経営者マッチングツールとは
経営者マッチングツールは、オンライン上で経営者に効率的に出会うことができるツールです。新しい人脈との出会いを通じて、経営者が互いの強みや課題解決に貢献し合いながら、ビジネスの成長やイノベーションを促進します。
ツール内で経営者に対し自社の商品やサービスをアピールしたり、経営者との交流の中で新たなビジネスチャンスを発見したりすることにより、自社の経営課題の解決やビジネスの加速につなげることもできます。
従来、ビジネスの人脈を作る手段は異業種交流会や人の紹介などオフラインが主で、出会える経営者はランダムでした。一方、経営者マッチングツールを使えば、業種や経験などさまざまな属性から出会いたい経営者を絞ることができます。
そのため、つながりたい経営者の属性がはっきりしている場合に効率的です。また、多くのツールはスマホから空き時間に利用できるため、忙しい方も簡単に始められます。
営者マッチングツールを選ぶポイント
適切なマッチングツールを選ぶことにより、時間や費用を節約し、効率的に経営者とマッチすることができます。
マッチングツールを選ぶ際には、以下の4つのポイントを考慮しましょう。
- 利用目的を明確にする
- サポート内容を確認する
- 利用者数や利用者層を確認する
- コストパフォーマンスを検討する
以下で、詳しく説明します。
利用目的を明確にする
まずは、どのような目的で経営者とマッチングしたいのかを明確にしましょう。ツールによっては特徴や強みが異なるため、目的に合ったツールを選択すると効果的です。
例えば、商談や資金調達を目的とする場合、投資家や資金提供者とのマッチングに特化したツールを選択することによって、資金調達や商談の機会が増え、自社のビジネス拡大につながります。
サポート内容を確認する
経営者とのマッチングツールを利用する際には、サポート体制も確認しましょう。専任のコンサルタントがサポートを行ってくれるツールや、オンラインでのチャットサポートが用意されているツールを使えば、マッチングツールを利用して分からない点が出ても即座に解決できます。
また、マッチング後のフォローやアフターサポートも重要なポイントです。アフターサポートの内容を事前に確認することにより、万が一トラブルが発生した場合やサポートが必要になった際にも安心してツールを利用できます。成約後のサポートやトラブル対応など、どの程度のフォロー体制があるのかを確認しましょう。
利用者数や利用者層を確認する
経営者とのマッチングツールの利用者数は、マッチングの成功確率に大きく影響します。登録者が多いツールほど、条件に合う経営者を見つけられる可能性が高まるでしょう。一方、利用者数が少ないツールでは、求める人材とのマッチングが難しい場合があります。
利用者数と併せてアプリの利用者層も確認しましょう。アプリによっては経営者ではなく、中堅社員や若手ビジネスパーソンなどがメイン層である場合があります。また、経営者に限定するツールを利用しても、出会いたい分野の経営者が多くいるとは限りません。自分が求める経営者とのマッチングが可能かどうかを調査しておくことが大切です。
コストパフォーマンスを検討する
最後に、ツールのコストパフォーマンスを検討しましょう。ツールによっては、内容や機能によって費用が異なる場合もあるので、予算や目的に応じて適切なプランを選択することが大切です。費用に対して不必要な機能が多い場合、思った成果が出ない場合もあります。
また、ツールによっては用意されている無料プランを利用するのもおすすめです。無料プランでツールの機能や使い勝手を確認することにより、ツールを変更するか、無料プランのまま使い続けるか、あるいは有料プランへ移行するかの判断材料になります。
おすすめの経営者マッチングツール10選
ここからは経営者との出会いをサポートする経営者マッチングツールを紹介します。以下の10のツールの特徴をそれぞれ説明するので、求める機能が備わったツールを選びましょう。
- チラCEO
- COLABO
- BizOn!
- CXOバンク
- Linker
- MATCHING.CEO
- アポレル
- アポチョク
- Yenta
- Linkedin
①チラCEO
「チラCEO」は株式会社オンリーストーリーが提供する、決裁者同士をつなげるビジネスマッチングサイトです。業種、従業員数、ニーズなどさまざまなプロフィール情報を基に、コンタクトを取りたい決裁者を絞り込み、手軽にアポイントメントを取り付けられます。決裁者の中には経営者も多いため、高い確率で経営者とつながる事が可能です。
通常の営業活動では、営業担当者が経営者と直接対話をする機会は限られます。しかし、「チラCEO」を利用すれば、経営者と簡単につながることができるため、効率的に商談を進め、費用対効果を向上させることが期待できます。
さらに、マッチングした意思決定者を通じて新たな人脈を築くことによって、ビジネスに有益なネットワークを構築できます。
チラCEO
また、オンリーストーリーでは、週1回、東京で10人程度の決裁者マッチングイベント・セミナーを開催しています。少人数のイベントでクオリティも高いため、ぜひ参加をご検討ください。
決済者マッチング・セミナー
②COLABO
COLABOは経営者向けのビジネスマッチングアプリであり、5000名以上の経営者が利用しています。
COLABOでは、「相手」と「目的」の見える化が重要視されています。マッチング前に相手のプロフィールを確認し、メッセージのやり取りを行うことによって相手の雰囲気を知り、信頼関係が築ける仕組みが整っています。また、事前にマッチングの目的を確認できるため、求める人材とマッチングできます。
AIによるおすすめの経営者紹介機能もあり、自己紹介や情報の表示、トピックのサマリー、ストーリーなどを基に経営者同士のレコメンドを行います。AIによるマッチングではプロフィールだけでなく、他者評価や行動履歴などを元に信用につながる情報を加味して判断されます。
さらに、リアルな出会いも重視しており、登録している経営者の中から特定のニーズや情報が欲しい人向けにセミナーや勉強会を開催しています。これにより、オンライン上だけでなく、実際に顔を合わせてコミュニケーションを取り、より深いつながりを築くことができます。
料金 | 法人格をお持ちの経営層の方:無料 経営層以外の方:9,800円〜/月 |
スマホ対応 | iOS |
無料トライアル | ○30日間 |
COLABO
③BizOn!
「BizOn!」は株式会社WizBizが提供する、無料の経営者マッチングツールです。ツールをインストールしプロフィールと写真を設定するだけで、すぐに利用を開始できます。毎日おすすめの経営者5名が紹介され、興味を持った相手をスワイプしてマッチングが成立すれば、自由にメッセージを送れます。
20万社以上の会社とマッチング可能であり、経営者とつながる機会が多いのが魅力です。2021年5月〜2022年11月で累計マッチング数は15万人を超えています。また、無料のアプリでありながら登録時の審査はスタッフが手動で確認しているため、マッチングの質も信頼できます。
BizOn!
④CXOバンク
CXOバンクは、役員クラス限定の経営者マッチングツールです。リリース、PR、募集情報などを何度も手軽に投稿でき、企業情報を簡単にアピールできます。相手が関心を示せば、マッチングの成立なしでもコミュニケーションが取れるため、簡単につながりを作ることができます。
また、業界、役職、SNSの内容など多項目の独自の審査制度により、信頼性の高いユーザー間のマッチングを実現しています。厳選された3名のCXOが毎日レコメンドされるため、気軽に経営者を探せる点が強みです。
CXOバンク
⑤Linker
Linkerは経営者層に特化したマッチングツールです。AIがプロフィールに基づいて最適な経営者を紹介してくれるため、経営者とのマッチングが迅速に進むことが魅力です。また、AIの助けがなくとも、自分から気になる経営者にマッチング申請することができ、投稿にコメントしたり、オンラインや対面で会う前にコミュニケーションをとったりすることが可能です。
マッチング後は商品サービスのPRや外注先探し、セミナー案内などさまざまなアプローチを取ることができます。
Linkerの機能は無料で利用できますが、もっと多くの掲載やマッチング申請を希望する経営者にはリーズナブルな月額2,700円(税込)の有料プランも用意されています。
Linker
⑥MATCHING.CEO
MATCHING.CEOは会社概要だけでは分からない独自情報を用いて、経営者同士や会社同士をつなげるサービスです。Webマッチング、経営者データベース、チャットグループ・イベントへの招待、無料掲載ページ制作、メンター制度などの豊富な機能によりマッチングを支援します。
月額5万円から利用可能で、初期費用・管理費用・解約料金は一切不要です。また、0円で始められるプランも提供しており、気軽に利用を開始できます。登録企業は事前審査を受けているため、安心して利用できます。
MATCHING.CEOはビジネスだけでなく、趣味や相談を通じたコミュニケーションも可能です。そのため、気軽に経営者同士の新たなつながりとビジネスチャンスを創出できます。
料金 | スタンダード:50,000円~/月プレミアム:300,000円~/月 |
スマホ対応 | iOS、Android |
MATCHING.CEO
⑦アポレル
アポレルは、完全審査制の経営者マッチングサービスです。オンライン完結型の営業活動を通じて効率的に経営者とのアポイントを獲得できます。
通常のマッチング機能の他に、決裁者限定のオンラインピッチイベントが開催されています。イベントでは各社が持ち時間の中で自社サービスのプレゼンテーションを実施します。イベント終了後にアンケートで興味を持ったサービスがあったかどうかを確認し、その結果に基づいてマッチングが行われます。受注に至らなかった場合でも、紹介企業からフィードバックを受け取り、今後の改善につなげることができます。
また、アポレルには決裁者へのダイレクトメッセージ機能があります。従業員数や業種などの基本情報と購買ニーズで絞り込んで、希望の経営者にダイレクトメッセージを送ることができます。
さらに、コンシェルジュによる仲介サポートや、企業の直接紹介の機会も用意されているなど、サービスの豊富さが魅力といえるでしょう。
各プラン料金 | 要お問い合わせ、無料プランあり |
スマホ対応 | iOS |
アポレル
⑧アポチョク
アポチョクは、異業種の経営者や決裁者と直接つながれるマッチングサービスです。ユーザーに対して審査制が導入されているため、厳選されたユーザーだけが参加できます。また、アポイントの相互評価制度により、品質が向上し、質の高いマッチングを実現しています。
決裁者とのアポイントが直接セッティングされるため、企画やプレゼンテーションをより効果的に伝えることができます。そのため、質のよい異業種の経営者とつながり、新たなビジネスチャンスの獲得やアイデアの交換を行えます。
アポチョク
⑨Yenta
Yentaは、ビジネスに特化したSNSです。1日2、3分のスワイプでビジネスの出会いを作れます。ユーザーの中には経営者も多いため、数多くのマッチングが期待できます。新しく出会う人だけでなく、以前出会った人との関係構築にも焦点を当てている点が特徴です。既につながっている知人の親密度や会いたい度を可視化でき、会いたいと思っている知人と再会するきっかけを作ることができます。
また、性格診断による相性診断や経歴、職歴、資格などの経歴情報をもとに条件に合致した相手を表示するため、マッチング後のコミュニケーションがスムーズになりやすいという点も利点です。
Yentaは基本的に無料で利用できますが、有料プランも用意されており、プランのランクを上げるごとに1日の閲覧可能ユーザー数や月間マッチング数が増加します。1日の利用状況に応じて使い分けるといいでしょう。
料金 | 0~5,000円/月 |
スマホ対応 | iOS、Android |
Yenta
⑩Linkedin
LinkedInは、世界最大級のビジネスSNSです。利用者数は全世界で7億5,600万人に達しています。LinkedInには経営者も多数登録しており、さまざまなつながりを作ることが可能です。国内外の様々な業界や規模の企業の経営者とつながることができるため、自身のスキルや経験を活かすビジネスチャンスを見つけやすいでしょう。
プロフィールには職歴やスキルなど、あらゆる情報を簡潔にまとめることができます。そのため、マッチング相手の情報を手に入れやすいだけでなく、自身のブランディングやマーケティングにも役立ちます。さらに、定期的に投稿を行い自社の情報や意見を発信することにより、信頼性を高めたり、経営者や他のビジネスパーソンからの認知度を高めたりすることができます。
料金 | LinkedInラーニング:0円/月Business:3,635円/月Sales Navigator Core:6,490円/月 |
スマホ対応 | iOS、Android |
無料トライアル | ○30日間 |
Linkedin
経営者マッチングツールを使うプロセス
ここまで、おすすめの経営者マッチングツールを紹介してきました。ここからは、マッチングツールの使い方を5つのプロセスに分けて解説します。
マッチングしたい経営者を明確にする
経営者マッチングツールを利用する前に、自分がどのような経営者とマッチングしたいかを明確にしましょう。まずはマッチングすることによって、成し遂げたい具体的な目標を設定します。その上で必要な業界や経営者のスキルセット、求める経験や知識をリストアップします。
このプロセスを行うことにより、マッチングしたい経営者を絞り込めるため、効果的な検索が可能となり、自分に適した経営者と出会う確率が高まります。
プロフィールを作成する
経営者マッチングツールには、プロフィールを掲載する欄があります。プロフィールを充実させることによって、経営者に興味を持ってもらいやすくなります。自己紹介文や経歴、スキル、実績などを明確に記載し、相手に自分の強みや専門性を伝えられるようにしましょう。
マッチングしたい経営者を探す
自分のプロフィールが用意できたら、相手探しを始めましょう。検索機能やフィルタリングオプションを活用して、業界や地域、スキルなど、自分が求める条件を入力して、マッチングしたい経営者を探します。
ツールによっては自動レコメンド機能が用意されていることもあります。こまめにチェックし、自分が求める経営者がいるか確認しましょう。
コミュニケーションを取る
マッチングが成立したら、丁寧にコミュニケーションを取りましょう。メッセージ機能を活用し、具体的な協力内容や期待する成果を伝えつつ、相手との信頼関係を築く。最初の挨拶は特に丁寧に行います。
また、適切なタイミングでビデオ会議などのオンラインミーティングを設定し、より深いコミュニケーションを図ることも重要です。
評価・フィードバックを行う
マッチングした経営者とのプロジェクトの終了後は、相手に対して評価やフィードバックを行いましょう。これにより、マッチング相手の信用度が向上します。
また、自分に対する評価も受け取ることによって、プロジェクトに関してのフィードバックができます。マッチングツールの中には評価が公表されるものもあるので、マッチした相手から高評価を得られた場合、他の経営者ともマッチングしやすくなるでしょう。
経営者マッチングツールを使う際の注意点
多様な経営者と出会えるマッチングツールですが、利用に際しては注意すべきポイントが存在します。以下で紹介する注意点に留意することによって、安心してビジネスマッチングアプリを活用できるでしょう。
プロフィールを充実させる
経営者とのマッチングツールでは、プロフィールを充実させることにより、経営者に興味を持ってもらいやすくなります。具体的には以下のような項目にこだわって記載します。
- 経営者に興味を持ってもらえる実績
- 他社との共同実績
- SDGsへの貢献
- 自社のノウハウ
- 好印象を与えるプロフィール写真
上記の内容に加え、自社の強みを明記するとよいでしょう。特にAIを利用したレコメンド機能を使う場合、プロフィールが紹介する経営者を選ぶ判断材料となるので、記載しておきましょう。
また、自らの事業や成果物をまとめたポートフォリオがあると、より自社の実績や強みを紹介できます。実績などを詳しく登録できないツールも存在するため、事前に用意しておくことが望ましいです。
経営者との相性の把握
マッチングツールでは多様な経営者と知り合えますが、マッチした経営者との相性は必ずしもよいとは限りません。経営者との相性が悪い場合、今後の関係構築がうまくいかない可能性が高くなるでしょう。まず、業種や仕事の内容と双方の価値観を明確にしましょう。
また、中には無理な要求をしてくる経営者もいるかもしれません。相手の要求が過大であったり、スケジュールや単価が自分に合わない場合は、適切な交渉を行いましょう。
経営者の信用度の把握
取引相手の信用度や実績を確認することは大切です。過去の評価やフィードバック、取引実績を参考にして、安心できる相手とマッチングしましょう。また、企業がWebサイトやSNS、Googleマイビジネスで情報発信をしている場合、企業の概要や事業内容、口コミなどが確認できます。これらの情報も、相手の信用度を判断する重要な材料となるでしょう。
怪しい経営者と取引すると、無理な案件や詐欺に巻き込まれる可能性もあります。経営者とのやり取りに不審な素振りがないか、注意を払うことが重要です。
プライバシーへの配慮
マッチングサービスで個人情報が取り扱われるため、プライバシー保護に注意が必要です。アプリに登録する情報は、自分が公開したい範囲に制限し、取引相手とのやり取りの中で、必要以上にプライベートな情報を開示しないように心掛けましょう。
また、マッチングサービスがプライバシーに配慮しているかどうかも重要です。個人情報の取り扱いに関するアプリの規約やポリシーを確認しておきましょう。
経営者マッチングツール新たな関係を築こう
経営者とのマッチングツールを使うことは、新たなビジネスチャンスや協力関係の構築に役立ちます。ツールの利用により、関心を持つ相手に積極的にコンタクトを取り、双方の価値観や目標を共有し、信頼関係を築くことができます。
一方、活用には注意点や工夫が必要です。まず、マッチングしたい経営者を明確にし、プロフィールやポートフォリオを充実させましょう。これにより、効率的なマッチングが可能となり、自分の強みや実績をアピールしやすくなります。
また、相手の経営者との相性確認もしっかり行いましょう。相性が悪い場合、円滑なコミュニケーションが困難になることがあり、トラブルが発生する可能性があります。事前に相手の価値観や働き方を把握し、良好な関係を築く努力が重要です。
(本文執筆・編集:オンリーストーリー編集部)
弊社の直近3年で約10億円、btobの投資をしてきました。また、弊社自体が営業代行会社として、多くの会社様の案件を受けてきました。その中で、再現性のある営業手法がないという話や、1社だけで満足できる営業支援の会社はなかなか見つからないという声を多く聞いています。本記事や、10億円のまとめを記載したホワイトペーパーを用意していますので、少しでも皆様の営業の一助になりましたら幸いです。
(コメント:代表平野)