成田 仁

私はソリッド株式会社を設立、現在にわたり経営しています。

なぜ経営者となったのか、過去から振り返っていきたいと思います。

私は大学卒業後、マンションデベロッパーに入りました。

不動産業界に入ったのは、自分の実力を一生懸命磨いていけば独立につながると思ったからです。営業力がものを言う世界ならトップを狙えるのではないかと考えたのです。

営業力でしっかり成績を出すことで、いつかは独立したい。

実は、入社前から独立を考えていました。

というのも、学生時代、友人のお父さんが社長さんで。設備の整った素敵な家で暮らしている姿に憧れを持ったのです。このころから社長になってみたい、一国一城の主になりたいという思いが強くありました。

１社目の会社でマンションセールスを経験した後、不動産全般のプロフェッショナルになりたいと思い、大手の売買仲介会社に転職。起業への準備を進めていきます。

仕事をしながら感じていたお客様の利益が二番手にある不動産業界の常識を覆したい。

会社を起こすならお客様ファーストの会社を作ろう！という思いを胸に仲間とともに起業しました。そうして共同経営者として過ごしていく中で、やはり自分自身で船を動かしていきたいと考え、新たに起業したのが、現在のソリッド株式会社です。

ソリッド株式会社では、主に収益不動産事業を展開しています。

収益不動産とは、人に貸すことで家賃収入を得る不動産のこと。

不動産という媒体を通して、人生を豊かにできる不動産であると考えています。

私たちは収益不動産事業の中でも「一棟収益不動産」を柱にしています。

建物を一棟単位で購入することで、一部屋ごとに購入する時に生じる家賃が取れないケースを回避することができるのです。部屋を複数所有することでリスクヘッジができるメリットがあります。

収益不動産のメリットは、安定した収入と、ある程度収益のコントロールが効くということ。家賃は、大幅に上がることがなければ、逆に下がることもありません。

ですので、安定した家賃や安定した収益を得ることができます。

また、安心感もあります。何億円という高額な貯蓄のあるお年寄りの方でも、

年を重ねるごとに今あるお金が少なくなっていくことに不安を感じるものですが、収益不動産であれば、毎月安定して収益が入ってくるため、高い安心感を得ることにつながります。

その中でもソリッドの強みは、不動産収益に関するプロがお客様にしっかりと寄り添いサポートする体制が確立されていること。入居者が入るための情報収集や募集活動などを行っています。

また独自のサービスとして「法人化・プライベートカンパニー」の設立のお手伝いをする事業もたちあげました。

これは、節税のためにある程度の年収のある方に対して、法人を立ち上げていただくための支援を行うサービスです。法人として不動産を購入して頂くことで節税対策にもなるため、所得税率が高い方々にお勧めしています。

事業を展開している中でも、初めに掲げた「お客様ファースト」という気持ちは大切にし続けています。それを表す形として、ソリッドでは「忠恕」という言葉を経営理念に掲げています。この言葉には、「相手のことを我がことと思い、思いやりを持って行動するという意味」があるのですが、不動産のプロがお客様の立場で真剣に考えて、

お客様のためになるサービスを紹介したいという想いを込めています。

同時に、お客様だけはなく、社員同士のコミュニケーションでも「忠恕」を忘れることのないようにしています。

これからの目標として大きく掲げているのは、私たちが自社開発している「ソリッドシリーズ」というアパートの販売棟数を月10件位のペースで販売していくこと。

今後5年以内くらいに、このペースを確立していきたいですね。そのために、現在は専門部署をはじめ、どのような商品を提供すれば良いのかを考えています。

長期的な目標としては、現在国内で展開している収益不動産を、海外で宿泊したい方向けに

国外版という形にしていきたいですね。また、広く、不動産をベースにした様々な形の新規ビジネスも手掛けていきたいと思います。現在もサイパン島でレストランの経営を行っているので、不動産の仕事を軸に、今以上に事業を展開していきたいです。

何よりも大切にしているのは不動産を通してお客様の人生が豊かになるためのお手伝いをし続けること。もちろん、私自身もソリッドで働いてくれている社員も、

それぞれが幸せになるためにこの会社があると考えているので、

これからも楽しみながら働いていきたいです。

☆取材・記事作成・構成＝小山、佐久間、北本