営業代行の依頼先は会社と個人の2つ
冒頭で触れた通り、営業代行は営業代行専門の会社に依頼する方法と個人に依頼する方法の2つがあります。
営業代行会社に依頼する場合は、会社に直接問合せ、事前相談や見積もりの後、業務を発注するケースが多く見られます。
個人に依頼するケースでは、フリーランスとしてどの企業にも所属せず個人で活動している人材に依頼するパターンと、企業で働きながら副業で営業代行を行っている人材に依頼するパターンが考えられます。
個人に依頼する場合は、マッチングサービスを利用するのが一般的です。マッチングサービスには、個人で営業代行や営業支援を行っている人材が登録しており、自社のニーズに合う人材を探せます。
副業で営業代行を行っている人材の特徴
副業で営業代行を行っている人材に依頼する際、「どのような人材が対応してくれるのか」が気になることもあるでしょう。
副業で営業代行を行っている人は、主に以下の3つの特徴があります
- 高い営業スキルを持っている
- 豊富な人脈を持っている
- 本業に余裕があり比較的時間を自由に使える
それぞれ見ていきましょう。
高い営業スキルを持っている
本業での営業経験を活かして副業で営業代行を行っている人材は、高い営業スキルを持っていることが多いです。
営業代行で成果を出すためには、豊富な営業経験に裏打ちされた高度な営業スキルやノウハウが求められるためです。自社に合う人材を見つけられれば、求める成果につながることも珍しくありません。
豊富な人脈を持っている
副業で営業代行を行っている人材は、これまでの多様な経験から、営業スキルだけでなく豊富な人脈も有している場合が多いです。
営業代行で活躍するためには、スキルはもちろん人脈も求められます。人脈があればアプローチできる数が多くなり、商談の機会を得られる、または見込み客を紹介してもらえる可能性が高くなるためです。
自身が持つ豊富な人脈を活かして営業代行の副業を始める人材も多いため、人脈に期待して依頼するのもよいでしょう。
本業に余裕があり比較的時間を自由に使える
本業に余裕があって自由に使える時間が多い人材が、副業として営業代行を行っている傾向にあります。営業代行にかかわらず、副業を行うためには、時間の調整ができる環境が必要であるためです。
副業で営業代行を行う人材に依頼すれば、業務の代行をすぐにスタートしてもらえたり、コミュニケーションがスムーズに進んだりしやすいでしょう。
ただし、営業担当者の本業が忙しい時期は、急な相談に対応してもらえるとは限りません。稼働してもらえる曜日や時間帯を事前に確認した上で、依頼することが重要です。
副業で営業代行を行う担当者に依頼する3つのメリット
ここでは、営業代行会社ではなく、副業で営業代行を行う担当者に依頼するメリットを3つ紹介します。
- 外注コストを抑えられる
- 自社のニーズにマッチする担当者に依頼できる
- 柔軟に対応してもらいやすい
外注コストを抑えられる
個人に依頼する場合、営業代行会社に依頼するよりも外注コストを抑えられる可能性が期待できます。個人の場合、会社の運営費用や広告費、人件費などが必要ないためです。
契約内容や業務内容によって費用は異なりますが、営業代行会社に依頼する場合、固定報酬型で月額数十万円ほどかかるのが一般的です。一方、個人に依頼する場合は、同じ固定報酬型でも、営業代行会社に比べて安いケースが多く見られます。
また、個人ならではのメリットとして、価格交渉のしやすさがあります。依頼する本人が意思決定者のため、依頼側の要望に応じて柔軟に金額を設定してくれることも少なくありません。
自社のニーズにマッチする担当者に依頼できる
自社のニーズにマッチする人材であることをあらかじめ確認した上で、依頼できるのも魅力です。
営業代行の人材マッチングサービスには、条件を絞って検索できるものが多いです。ニーズに合わせて条件を設定して検索すれば、自社に合う人材とマッチングできます。事前にプロフィールを閲覧し、やりとりや打ち合わせを通じてスキルや人柄、得意な領域などを確認できるのもメリットです。
一方、営業代行会社の場合、実際の営業担当者を決めるのは営業代行会社です。事前に希望を伝えていても、自社が求める人材を必ずアサインしてくれるとは限りません。
このように、個人であれば自社のニーズにマッチする担当者であることを事前に確認した上で依頼できるため、安心して利用できます。
柔軟に対応してもらいやすい
個人に依頼する場合、営業代行会社に依頼するよりもフレキシブルに対応してもらいやすいというメリットがあります。
個人であれば、依頼主の注文に合わせてプランや価格を変更できます。そのため、営業代行会社では断られてしまうような案件や、イレギュラーなケース、急なトラブルにも、柔軟に対応してもらえる可能性が高いのです。
一方、決まったプランを提供している代行会社は、営業活動の内容を担当者の判断でカスタマイズすることが難しいです。顧客に合わせた柔軟な対応ができる代行会社であっても、数種類のパターンから選ぶような形式である場合は少なくありません。
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副業で営業代行を行う担当者に依頼する際の注意点
営業代行会社ではなく、副業で営業代行を行う担当者に依頼する場合は、以下の点に注意が必要です。
- 稼働時間が限られている可能性がある
- リソースが少なくてもできる業務を依頼する
- 自社が求める人材であるかを見極める
- 情報管理を徹底している担当者を選ぶ
- 外注コストが高くつく可能性がある
それぞれの注意点について解説します。
稼働時間が限られている可能性がある
副業で営業代行を行う担当者は、基本的に本業の空き時間に稼働するため、稼働時間が限られている可能性が高いです。
平日の朝や夜のみの稼働、あるいは平日は難しいため土日のみ稼働など、対応できる時間が限定されることがあります。そのため、依頼したい業務に対応してもらうのが難しかったり、期待した成果を上げられなかったりなどのリスクはゼロではありません。
リソースが少なくてもできる業務を依頼する
個人に依頼する場合、リソースが少なくてもできる業務を依頼することが大切です。例えば、営業戦略の策定や面談の対応などは、スキルを持った個人に依頼するのに適しています。
一方、個人は営業代行会社に比べるとリソースが少ないため、人員数がものを言うような営業活動には適していません。例えば、一度に多くの顧客にアプローチするのが望ましいテレアポは、個人に依頼するよりも、チームを組んで対応してくれる営業代行会社に依頼する方が効果的です。
このように、リソースが少なくても問題なく対応してもらえる業務を見極め、依頼する必要があります。
自社が求める人材であるかを見極める
個人に依頼する場合は、自社が求めるスキルを有する人材か、見極めた上で依頼することが大切です。
副業で営業代行を行う人材は、高いスキルを持っていることが多いですが、能力が不十分な人材がいないとは限りません。能力が不十分であると、期待する成果をあげられない、納期を守ってもらえないなどのリスクがあります。
また、自社と相性が悪い担当者の場合、業務内容をよく理解してもらえない、スムーズにコミュニケーションをとれないなど、業務遂行の障害となる恐れもあります。能力の高さだけでなく、相性の良さも重視して、依頼する担当者を選ぶことが大切です。
情報管理を徹底している担当者を選ぶ
営業代行を依頼する際は、情報管理を徹底している担当者を選びましょう。
営業代行では、個人情報や顧客リストなどの重要な機密情報を渡すことになります。そのため、情報管理がずさんな担当者に依頼すると、情報が漏洩し、重大な事態につながる危険性があります。
また、本業で得た資料やノウハウ、取引先などを勝手に副業に利用するような人材に依頼してしまうと、競業避止義務をめぐってトラブルに巻き込まれることもあります。
情報管理体制は十分か、情報セキュリティに対する意識は高いかなどを確認し、信頼できる担当者であることを確認した上で依頼しましょう。
外注コストが高くつく可能性がある
外注コストの低さだけを目的に個人に依頼する場合は、注意が必要です。前述の通り、営業代行会社ではなく個人に依頼する方が、外注コストが低くなる可能性が高いです。しかし、場合によってはコストが高くついてしまうこともあります。
特に、評価が高い人材に依頼する場合や、成果報酬型・成功報酬型で予想よりも成果が出た場合、営業代行会社が敬遠するような特殊なケースを依頼する場合などは、費用が高くなりやすいため、注意が必要です。
想定外のコストが発生することがないよう、事前に詳細な見積もりを出してもらいましょう。また、認識の齟齬が生まれないよう十分にコミュニケーションをとる、契約内容をよく確認する、などの対策が欠かせません。
副業で営業代行を行う個人に依頼する際の料金体系
副業で営業代行を行う個人に依頼する際の料金体系は、主に以下の3つです。
費用は料金体系によって異なるため、各料金体系の違いを理解しておきましょう。
固定報酬型
固定報酬型は、毎月一定額を支払い続ける料金体系です。
月々に掛かる金額が決まっているため、決められた予算内で収めたい場合に適しています。また、成果にかかわらず費用が一定であるため、予想より成果が上がった場合は得をする可能性があります。
一方、成果が上がらなかった場合でも、一定額を支払わなければならない点はデメリットです。
成果報酬型
成果報酬型は、あらかじめ決められた成果を達成した際に報酬を支払う料金体系です。
例えば、「1ヶ月の新規アポイント獲得数10件」や「リード獲得数5件」のような成果を設定し、それを達成してはじめて報酬が発生します。成果が上がらなければ費用を支払わなくてよいため、無駄な費用がかからないのがメリットです。
一方、料金が高めに設定されていることが多く、成果が出た時は多額のコストがかかる点には注意しましょう。
複合報酬型
複合報酬型は、固定報酬型と成果報酬型を組み合わせたものです。毎月一定額を支払うと同時に、成果に応じて報酬を支払うのが特徴です。
成果報酬型がベースであるため、固定報酬型に比べると、月々固定で支払う費用は少ない傾向にあります。
しかし、成果報酬型とは異なり、成果が出ていなくても固定費がかかる点がデメリットです。
副業で営業代行を行う個人に依頼する際の費用相場
ここでは、副業で営業代行を行う個人に依頼する際の費用相場を、料金体系別、業務別に紹介します。
もちろん、依頼する個人の実績や契約内容、依頼する業務の詳細などによって費用は異なります。特に、個人の場合は費用を自由に設定できるため、あくまでも参考程度にしてください。
【報酬体系別】
固定報酬型 | 月額約15〜40万円 |
成果報酬型 | 成果1件につき約2〜15万円 |
複合報酬型 | 月額固定報酬が約5〜20万円+成果1件につき約1〜3万円 |
【業務別】
テレアポ | 1コールあたり約100〜120円/アポイント1件につき約1〜2万円 |
メール営業、フォーム営業 | 1通あたり数十円/アポイント1件につき約1〜2万円 |
インサイドセールス | 1時間あたり1,500〜2,000円 |
顧客対応 | 月額約1〜10万円 |
コンサルティング | 1時間あたり約1~10万円 |
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副業で営業代行を行う人材を見つける方法
副業で営業代行を行う人材を見つける主な方法は、人材マッチングサービスの利用です。
人材マッチングサービスには、案件を探している個人と、仕事を依頼したい企業が登録されています。希望する人材の条件を入力して検索すると、自社のニーズにマッチした人材を見つけられる仕組みです。
人材マッチングサービスには、営業案件のみが掲載された営業特化型と、多様な副業案件が掲載されている一般型があります。双方に以下のようなメリットがあるため、併用するのがおすすめです。
- 営業特化型のメリット:営業人材を効率的に見つけられる
- 一般型のメリット:規模が大きく、多様な人材が登録されているため、多くの候補の中から自社にマッチした人材を探せる
副業で営業代行を行う個人への依頼がおすすめなケース
副業で営業代行を行う個人への依頼がおすすめなケースは、以下の通りです。
- 一時的に1名の営業担当者が必要である
- 外注コストを抑えたい
- 独自の営業課題や要望に柔軟に対応してもらいたい
個人に依頼する場合、こちらのニーズに柔軟に対応してもらえる可能性が高いです。そのため、繁忙期の間だけ営業を手助けしてほしい場合や、営業担当者が離職し、次の人材を確保するまでの間営業を任せたい場合など、一時的に1名の営業担当者が必要なケースに適しています。
さらに、前述の通り外注コストを抑えやすく、柔軟に対応してもらえるのが、個人に依頼するメリットです。
能力が高く相性のいい営業担当者を見つけられれば、自社が求めるパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
営業代行会社への依頼がおすすめなケース
一方、以下のケースでは営業代行会社への依頼がおすすめです。
- 中長期的に複数の営業担当者が必要である
- 管理体制が整っている先に依頼したい
- 営業組織の改革や人材育成も依頼したい
それぞれのケースについて解説します。
中長期的に複数の営業担当者が必要である
中長期的に複数の営業担当者が必要な場合は、営業代行会社に依頼する方が効率的です。
副業で営業代行を行っている個人を複数人見つけるという方法もありますが、複数人との契約管理が必要になるうえ、分業するのも難しいでしょう。
営業代行会社ならば、依頼したい業務に合わせてチームを組み、適切な人材を複数人アサインしてくれます。
また、短期であってもテレアポのように多くのリソースが必要な業務を依頼したい場合は、すぐに必要な人材を確保できる営業代行会社を利用するのがおすすめです。
管理体制が整っている依頼先を利用したい
管理体制が整っており、安心できる依頼先を利用したい場合も、営業代行会社が適しています。
個人よりも営業代行会社の方が、管理体制が充実している可能性が高いです。営業代行会社は営業組織として活動しており、営業担当者を統括するマネージャーも存在するためです。
もちろん、副業で営業代行を行う個人の中にも、タスク管理や案件管理、進捗管理、情報管理などを徹底している人材は多く存在します。ただし、管理体制について本当に信頼できるかは、実際に依頼するまでわかりません。
営業組織の改革や人材育成も依頼したい
営業組織の改革や人材育成など、幅広い業務を依頼したい場合も、営業代行会社の利用がおすすめです。
個人に依頼する場合、その人が得意とする分野の業務しか任せられないことが多いです。
一方、営業代行会社なら、豊富なリソースや組織として蓄積されたノウハウを活かして幅広い業務に対応してくれます。特に、営業組織の改革や人材育成も依頼したい場合は、個人では対応が難しいことが多いため、営業代行会社に依頼しましょう。
個人の頼む前に試してみたいビジネスマッチングサービス
個人の営業代行に依頼する前に、ビジネスマッチングサービスを利用できないかも考えてみると良いでしょう。
営業代行を利用する際は、決裁者とのアポが取れるかどうかで成果が大きく変わってきます。例えば、営業代行にテレアポやメルアポをしても、担当者レベルで連絡が止まっている場合、契約まで進めることは困難です。
営業する際に、決裁者にダイレクトにアプローチできれば、アポや契約が取りやすくなります。この考えをKBM(Keyperson Based Marketing)と言います。
チラCEOでは、このKBMという考えに基づき、決戦者同士が直接アプリ上でマッチングできるサービスを展開しています。
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副業で営業代行を行う人材に依頼する際は、人材の見極めが重要
副業で営業代行を行う人材に依頼することには、以下のようなメリットがあります。
- 外注コストを抑えられる
- 自社のニーズにマッチする担当者に依頼できる
- 柔軟に対応してもらいやすい
特に、コストをなるべく抑えたい場合や柔軟な対応を求めている場合は、営業代行会社ではなく個人に依頼するのがおすすめです。その際は、高い営業スキルを有しており、相性がいい人材であるかを十分に見極めましょう。
新規顧客開拓や大手開拓に課題を抱えている場合は、決裁者と効率的にマッチングできるサービスを利用するのが有効です。
(本文執筆・編集:オンリーストーリー編集部)
※BtoB営業の総合商社オンリーストーリーは、弊社の直近3年で約10億円の投資をしてきました。また、弊社自体が営業代行会社として、多くの会社様の案件を受けてきました。その中で、再現性のある営業手法がないという話や、1社だけで満足できる営業支援の会社は見つからないという声を多く聞いています。当社との商談時に「この記事を見た」とお伝えいただいた方には、10億円のまとめを記載した秘伝の資料を提供していますので、下記リンク経由でお問い合わせください。(コメント:代表平野)