を詳しく管理できるため、便利に思えるでしょう。しかし、担当者によっては入力欄の多さから使いづらく感じてしまい、顧客情報を入力しなくなる場合があります。
CRMには無料プランや無料トライアルが用意されているものがあるため、導入する前に営業担当者に実際に触ってもらい、使用感を確認すると良いでしょう。
サポート体制
CRMを導入する際、必ずしもスムーズに導入が完了するとは限りません。導入後の運用段階で使い方がわからないなどの問題が発生する可能性があるため、サポート体制が充実しているCRMを選ぶと安心です。
CRMによってサポート体制は大きく異なります。電話やメール・問い合わせページからサポートを受けつけているものがあるのに対し、電話サポートをおこなっていないものもあります。
どれだけ優秀なCRMでもうまく運用できなければ、高い効果は期待できないでしょう。CRMの効果を最大限にするためにも、わからない部分を質問できる体制が整っているCRMを選んでください。
連携性
他のITツールと連携できるCRMを選ぶことをおすすめします。CRM以外のITツールで既に顧客情報を管理している場合、CRMと連携させることでデータの入力作業の手間を削減できるからです。
例えば、CRMとMAを連携させると、見込み客の抽出・育成が可能になったり、営業部門とマーケティング部門の連携を強化できたりします。また、CRMとSFAを連携させると、CRMで確度の高い見込み客を抽出してSFAで効率的にアプローチできるようになります。
CRMを選ぶ際はCRMがどのITツールと連携できるのか確認しておきましょう。
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おすすめCRMツール比較一覧表
以下の表で、おすすめのCRMツール7つの情報をまとめました。どれも人気があるツールで多くの企業で導入されているため、CRMの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
製品名 | 価格(税込)/1ユーザー | 提供形態 | 連携性 | サポート体制 | 無料プラン/無料トライアル |
Knowledge suite | 初期費用なし月額6,600円~(ユーザー数無制限) | クラウド型 | 他システムやアプリとAPI連携 | 電話/メール/お問い合わせフォーム | 無料トライアルあり |
Zoho CRM | 初期費用なし月額1,584円~ | クラウド型 | オンライン会議ツール/会計システム/経営管理システム/アナリティクスツールなど | メール/お問い合わせフォーム | 無料プランあり |
kintone | 初期費用なし月額858円~ | クラウド型 | 他システムやアプリとAPI連携 | 電話/メール | 30日間の無料トライアルあり |
ちきゅう | 初期費用なし月額1,628円~ | クラウド型 | Gmail/Googleマップ/カレンダー/コミュニケーションツールなど | メール/チャット | 15日間の無料トライアル |
eセールスマネージャー Remix CLOUD | 初期費用:82,500円(オンプレミス型)月額3,300円~(クラウド型) | クラウド型/オンプレミス型 | MA/オンライン会議ツール/コミュニケーションツール/ストレージサービスなど | 電話/メール | 無料デモあり |
Sales Cloud | 初期費用なし月額3,300円~ | クラウド型 | MA/コミュニケーションツールなど | 電話/メール | 30日間の無料トライアルあり |
Synergy! | 初期費用:129,800円月額16,500円~ | クラウド型 | 他システムやアプリとAPI連携 | 電話/メール | 14日間の無料トライアルあり |
おすすめCRMツール7選
顧客管理を効率的におこなえるCRMを厳選して7つ紹介します。
【おすすめCRM7選】
- Knowledge suite
- Zoho CRM
- kintone
- ちきゅう
- eセールスマネージャー Remix CLOUD
- Sales Cloud
- Synergy!
Knowledge suite
画像出典:ナレッジスイート株式会社
「Knowledge suite(ナレッジスイート)」は、ナレッジスイート株式会社が提供しているCRMです。
最初からCRMやSFA・グループウェア・問い合わせ管理など複数の機能がオールインワンになっている点が特徴です。営業担当者がそれぞれに適したサービスを利用できます。
また、ユーザー数による課金ではなく従量課金であるため、ユーザーが増えても追加料金が発生しない点が魅力です。一般的なCRMはユーザー数が増えると追加料金が発生するため、費用を抑えたいのであれば利用者を制限する必要があります。「Knowledge suite」であれば、追加料金を気にせずに顧客に関わるすべての人がアカウントを発行可能です。
初期費用(税込) | – |
月額費用:ユーザー数無制限(税込) | 6,600円(グループウェア)55,000円(SFAスタンダード)88,000円(SFAプロフェッショナル) |
提供形態 | クラウド型 |
連携性 | 他システムやアプリとAPI連携 |
サポート体制 | 電話/メール/お問い合わせフォーム |
無料プラン/無料トライアル | 無料トライアルあり |
公式サイト | https://ksj.co.jp/ |
Zoho CRM
画像出典:ゾーホージャパン株式会社
「Zoho CRM(ゾーホーシーアールエム)」は、ゾーホージャパン株式会社が提供しているクラウド型CRMです。
CRMとSFAの両方の機能を兼ね備えていながら、月額1,584円(税込)といったリーズナブルな価格から利用できます。機能は制限されるものの、3ユーザーまでなら無料で使えるプランもあるため、気軽にお試しすることが可能です。
また、エンタープライズ以上のプランではAI営業アシスタント機能を使える点も魅力でしょう。AIがメールの文面を読み取ってイベントを作成したり、顧客の感情を自動で分析したりしてくれます。
初期費用(税込) | - |
月額費用:年間契約(税込) | 1,584円(スタンダード)2,640円(プロフェッショナル)4,620円(エンタープライズ)5,940円(アルティメット) |
提供形態 | クラウド型 |
連携性 | オンライン会議ツール/会計システム/経営管理システム/アナリティクスツールなど |
サポート体制 | メール/お問い合わせフォーム |
無料プラン/無料トライアル | 無料プランあり |
公式サイト | https://www.zoho.com/jp/ |
kintone
画像出典:サイボウズ株式会社
「kintone(キントーン)」は、サイボウズ株式会社が提供しているクラウド型CRMです。
CRMとSFAの機能を併せ持っており、案件管理や顧客管理・問い合わせ管理などあらゆる用途に対応可能です。利用にはプログラミングの知識は不要で、ドラッグ&ドロップ操作で簡単に利用できます。
また、データベース機能とコミュニケーション機能が搭載されているアプリを作成できる点が魅力です。案件ごとにデータを蓄積できるため、データを指定の条件で絞ったり、集計分析してグラフにしたりすることができます。
ちきゅう
画像出典:株式会社ジーニー
「ちきゅう」は、株式会社ジーニーが提供しているクラウド型CRMです。
顧客管理の画面が見やすい点が魅力で、直感的な操作でデータを入力したり、分析したりできます。誰にとっても使いやすいという評価を得ており、驚異の99%の定着率を誇っています。
また、月額1,628円(税込)といった低価格から利用できる点も魅力です。GoogleカレンダーやOffice365カレンダー・Chatwork・Slackといった外部サービスと連携して、業務の効率化を図れます。
15日間の無料トライアルが用意されているため、気になるからは無料トライアルで使用感を確認してみると良いでしょう。
初期費用(税込) | - |
月額費用(税込) | 1,628円(ライト)3,278円(スタンダード)5,478円(プロ)10,780円(エンタープライズ) |
提供形態 | クラウド型 |
連携性 | Gmail/Googleマップ/カレンダー/コミュニケーションツールなど |
サポート体制 | メール/チャット |
無料プラン/無料トライアル | 15日間の無料トライアル |
公式サイト | https://chikyu.net/ |
eセールスマネージャー Remix CLOUD
画像出典:ソフトブレーン株式会社
「eセールスマネージャー Remix CLOUD」は、ソフトブレーン株式会社が提供しているCRMです。提供形態は、クラウド型とオンプレミス型があります。
一度の情報入力で、ダッシュボードやタイムライン・スケジュール・商談リストなどのすべてに情報が反映される点が特徴です。入力の手間を削減できるため、業務効率を改善できます。
また、サポート体制が整っている点が魅力でしょう。5,500社を超える企業に導入してきたノウハウをもとに、システムが定着するまで手厚いサポートを受けられます。その結果、95%の利用継続率を獲得しています。
初期費用(税込) | 82,500円(オンプレミス型) |
月額費用(税込) | 3,300円(クラウド型:スケジュールシェア)6,600円(クラウド型:ナレッジシェア)12,100円(クラウド型:スタンダード) |
提供形態 | クラウド型/オンプレミス型 |
連携性 | MA/オンライン会議ツール/コミュニケーションツール/ストレージサービスなど |
サポート体制 | 電話/メール |
無料プラン/無料トライアル | 無料デモあり |
公式サイト | https://www.e-sales.jp/ |
Sales cloud
画像出典:株式会社セールスフォース・ドットコム
「Sales Cloud(セールスクラウド)」は、株式会社セールスフォース・ドットコムが提供しているクラウド型CRMです。
数あるCRMを差し置いて、世界でトップシェアを獲得しています。機能が充実している点が特徴で、顧客情報の管理機能や商談の管理機能・売上の予測機能などがこれひとつで利用可能です。
また、独自のシステムや外部システムと連携できるため、カスタマイズ性が高いといった魅力があります。自社の事業内容に応じて自由に機能を拡張できます。
初期費用(税込) | - |
月額費用(税込) | 3,300円(Essentials)9,900円(Professional)19,800円(Enterprise)39,600円(Unlimited) |
提供形態 | クラウド型 |
連携性 | MA/コミュニケーションツールなど |
サポート体制 | 電話/メール |
無料プラン/無料トライアル | 30日間の無料トライアルあり |
公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/ |
Synergy!
画像出典:シナジーマーケティング株式会社
「Synergy!(シナジー)」は、シナジーマーケティング株式会社が提供しているクラウド型CRMです。
画面のデザインがシンプルであるため、直感的に操作できる点が特徴です。データベースの情報を編集する際は、画面の指示に従って操作するだけで簡単に完了します。
また、セキュリティ性能が高い点も魅力です。デジタル証明書をインストールしたPCからのみ利用できるため、外部の人間によるなりすましを防止できます。さらには、ファイアウォールやウィルスセキュリティ・暗号化通信によって外部攻撃から顧客情報を守ります。
まとめ
CRMはさまざまな種類のものが提供されており、特徴はツールによって異なります。導入目的を達成するために、ぜひこの記事を参考にして自社にふさわしいCRMを検討してください。
最後に、当社オンリーストーリーは完全審査制の決裁者限定マッチング支援サービス「チラCEO」を提供しています。
2018年からこれまでに累計20,000件以上のマッチングに成功しています。また、アポイントは全てオンライン上で完結するため、多忙な決裁者の方でも利用しやすいです。
多忙な決裁者の方で「もっと手軽にアポイントを獲得したい」と考えている方は、「チラCEO」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。