最終更新日: 2026.09.22
決裁者交流会が意味ないと感じる理由と成果を出す改善策

決裁者交流会が「意味ない」と感じる6つの理由を整理し、参加前・参加中・参加後の行動をどう変えれば成果につながるかを解説します。交流会が向かないケースや、マッチングサービス・SNSとの併用方法もまとめました。

監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)

決裁者交流会で成果が出ないのは、多くの場合参加の仕方に原因があります。

意味ないと感じる6つの理由と、成果につなげる改善策をまとめました。

この記事の要約

  • 成果が出ない主な原因は、目的の曖昧さ、一方的な売り込み、フォローアップ不足、交流会選びのミスです。
  • 参加前の目的設定、参加中のGIVEの姿勢、24時間以内のフォローアップが成果を左右します。
  • BtoC事業者やニッチ業界、準備不足の段階では交流会以外の手段を検討したほうが効率的です。

決裁者交流会が「意味ない」と感じる6つの理由

決裁者交流会に参加したにもかかわらず成果が出ない場合、多くは参加前・参加中・参加後のどこかに改善の余地があります。

よく見られる失敗パターンを6つに分けて解説します。

理由① 目的が曖昧なまま参加している

「なんとなく人脈を広げたい」「話題になっているから行ってみた」という動機で参加すると、交流会の場で何を話すべきかが定まらず、ただ名刺を配るだけで終わってしまいます。

決裁者交流会に参加する目的は、「新規顧客の開拓」「業務提携先の探索」「特定業界の情報収集」など、できる限り具体的に言語化しておくことが重要です。

目的が明確であるほど、会場で自分から声をかけるべき相手の像が絞り込まれ、限られた時間の中で意味のある会話ができる確率が上がります。

参加前に「今日この交流会で何を達成したいか」を一文で書き出してから会場に向かうだけで、成果の出方が大きく変わります。

理由② 一方的に自分のサービスを売り込んでいる

交流会の場で「ぜひ弊社のサービスを使ってください」と初対面から営業を始めてしまうケースは、思った以上に多く見られます。

決裁者交流会に参加している経営層は、同様の売り込みを日常的に受けているため、押しつけがましいアプローチには敏感で、むしろ警戒心を持たれる原因になります。

交流会はその場で契約を取る場所ではなく、「次につながる関係性の入口をつくる場所」だという認識を持つことが大切です。

まずは相手のビジネスに興味を持ち、相手が抱える課題や目標を引き出すような会話を心がけることで、自然と「この人とまた話したい」という印象につながります。

理由③ フォローアップをしていない

交流会当日に名刺交換をして終わり、そのまま連絡を取らないというパターンは、最も多い失敗例の一つです。

交流会での出会いは、その場だけでは「顔を合わせた程度」の関係にすぎません。

翌日中にお礼のメッセージを送り、会話の内容を振り返りながら具体的な次のアクションを提案することで、初めてビジネスへの入口が開かれます。

フォローアップを怠ると、相手の記憶からも薄れていくため、せっかくの出会いが無駄になってしまいます。

交流会当日にメモを取る習慣をつけ、帰宅後すぐに次のアクションを実行することが、成果を出すための基本です。

理由④ 参加する交流会の質が低い

「決裁者交流会」と名乗っていても、実態は参加資格の審査がゆるく、一般社員や営業担当者が多数混在しているイベントも存在します。

参加者の質が低い交流会では、そもそも「決裁者と会う」という目的を果たせないため、成果が出ないのは当然といえます。

審査制かどうか、過去の参加者の役職・会社規模、主催者の実績や信頼性などを事前に調べたうえで参加を判断することが、無駄な投資を防ぐうえで非常に重要です。

特に無料の交流会は参加のハードルが低い分、参加者の目的意識もばらつきやすいため、有料・審査制のイベントと使い分けることを意識しましょう。

理由⑤ 1回の参加で成果を期待しすぎている

初めて参加した交流会でいきなり商談が成立することを期待していると、1回参加しただけで「意味がなかった」という結論に至りがちです。

しかし現実には、交流会で出会った人との関係が実際のビジネスに発展するまでには、複数回の接触と信頼関係の構築が必要なケースがほとんどです。

交流会を「即効性のある営業手法」として捉えるのではなく、「長期的な人脈投資」として位置づけることで、焦らずに継続的な関係構築ができるようになります。

同じ交流会に繰り返し参加することで顔なじみになり、主催者や常連参加者からの紹介が生まれるのは、ある程度の時間をかけた後であることを念頭に置いておきましょう。

理由⑥ 自己紹介が相手に刺さっていない

交流会では1分前後の短い自己紹介が何度も繰り返されます。

この自己紹介が「会社名と肩書きを言うだけ」になっていると、相手の記憶にまったく残りません。

効果的な自己紹介とは、「誰に」「何を」「どんな成果をもたらせるか」を端的に伝えるものです。

たとえば「中小企業の経営者向けに、採用コストを半分にするHRサービスを提供しています」という形で伝えることで、聞き手が「自分に関係があるかもしれない」と感じやすくなります。

自己紹介の内容を事前に磨き込むことが、交流会での出会いの質を左右する大きな要因になります。

オンリーストーリーの事例▼

ある企業では、見込み顧客の数が少なく、獲得できるリードもターゲットの決裁者層ではないことが多い状態でした。

紹介や交流会といった従来の手法だけでは、効率よく決裁者との接点を作ることが難しかったといいます。

決裁者マッチング支援を導入したところ、紹介される決裁者との関係づくりがスムーズに進みました。

その結果、わずか5か月で約2,000万円の売上を達成し、採用など他の経営課題の相談にもつながっています。

導入事例▶ 導入5か月で売上2,000万円を達成した事例はこちら

決裁者交流会が向いていないケースもある

決裁者交流会への参加を繰り返しても成果が出ない場合、そもそも自分のビジネスモデルや状況が交流会に向いていない可能性も検討する必要があります。

すべての事業者に決裁者交流会が適しているわけではないことを理解したうえで、自分に合ったアプローチを選ぶことが重要です。

BtoC事業者にはマッチしにくい

決裁者交流会は、企業対企業のビジネス(BtoB)を行っている事業者に特に向いている場です。

個人消費者を相手にするBtoC事業者の場合、交流会で出会った決裁者が直接の顧客になることはほとんどなく、成果を実感しにくい構造になっています。

ただし、BtoC事業者であっても、「法人向けにサービスを横展開したい」「代理店・販売パートナーを探している」という目的であれば、決裁者交流会が有効に機能するケースもあります。

自社のビジネスモデルと照らし合わせたうえで、交流会への参加が本当に合理的かどうかを判断することが大切です。

ターゲット業界が限られている場合

自社のサービスが非常にニッチな業界に特化している場合、汎用的な決裁者交流会では自分のターゲットに出会える確率が低くなります。

このようなケースでは、業種特化型の交流会や、業界団体が主催するイベント、特定の経営課題をテーマにしたセミナー型イベントのほうが、出会いの質を高めやすいでしょう。

「決裁者」という属性だけを条件にするのではなく、「自分が提供できる価値を必要としている決裁者」に出会える場を選ぶ発想が重要です。

準備不足・コンテンツ不足の段階では逆効果になる

自己紹介の内容が固まっていない、自社サービスの強みや価値提案がまだ整理できていない、という段階で交流会に参加しても、出会いを活かすことができません。

むしろ、「話が伝わらない人」「準備不足な経営者」という印象を与えてしまうリスクすらあります。

決裁者交流会に参加する前に、自社の価値提案・ターゲット・競合との差別化ポイントを一通り整理してから臨むことが、参加の前提条件として必要です。

準備が整っていない段階では、まずは小規模な無料交流会で場慣れしてから、質の高い審査制イベントへ挑戦するステップを踏むほうが賢明です。

決裁者交流会で成果を出すために変えるべき3つの行動

「意味ない」を「意味ある」に変えるには、具体的な行動の改善が必要です。

参加前・参加中・参加後の3つのフェーズで意識すべきポイントを整理します。

参加前:目的・ターゲット・自己紹介を徹底的に磨く

交流会の成果の大半は、当日ではなく参加前の準備で決まります。

「今回の交流会で何を達成したいか」という目的を明文化し、「どんな業種・規模・課題を持つ決裁者と出会いたいか」というターゲット像を具体的に描いておくことが第一歩です。

そのうえで、1分以内で相手に価値を伝えられる自己紹介を何パターンか用意しておくと、実際の場面でもスムーズに活用できます。

また、参加者リストが事前に公開されている交流会では、気になる参加者の会社や事業内容を事前にリサーチしておくと、当日の会話に深みが生まれ、印象にも残りやすくなります。

参加中:GIVEの姿勢で「聴く」ことを優先する

交流会の場では、話す量よりも「聴く量」を増やすことを意識してください。

相手のビジネスに対して純粋な興味を持ち、「どんな課題を抱えているか」「今何に力を入れているか」を引き出す質問ができると、相手から「この人は信頼できる」という印象を自然と持ってもらえます。

自分の話は求められたときに初めてする、というくらいの姿勢でいるほうが、むしろ相手の興味を引くことができます。

また、会話の中で「こんな人を紹介できる」「この情報が役に立ちそう」という発想を持つことで、GIVEの姿勢が自然に体現され、長期的な信頼関係の構築につながります。

参加後:24時間以内にフォローアップを実行する

交流会が終わったその日か、翌日中には必ず出会った人へのフォローアップを行いましょう。

お礼のメッセージは、相手の話した内容を具体的に盛り込むことで、「ちゃんと自分の話を聴いてくれていた」という印象を強く残すことができます。

「先日お話した〇〇の件で、一度お時間をいただけますか」というように、次のアクションを明確に提案することで、商談につながる確率が大きく上がります。

フォローアップのテンプレートを事前に用意しておくと、交流会後の疲れた状態でも素早く実行できるため、習慣化しやすくなります。

代表・平野のnote▼

オンリーストーリー代表の平野は、経営者会やカンファレンスにつながり目的で参加しても、成果が出ないという相談を多く受けてきました。

平野は、ただ参加するだけで成果が出るほど甘くないと述べ、目標とする打ち合わせ数から逆算して話しかける人数を決めるよう勧めています。

また、良い人と出会ったら連絡とフォローまで行う姿勢を「日程調整までが経営者会」と表現しています。

会そのものの良し悪しを見極めつつ、参加後の行動まで設計することが、交流会を成果につなげる鍵です。

代表・平野のnote▶ 経営者会やカンファレンスで成果を出すコツを代表が語ったnoteはこちら

決裁者交流会の代替手段・併用できるアプローチ

交流会だけに依存せず、他の手段と組み合わせることで、決裁者へのアプローチをより効率よく進めることができます。

決裁者マッチングサービスの活用

ONLY STORYやチラCEOのような決裁者マッチングプラットフォームは、オンライン上で決裁者同士が繋がれる仕組みを提供しています。

審査制のため参加者の質が担保されており、時間や場所の制約なく決裁者にアプローチできる点が、交流会との大きな違いです。

交流会で出会った人をマッチングサービスでフォローする、あるいはマッチングサービスで事前に関係を温めてから対面の交流会に臨むといった使い方が効果的です。

SNSを活用した決裁者との接点づくり

LinkedInやX(旧Twitter)、Facebookなどのビジネス系SNSを活用することで、交流会に頼らずとも決裁者と日常的に接点を持つことができます。

交流会で名刺交換した相手にSNSでつながっておくことで、定期的に自社の情報を届けられる関係性を維持しやすくなります。

また、自分自身が情報発信をしている経営者として認知されることで、交流会の場でも「あの人だ」と認識される効果が生まれ、初対面の会話がよりスムーズになります。

紹介営業との組み合わせ

決裁者交流会で仲良くなった参加者に、自社のターゲットとなる経営者を紹介してもらうという手法も有効です。

人の信頼は直接会って構築されますが、「紹介」という形があると、その信頼がそのまま相手に伝わるため、初回から商談が進みやすい傾向があります。

交流会への継続的な参加で培った関係性を、紹介ネットワークとして機能させることが、長期的に最も高いROIを生むアプローチの一つです。

まとめ:決裁者交流会が「意味ない」のは方法の問題

決裁者交流会が意味ないと感じる背景には、目的の曖昧さ・準備不足・フォローアップの欠如・交流会選びのミスなど、参加の仕方に起因する問題がほとんどです。

交流会そのものに価値がないのではなく、「どう使うか」によって成果は大きく変わります。

参加前に目的とターゲットを明確にし、当日はGIVEの姿勢で聴くことを優先し、翌日中にフォローアップを実行するという3つのサイクルを意識するだけで、交流会の成果は確実に変わります。

また、決裁者マッチングサービスやSNSとの併用によって、交流会の効果をさらに高めることができます。

「意味がなかった」という経験を持つ方こそ、今回紹介した改善ポイントを一つひとつ実践することで、決裁者交流会を本来の価値通りに活用できるようになるはずです。


よくある質問

Q. 決裁者交流会は本当に意味がないのですか?

A. 交流会そのものではなく、目的の曖昧さや準備不足など参加の仕方に原因があるケースがほとんどです。

参加の目的を決め、準備とフォローを徹底すれば、交流会は有効な出会いの場になります。

Q. 1回参加しただけで成果は出ますか?

A. 関係がビジネスに発展するには複数回の接触が必要なため、長期的な人脈投資と捉えるのが現実的です。

出会った相手と継続的に接点を持つことで、少しずつ信頼関係が深まります。

Q. 交流会でやってはいけないことは何ですか?

A. 初対面からの一方的な売り込みです。

警戒心を持たれ、次につながる関係が築けなくなります。

まずは相手の話を聞き、後日あらためて個別に話す機会を作るほうが関係を築きやすくなります。

Q. フォローアップはいつまでに行うべきですか?

A. 交流会当日か翌日中、遅くとも24時間以内にお礼と次のアクションを送るのが基本です。

当日の会話内容に触れて連絡すると、相手に覚えてもらいやすくなります。

Q. 交流会が向かないのはどんな事業者ですか?

A. BtoC事業者やターゲット業界が非常にニッチな事業者は、成果を実感しにくい傾向があります。

そうした事業者は、自社の目的に合った別の集客方法を優先して検討しましょう。

この記事の監修者

平野哲也

平野 哲也(ひらの てつや)

株式会社オンリーストーリー 代表取締役

BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。

累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。

「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。

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オンリーストーリーでは、これまで10年以上にわたり、
BtoB営業における「集客の課題」と真剣に向き合ってきました。

経営者同士が信頼でつながるマッチングプラットフォームや、
想いを届ける手書きの手紙など、独自の形で支援を続けています。

そして最近では、経営者同士を直接つなぐ「顧問&コミュニティサービス」も新たにスタートしました。

私たちが大切にしているのは、単なるマッチングツールの提供ではなく、
一社一社の課題に寄り添い、"本当に意味のある出会い"をつくることです。

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