最終更新日: 2023.10.13

「受注がうまくいかず受注代行を活用したい」「受注代行へ依頼したいが、委託できる業務内容が分からない」といった悩みを抱える担当者の方は多いのではないでしょうか。受注代行を活用すれば業務改善につながり、本来行うべき仕事に注力できます。

本記事では、受注代行の概要や委託するメリット・デメリット、選ぶときのポイントを解説します。おすすめの受注代行会社8選も紹介するので、参考にしてください。

受注代行とは

受注代行とは、自社商品やサービスの受注に関する業務を外部に委託することです。受注処理をはじめ、顧客からの問い合わせ対応など、幅広い業務を代行してくれます。

新規事業の立ち上げや事業の拡大などによって自社のリソースが不足している場合や、営業ノウハウがない場合などに有効活用できるでしょう。

受注代行に委託できる業務の例

多くの代行会社が提供するサービスとして、以下のものが挙げられます。

  • 受注データの処理
  • 出荷指示データ作成や発送業務
  • 顧客対応
  • 返品・交換の管理
  • 納品書や請求書などの作成
  • アポイントの獲得
  • 商品やサービスの提案

顧客からの注文や、商品に対する問合せなどの対応業務を代行可能です。受注データを処理し、在庫との照合を行ったあと、出荷指示データを作成をし、発送手続きを代行します。発送後の返品・交換手続きを代行するだけでなく、商品発送時の納品書や請求書などの作成依頼も可能です。

また、代行会社によっては、受注に向けてアポイントの獲得や、商品やサービスの提案などの営業活動も行うことがあります。

受注代行にかかる料金の目安

受注代行にかかる料金は、受注代行会社や依頼する業務内容によって異なります。

受注代行会社は、月額制または従量課金制を採用することが多いです。月額制では毎月1〜10万円程度が相場となり、顧客サポートや返金処理など、顧客満足度を向上させるためのサービスを提供している場合、オプション料金がかかるでしょう。毎月一定の費用を支払えばいいため、予算管理をしやすいのがメリットです。

従量課金制の場合は、処理した注文件数や売上に応じて料金が変動します。従量課金制は、件数に応じて料金が発生するので、無駄な費用を抑えやすくなります。受注件数メインで外注費用を抑えたい場合に向いているといえるでしょう。

受注代行に委託するメリット

自社の受注業務を代行に委託するメリットは、以下の通りです。

  • 受注業務が安定する
  • コストの削減につながる
  • 業務効率化につながる

それぞれ解説します。

受注業務が安定する

受注代行会社に委託することで、自社の受注業務の安定化が期待できます。外部の受注代行は、受注業務に特化したプロです。専門的知識や経験を持っているだけでなく、業務の進め方も仕組み化されているため、受注業務の品質向上が図れるでしょう。

コストの削減につながる

受注代行会社に委託すれば、人材採用や育成にかかるコスト削減につながります。採用活動のために広告を出稿したり、研修を行ったりする必要がなくなるためです。

自社で受注業務を行う場合、受注に関わる人手を確保しなければなりません。また、人材を採用するだけでなく、受注業務に関する育成も必要です。また、せっかく育成した社員が離職してしまった場合、再び人材を採用しなければならないでしょう。

業務効率化につながる

受注代行会社に委託することで、業務効率化につながります。受注処理や問い合わせ対応は、正確な情報入力や処理が必要です。業務の進め方によっては、時間や労力がかかってしまうケースが少なくありません。

外部の受注代行に委託することで、自社のリソースが確保でき、本来注力しなければならなかった業務を手がけることも可能となるでしょう。

受注代行に委託するデメリット

受注代行会社に委託すればメリットが得られる反面、次のようなデメリットがあります。

  • ノウハウが確保しづらい
  • 情報漏洩のリスクが高くなる

それぞれ解説します。

ノウハウを確立しづらい

受注代行会社に委託すると、社内の従業員はノウハウを確立しづらくなることが考えられます。外部の受注代行が業務を担当することで、自社の従業員は受注業務の経験が減ってしまうためです。

新たに入社した社員を育成する場合や、将来的に内製化に切り替える際、ノウハウが蓄積されていないと受注業務のスキル習得は困難になるでしょう。代行会社と並行して自社でも受注を行う、社員に受注業務の研修を受けさせるといった対策が必要です。

情報漏洩のリスクが高くなる

受注代行会社に委託する場合、受注・発注データなどを提供します。顧客情報を外部の受注代行がやりとりするため、情報漏洩のリスクが高くなるといえるでしょう。セキュリティレベルや対策を確認し、信頼できる受注代行に依頼することが重要です。

受注代行会社を選ぶ際のポイント

受注代行会社を選ぶ際、以下3つのポイントを押さえておくことが大切です。

  • 実績があるか
  • 依頼内容に対応できるか
  • 費用対効果が良いか

それぞれ解説します。

実績があるか

受注代行会社を選ぶ際、実績があるかを確認することが大切です。実績がある代行会社は、業界や受注業務の知識を持っていることが多い傾向にあります。依頼したい業務内容に関する実績や事例があれば、自社の課題解決につながる可能性が高まるでしょう。

受注代行会社のホームページを確認すれば、顧客との実際の取引事例や実績を確認できます。委託する前に、自社の要望や分野とマッチする受注代行会社の候補をいくつかピックアップし、比較検討してみると良いでしょう。

依頼内容に対応できるか

代行会社によっては専門分野が異なり、委託したい業務内容に対応できないケースがあります。例えば、顧客対応や販売代行を専門とする会社などです。商品やサービスの受注処理、顧客からの一般的な問い合わせに対応することはできても、製品の技術的な質問や専門的なサポートが必要な場合、対応が難しい場合が考えられます。

特定の業務内容に対応できる会社を選べば、効率的な作業や、問題発生時のスムーズな対応が期待できるでしょう。

費用対効果が良いか

受注代行会社を選ぶ際、費用対効果の良さを確認することが大切です。受注代行会社に業務を委託する目的は、外注によって空いたリソースを営業体制の強化やマーケティング活動に注力し、自社の売り上げ向上に繋げることです。

複数の受注代行会社の費用対効果を比較し、自社に適した会社を選ぶようにしましょう。

おすすめの受注代行会社8選

おすすめの受注代行会社8社を紹介します。各社の特徴をそれぞれ以下の表にまとめたので、代行会社を選ぶ際の参考にしてください。

会社名特徴
チラCEO決裁者同士のマッチングに特化
アポレルオンライン完結で決裁者とのアポ獲得
CO-NECTクロートBtoB受注代行サービス
KS Premium StaffBtoB、BtoC向け受注代行サービス
ウルロジ物流に関わる業務代行サービス
三協専門チームによるEC受注管理代行
アプロ総研ECサイト、ネットショップにおける受注代行
ネットロジスティクスネット通販受注代行

1.チラCEO

特徴・決裁者同士のマッチングに特化・受注までの期間短縮につながる
利用料金要問合せ
運営会社株式会社オンリーストーリー
ホームページhttps://onlystory.co.jp/

チラCEOは、決裁者同士をマッチングする経営・営業支援のプラットフォームです。登録している決裁者は6,000名以上で、審査を通過した社員数5名以上の企業に限定しています。受注代行会社ではありませんが、決裁者と直接商談を行えるため、受注までにかかる期間短縮につながるでしょう。

カスタマーサクセスが決裁者を紹介してくれたり、直接プレゼンできるイベントにも参加できたりと、出会い創出の機会が多く、受注率向上におすすめです。

編集部のおすすめポイント

毎日のおすすめ決裁者に直接リクエストを送ることや、タイムラインでメッセージの送受信ができるため、決裁者とつながりやすいと言えます。導入後2ヶ月で6件受注という成果を上げている事例もあり、最速で成果を出したい方におすすめです。

2.アポレル

特徴・オンライン完結の決裁者アポ獲得・決裁者へのダイレクトメッセージ送信機能
利用料金要問合せ
運営会社株式会社アライアンスクラウド
ホームページhttps://aporeru.com/

アポレルは、完全審査制の決裁者アポ獲得支援サービスです。受注代行会社ではないものの、担当者とのアポイントを省き、直接決裁者と商談できるため、受注までの期間短縮が期待できます。業種や購買ニーズなどでターゲットを絞り込み、決裁者へダイレクトメッセージを送ることも可能です。

編集部のおすすめポイント

ターゲットやニーズを絞り込めば、オンライン完結で日本全国の決裁者とアポ獲得が可能です。そのため、商談や受注のために電話をかけたり、実際に足を運んだりといったリソースを割く必要がなく、効率的な営業活動につながるでしょう。

3.CO-NECTクロート

特徴・BtoB向け受注代行サービス・受発注業務のDX化
利用料金要問合せ
運営会社CO-NECT株式会社
ホームページhttps://biz.conct.jp/lp-kuro-to/

CO-NECTクロートは、CO-NECT株式会社が運営するBtoB向け受注代行サービスです。BtoB受注業務に精通したスペシャリストがチームを編成し、人の手が必要な受注業務全般を代行します。FAXや電話など、従来のアナログな手法から、最適な業務フローの構築やDX化により、効率化が図れるでしょう。

FAXや電話などのアナログな受発注業務を、発注側はスマホやPC、受注側はインターネットが繋がる環境なら、どこでも受発注が可能です。

編集部のおすすめポイント

専任コンサルタントが、受注業務全体を最適化するための提案を行ってくれたり、社内での運用マニュアルを作成してくれたりします。そのため、社内にノウハウを蓄積することも可能です。

4.KS Premium Staff

特徴・BtoB、BtoC向け受注代行サービス・さまざまなシステムに対応可能
利用料金要問合せ
運営会社KSプレミアムスタッフ株式会社
ホームページhttps://www.ks-premium.jp/support/

KS Premium Staffは、BtoB・BtoC向けの受注代行システムです。楽天・Amazon等に限らず、自社独自のカートシステムでの受注や、電話やFAXなどの受注業務に対応できます。

利用料金は「受注1件あたり〇円」という単価設定のため、閑散期の赤字リスクの削減につながるでしょう。

編集部のおすすめポイント

受注代行だけでなく、電話対応などのコールセンター業務や、メールによるカスタマーサポートも委託できます。また、委託内容を細かく選択できるため、無駄な費用がかからない点もポイントです。

5.ウルロジ

特徴・物流、受注処理、顧客対応あらゆる課題を解決・最短2週間で稼働開始
利用料金要問合せ
運営会社ディーエムソリューションズ株式会社
ホームページhttps://ul-logi.jp/

ウルロジは、物流に関わる業務代行やカスタマーサポートなどの各種代行サービスです。EC通販に関わる業務代行は、国内にとどまらず、海外にも対応可能で、自社商材に合わせて最適な発送プランを提案してくれます。

受注対応から在庫の管理、梱包、発送に至るまで、受注後の一連の業務をサポートするため、業務効率化につながるでしょう。

編集部のおすすめポイント

受注から発送までの物流業務以外に、電話やメールによるカスタマーサポート業務の委託もできます。打ち合わせから最短2週間で稼働開始できるため、最速で結果を求める企業におすすめです。

6.三協

特徴・EC販売における受注管理代行・受注管理に特化した専門チーム
利用料金要問合せ
運営会社株式会社三協
ホームページhttps://www.kk-sankyo.com/order_manage/

三協は、物流に関わるさまざまな事業展開をしている会社です。中でも、EC販売における受注管理代行は、自社SEによるシステムソリューションと、受注管理に特化した専門チームが運営しています。

イレギュラー業務でも、エンジニアによる自動化ツール開発や関連システムのカスタマイズによって、受注管理業務をスピーディに行ってもらえます。

編集部のおすすめポイント

三協には、物流に特化したエンジニアが多数在籍しているため、さまざまな受注管理システムと倉庫管理システムをシームレスに繋ぐことができます。EC販売におけるコール対応、返品交換対応、配送業者とのやり取りなど、さまざまな受注処理業務を安心して任せられる、おすすめの会社です。

7.アプロ総研

特徴・ECサイトにおける受注処理、カスタマーサポート対応・最短2週間でスタート
利用料金従量課金制(税込)0〜300件:77,000円301〜500件:115,000円501〜1,000件:143,000円1,001〜2,000件:286,000円
運営会社株式会社アプロ総研
ホームページhttps://www.apro-soken.co.jp/order/

アプロ総研は、ECサイト、ネットショップにおける受注代行会社です。EC運用代行12年の実績があり、受注処理やカスタマーサポート対応を行います。代行にあたり、専属スタッフが件数や規模に応じて2〜4名体制で対応にあたります。多数の企業で対応した経験から、自社にとってより良い運用方法をフィードバックしてもらえるでしょう。

オプション対応として、カスタマー電話対応、商品登録、サイト更新やメールマガジン配信などの代行業務も依頼可能です。

編集部のおすすめポイント

アプロ総研の料金体系は、件数に応じた従量課金制なので、受注件数が少ない月はコストを抑えられるため安心です。基本契約期間は1年間ですが、いつでも途中解約できます。

8.ネットロジスティクス

特徴・ネット通販に特化した受発注処理、カスタマーセンター代行
利用料金要問合せ
運営会社株式会社ネットロジスティクス
ホームページhttp://www.net-logistics.jp/customercenter/

ネットロジスティクスは、ネット通販に特化した受発注処理やカスタマーセンター代行サービスです。主に、各店舗の受注代行やメール対応、電話代行を行います。ネット通販における入金・発注管理・配送管理・返品・キャンセル対応まで、幅広く依頼することが可能です。

ネット通販の受発注、カスタマー業務のプロフェッショナルである「スーパーバイザー」が3名在籍し、オペレーターの教育管理や業務支援を行います。

編集部のおすすめポイント

7名の専任オペレーターへの教育体制が整備されているため、安心して受注対応を任せられます。プロに任せて、自社の営業活動に注力できるでしょう。

受注代行に関するよくあるQ&A

ここでは、受注代行に関するよくある質問を、以下3つ紹介します。

  • 受注代行の費用相場はどのくらいですか?
  • 受注代行を委託するタイミングは?
  • 受注代行は個人事業主でも対応してもらえる?

Q.繁忙期のみ受注代行を依頼できる?

A.受注代行会社のサービスにもよりますが、繁忙期のみスポットで依頼できるケースがあります。

繁忙期以外にも、担当者の急な離職や、事業拡大などでリソース不足に陥ってしまった場合など、一時的に受注代行を依頼したいケースは少なくありません。普段リソースが足りている間に、スポットで依頼できる代行会社をリサーチしておくと良いでしょう。

Q.受注代行を委託するタイミングは?

A.受注代行業務の委託は、受注件数の増加や人材採用を検討しはじめたタイミングがおすすめです。

受注件数の増加に伴い、受注業務以外にも複数の作業が必要となり、多くのリソースを割かなければなりません。その結果、他の業務に専念できなくなってしまうため、受注件数が増加したタイミングで、代行会社への委託を検討すると良いでしょう。

また、受注業務のために人材を採用するよりも、代行会社を活用した方がコストを削減できる可能性があります。

Q.受注代行は個人事業主でも対応してもらえる?

A. 個人事業主でも対応してもらえます。個人で事業を行っている場合、自分ひとりで対応できる業務内容には限りがあるでしょう。テレアポや新規顧客開拓、既存顧客へのアプローチなど、委託したい業務内容によって、代行会社を選ぶのも1つの手段です。

自社に適した受注代行を活用して売上向上を図ろう

本記事では、受注代行の概要や委託するメリット・デメリット、受注代行会社を選ぶときのポイントなど、おすすめの受注代行会社5選とともに解説しました。

  • 受注代行の料金は、委託先や依頼内容、固定報酬型と月額固定型によって異なる
  • 受注業務代行の活用によって、受注業務の安定・コスト削減業務効率化につながる
  • 受注業務代行のデメリットは、ノウハウが確保しづらいことや、情報漏洩のリスクが挙げられる

自社に適した受注代行会社やサービスに委託することで、リソース確保や業務効率化、ひいては売上向上につながるでしょう。

弊社オンリーストーリーでは、決裁者同士をマッチングする経営・営業支援のプラットフォーム「チラCEO」を提供しています。チラCEOに登録している決裁者は、審査を通過した社員数5名以上の企業に限定しています。決裁者と直接商談を行い、受注までにかかる期間短縮に繋がるでしょう。より受注率を高め、売上向上に繋げたい方は、気軽に問合せてください。

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