株式会社フーモア
芝辻幹也
POSTED | 2015.04.06 Mon |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:IT・情報通信業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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「お客様」と「その先のユーザー」の満足を目指して
ソーシャルゲームのイラスト制作をする会社Topics
株式会社フーモア 社長 芝辻 幹也氏のONLY STORY
内部にまで入り込んだディレクション
株式会社フーモアはソーシャルゲームのイラスト制作や3DCG・2Dアニメーション制作、漫画制作を行っている企業である。
主な業務の流れは、クライアント(モバイルゲーム関係の会社)からイラストの依頼を受けた後、自社に登録している外部のクリエイターに業務を発注し、出来上がったものを社内で調整して、クライアントに納品するというものである。
「私たちのビジネスモデルはオンライン上で業務の発注を行えるクラウドソーシングのようなものですが、弊社は自分たちでプラットフォームを持たず、人力でクリエイターの方と依頼主である企業をマッチングしています。弊社では「クラウドマネージメント」と呼んでいます。
イラストの制作は一つ一つ作品が異なりますので、どうしてもディレクションが必要になってきます。クリエイターの方と蜜にコミュニケーションを取っていくことが非常に大切な要素になってくるのです。」
イラスト制作の分野において、フーモアと同様のビジネスを展開している企業は100弱社あり、その中でも株式会社フーモアの規模は大きい部類に位置するようだ。
本当にやりたかったことの実現
このような事業を始めるまでの経緯を芝辻幹也社長に伺った。
「私は学生時代からずっと漫画家を目指していました。しかし、大学に行きながら漫画家を目指すことが中途半端であると感じ、漫画家を諦めて就職をしました。
自分自身の視野を広げるためにシェアハウスでの生活も始めました。そこで様々な業種の人々に出会うことができました。シェアハウスメンバーと会社を起業する事になり、自身で会社をやってみるということを未経験なりに経験していきました。最初の起業は失敗し、事業を譲渡し別の会社に就職をしました。
その後しばらくして、「結婚式に出席される方の似顔絵を描いて欲しい」という依頼が来ました。その結婚式にも参加させて頂き、自分の似顔絵を見てくださっている出席者の方々が「似ている、いや、こんなんじゃない(笑)」と言いながら、笑顔で楽しそうにされている姿を見ました。その瞬間、やはり自分は絵を描いて人を喜ばせる仕事をしたいと思いました。そこで、特にどのようなビジネスをやるかは明確でないまま、株式会社フーモアを設立しました。」
フーモアが飛躍するきっかけとなったブログ(継続は力なり)
株式会社フーモアの設立当初から芝辻社長が続けているイラストに関するブログが現在も存続している。
「このブログでは主にイラストの制作に関する記事を書いています。ソーシャルゲームの黎明期はイラスト制作のディレクションの方法に問題があり、作家さんと依頼側の企業側とで、あちらこちらで炎上をしているのを散見していました。そこでイラストの制作に関するブログを書いたら、自分の勉強にもなるし、面白いだろうと思い書き始めました。私もブログで何度か炎上しかけたこともありましたが、仕事としてイラストを描く上では必要なことを今でも書き続けています。
現在では多くの方に読んで頂いており、ここからお問い合わせを頂くことが多くなりました。他の事業の立ち上げ時にも同様にブログを書いて情報発信をすることを怠っていません。自身がそこに詳しくなるばかりか、世の中に有益な情報を提供することで少しでもお役に立てればと思っています。ブログきっかけでいろいろなご縁ができ、今のフーモアが存在しています。」
素直な気持ちを忘れない
最後に芝辻社長に今後の展開を伺った。
「私自身、社会人としては5、6年目なので自分の経験がまだまだ浅いと感じています。その為、自分より社会人としての経験が豊富な人を見て、日々勉強しています。さらに自分自身を成長させられるように常に向上心を持ち、毎日の仕事に全力で取り組んでいます。今後もこの意識を忘れず大切にしていきたいです。
会社に関して言えば、この3年間のイラスト制作を経て、現在はどんなタッチのイラストでも描けるノウハウが貯蓄しています。その部分を強みとしながら、新しい試みを始めています。起動に乗り始めましたので、また追ってどこかで情報発信できればと思います。フーモアはメディア露出をブログ以外では極力しないようにしていましたが、今後はこのような取材にも前向きに出ていこうと思います。」
編集後記
芝辻社長がこの業界の為にブログを書き続けていることはとても素晴らしいことであると感じました。さらに実際にブログを読んでみて、イラストの知識がない私でもとても楽しく、驚かされることが多々ありました。皆様もぜひ一度読んでみてください。