最終更新日: 2026.09.29
起業したての経営者が人脈を作る方法|ゼロから信頼を広げる実践ステップ

起業したての時期に人脈が重要な理由を、情報や機会、信用の補完という観点から解説します。ゼロから人脈を作る具体的なステップと、量を追うなど避けたい失敗パターンもまとめました。

監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)

起業直後は実績も信用も乏しく、人脈がそれを補う大きな力になります。

人脈が重要な理由と、ゼロから築くステップをまとめました。

この記事の要約

  • 有益な情報や案件は人づてに入ることが多く、機会は人とのつながりの先にあります。
  • 人脈づくりの基本は、もらうことより先に与える姿勢を持ち、貢献を積み重ねることです。
  • 名刺の数を追うのではなく、つながりたい相手を明確にして質を重視します。

なぜ起業したての時期に人脈が重要なのか

創業期の人脈は、単なる名刺の数ではありません。

事業の生死を左右するほどの価値を持つことがあります。

まずは、人脈がもたらす具体的な価値を理解しておきましょう。

代表・平野のnote▼

オンリーストーリー代表の平野は、23歳で起業した当時、お金も人脈も社会人経験もない状態からスタートしました。

そこで、経営の先輩は近い世代よりもずっと若い世代を応援したくなるという「おじいちゃん・お父さん・孫理論」に着目しました。

経営者に無料インタビューを申し込み、取材のたびに次の経営者を紹介してもらうことで、つながりを広げていったと語っています。

何も持っていない時期にもその時期ならではの武器があると考えると、人脈づくりの打ち手が見えてきます。

代表・平野のnote▶ ゼロから経営者とのつながりを作った方法を代表が語ったnoteはこちら

情報と機会が人を通じてやってくる

ビジネスの有益な情報は、ネット検索よりも人づてに入ることが多いものです。

信頼できる人脈があれば、取引先や協業先を紹介してもらえます。

公には出回らない案件や相談が、つながりの中で生まれることもあります。

機会は人とのつながりの先にあると考えておくとよいでしょう。

孤独な意思決定を支えてくれる

起業家は、重要な決断を一人で下す場面が続きます。

同じ立場の経営者がいれば、迷ったときに相談できます。

成功例だけでなく失敗談も共有でき、判断の精度が上がります。

精神的な支えとしても、人脈は大きな意味を持ちます。

信用がないうちは人脈が信用を補う

創業直後は、会社としての実績も信用もまだ十分ではありません。

そのとき、信頼できる人からの紹介は不足する信用を補ってくれます。

「あの人が言うなら」という信頼の連鎖が、取引の入口を開きます。

実績が乏しい時期ほど、人脈の価値は相対的に大きくなります。

ゼロから人脈を作る具体的なステップ

人脈づくりは、特別な才能がなくても着実に進められます。

大切なのは、正しい順序で行動を積み重ねることです。

ここでは、順を追って取り組める方法を紹介します。

まず自分から与える姿勢を持つ

人脈づくりの基本は、もらうことより先に与えることです。

相手の役に立つ情報や紹介を惜しまない人に、信頼は集まります。

見返りをすぐに求めず、貢献を積み重ねる姿勢が長期的な関係を築きます。

与える人の周りには、自然と人と機会が集まってくるものです。

経営者が集まる場へ足を運ぶ

同じ志を持つ経営者と出会うには、その人たちがいる場所へ行く必要があります。

勉強会やセミナー、経営者コミュニティは出会いの起点になります。

最初は緊張しても、続けて参加することで顔を覚えてもらえます。

一度きりではなく、継続して通うことが信頼につながります。

出会った後のフォローを大切にする

人脈は、出会った瞬間ではなくその後の関係構築で決まります。

お礼の連絡や、近況の共有をこまめに行いましょう。

相手の発信に反応したり、役立つ情報を届けたりするのも有効です。

小さな積み重ねが、いざというときに頼れる関係へと育ちます。

つながりたい相手を明確にする

やみくもに人数を増やすことが、よい人脈づくりとは限りません。

自分の事業にとって、どんな相手とつながりたいかを言語化しましょう。

目的が明確であれば、参加する場や声をかける相手も定まります。

質の高いつながりは、明確な意図から生まれます。

起業したての経営者が避けたい人脈づくりの失敗

良かれと思った行動が、かえって信頼を損ねてしまうこともあります。

人脈づくりには、避けるべきいくつかの失敗パターンがあります。

事前に知っておけば、無用なつまずきを防げます。

オンリーストーリーの事例▼

創業間もないある企業では、新規リードの獲得を代表のリソースに頼っていることが課題でした。

競合が多く差別化が難しい領域で、安定したリード獲得の仕組みがありませんでした。

決裁者マッチング支援を導入すると、信頼できる第三者からの紹介で質の高い決裁者との関係が生まれ、1〜2か月に1社のペースで受注できる体制になりました。

導入10か月で7社を受注し、売上約2,500万円(費用対効果約1,000%)を達成しています。

導入事例▶ 創業初期に属人的な営業から脱却した事例はこちら

数だけを追い求めてしまう

名刺の枚数やフォロワー数を増やすこと自体が目的になりがちです。

しかし、深い関係のない大量のつながりは、いざというとき機能しません。

本当に大切なのは、信頼で結ばれた少数の関係です。

量より質を意識することが、長く役立つ人脈を育てます。

すぐに見返りを求めてしまう

出会ってすぐに仕事や紹介を求めると、相手は距離を置きます。

信頼が育つ前の要求は、関係を一気に冷やしてしまいます。

まずは相手に貢献し、信頼を積み重ねることが先決です。

見返りは、信頼が育った先に自然とついてくるものです。

つながった後に関係を放置する

出会っただけで満足し、その後の連絡を怠るのもよくある失敗です。

関係は、放置すれば時間とともに薄れていきます。

定期的な連絡や近況の共有で、つながりを生かし続けましょう。

継続的な接点こそが、人脈を機能させる条件です。

起業直後に人脈をつくる場の選び方

実績がない時期は、どこに行けば会えるのかという入口の情報が不足しがちです。

起業初期に使いやすい場を挙げます。

創業年数を絞った会に行く

創業3年以内といった条件がある会は、同じ悩みを抱えた相手が集まっています。

立場が近いほど、具体的な情報が交換しやすくなります。

実績の差を気にせずに話せる点も、初期には大きな利点です。

支援機関の窓口を使う

よろず支援拠点や創業支援センターは、無料で相談でき、事業者を紹介してくれることもあります。

公的な窓口は営業目的の勧誘がなく、初めての一歩に向いています。

自治体によって支援の内容が異なるため、地元の窓口を調べてみましょう。

前職のつながりを整理する

ゼロから探す前に、これまでの仕事で関わった人を書き出してみます。

独立の報告をするだけでも、相談や紹介が生まれることがあります。

連絡する際は、依頼ではなく近況の共有から入るのが自然です。

紹介を受けやすい状態をつくる

相手が誰かに紹介しようとしたとき、説明しやすい肩書きと事業内容が必要です。

一文で自社を説明できるようにしておくと、紹介の確率が上がります。

名刺やWebサイトも、初対面の相手が理解できる表現に整えておきます。

人脈を事業の成果につなげる考え方

つながりを増やすこと自体は目的ではありません。

成果に変えるための視点を整理します。

すぐに成果を求めない

出会ってすぐ提案すると、その後の関係が続かなくなります。

半年から一年かけて信頼を積む前提で付き合うほうが、結果的に早く成果が出ます。

焦りが伝わると、相手も距離を置いてしまいます。

記録を残して定期的に見返す

会った日、話した内容、相手の課題を一覧にして管理します。

数か月後に状況が変わって話が動くことは珍しくありません。

四半期に一度は見返して、連絡が途切れている相手に一言送りましょう。

業界の外にもつながりを持つ

同業だけで固まると、情報も発想も似通ってしまいます。

異なる業界の経営者は、自社の当たり前を問い直す視点をくれます。

取引につながらない関係も、長い目で見れば財産になります。

つながりを人に返す

自分が受けた紹介を、別の誰かに返す動きが循環を生みます。

紹介できる相手を思い浮かべられる状態になれば、人脈は広がり始めます。

紹介する際は、双方に事前の了解を取るのが礼儀です。

無理に広げようとしない

人脈づくりに時間を使いすぎると、肝心の事業が止まってしまいます。

月に何時間まで使うかを決めておくと、本業とのバランスが保てます。

関係は数ではなく、深さで事業に効いてくるものです。

まとめ

起業したての人脈づくりは、誰もがゼロからのスタートです。

大切なのは、自分から与え、出会いの場に足を運び、丁寧にフォローを続けることです。

つながりたい相手を明確にすれば、限られた時間でも質の高い人脈を築けます。

一朝一夕に広がるものではありませんが、誠実な積み重ねは必ず信頼へと変わります。

焦らず、目の前の一人ひとりとの関係を大切にしてください。

その小さなつながりが、やがて事業を支える大きな財産になります。


よくある質問

Q. なぜ起業直後に人脈が重要なのですか?

A. 有益な情報や案件が人づてに入るうえ、実績が乏しい時期の信用を補ってくれるためです。

信頼できる人からの紹介は、実績の少ない時期の取引のきっかけにもなります。

Q. 人脈づくりは何から始めますか?

A. もらうことより先に与える姿勢を持ち、相手の役に立つ情報や紹介を惜しまないことです。

小さな貢献を積み重ねることで、相手からも協力してもらえる関係が育っていきます。

Q. どこで出会えばよいですか?

A. 勉強会やセミナー、経営者コミュニティなど、経営者が集まる場に継続して通うことです。

継続して参加することで顔を覚えてもらえ、深い話ができる関係になりやすくなります。

Q. 出会った後はどうしますか?

A. お礼の連絡や近況の共有をこまめに行い、小さな接点を積み重ねます。

相手の役に立つ情報や人を紹介するなど、関係を続ける理由を作ることも大切です。

Q. よくある失敗は何ですか?

A. 数だけを追う、すぐに見返りを求める、つながった後に関係を放置することです。

出会う人数を増やすことより、一人ひとりとの関係を丁寧に育てることを意識しましょう。

この記事の監修者

平野哲也

平野 哲也(ひらの てつや)

株式会社オンリーストーリー 代表取締役

BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。

累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。

「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。

ENICXO
メッセージアイコン オンリーストーリー代表 平野からのメッセージ
オンリーストーリーでは、これまで10年以上にわたり、
BtoB営業における「集客の課題」と真剣に向き合ってきました。

経営者同士が信頼でつながるマッチングプラットフォームや、
想いを届ける手書きの手紙など、独自の形で支援を続けています。

そして最近では、経営者同士を直接つなぐ「顧問&コミュニティサービス」も新たにスタートしました。

私たちが大切にしているのは、単なるマッチングツールの提供ではなく、
一社一社の課題に寄り添い、"本当に意味のある出会い"をつくることです。

もしBtoB集客でお悩みの決裁者の方がいらっしゃいましたら、
まずはお気軽に、代表の私とお話してみませんか?

▼この下から、直接日程をご予約いただけます。

お問い合わせさぁ、良質なビジネスマッチングを今すぐ体験

お電話でのお問い合わせ
03-6821-7872 (平日10:00〜19:00)
よくあるご質問