株式会社ブルームビューティーサイエンス
小山内 秀敏
POSTED | 2018.10.04 Thu |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:ECサイト運営 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:その他 |
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日本のメイクをさらに進化させ、海外へ発信
アンチエイジングメイクのパイオニア的存在へTopics
今回は、恵比寿に本社を構えるヘアメイクエージェント、株式会社ブルームビューティーサイエンスの代表取締役・小山内氏にお話を伺いました。
国内外へ、和装スタイルを提案・発信する小山内氏が、どのような経緯で美容の道へ進んだのかというところからお聞きしましょう。
株式会社ブルームビューティーサイエンス 代表取締役 小山内 秀敏氏のONLY STORY
建築業への憧れは、科学的な視点からメイクを作る楽しさへ
私はもともと建築士になりたくて、東京工業大学を目指していました。しかし受験で落ちてしまって、浪人をして親に迷惑をかけるのも抵抗があり、まず手に職をつけようと考えたんです。
当時は男性の美容師がほとんどいない時代だったので、先進的で面白いだろうと思ったことから美容の道に進みました。
本当は美容の勉強と大学受験の勉強を両立してやっていこうと思っていたのですが、美容の勉強が大変で、国家試験を通ったころには両立できない状態になっていたんです。
そこで、1年間はこの世界でしっかり働いてみて、合わないと感じたらまた受験勉強に戻ろうと思い、美容師として働き始めました。
美容の仕事と建築って実はよく似ていて、特にメイクは化学と構造学によって成り立っています。それを美的感覚でやる人も多いのですが、私は理論で作るタイプで、それがとても楽しかったですね。
これができるなら建築でなくてもいいと思って、美容師の道を歩き続けることにしました。
当時はおニャン子クラブのようなテレビアイドルを担当したりして、芸能業界にどんどん入っていきました。その中で、感覚だけで施す日本のメイクのやり方は遅れているなと感じたんです。
もっと科学的な立証が必要だと考え、化粧品メーカーと協力してアートディレクターやプロデューサーという立場で働くことが多くなりました。
会社名に「ビューティーサイエンス」とついているのは、アーティストの派遣とともに、科学を基盤にしたメイクで会社をブランディングしてきたからなんです。
自分自身が最前線で活躍するアーティストであることで会社をブランディングする
株式会社ブルームビューティーサイエンスはブライダル及び芸能の現場にヘアメイクアーティストを派遣する事業を行っています。
婚礼に関しては、年間で600件、芸能は年間200~300件の実績があります。トータルだと現状1000件程度ですが、今後システムを整えて年間トータル2000件を目指していきたいと考えています。
具体的には、アーティストとして高い技術は持っているけれど、実際に自分で仕事を取ることは難しいという人を当社で抱えて、仕事を生み出していく。その中で生じる事務的な作業の効率化を図ることで、業績アップに繋げていきたいと思います。
株式会社ブルームビューティーサイエンスで派遣しているスタッフはみんな個人事業主なので、彼らをしっかり集めて、ここに来れば仕事がしっかりあるという状況を作っていきたいですね。
従来の事務所は1案件につきいくらというような成果給のところが多いのですが、当社は、ひと月でこのくらいの収益は取れるというような、固定給に近い環境を整えています。それが当社の特徴と言えますね。
私自身もヘアメイクアーティストなのですが、私個人としては海外に日本の文化を発信していくアーティストを目指し、そのための布石を打つ活動をライフワークとして行っています。
この活動に共感してくれる人の輪を広げて、フランスのシャンパン大使のヴランケン・ポメリーなどの広告を手がけたりもしました。
株式会社ブルームビューティーサイエンスはさまざまなアーティストの集まる会社ではあるのですが、屋台骨として小山内のブランドを確立する必要があると思っています。
私が前線で、第一人者としてひとつの広告塔になり、スタッフを牽引していかなければならないという使命感は常に持っていますね。
日本のアンチエイジングメイクのパイオニアになる
私は一人の文化発信を担う人間として、日本のヘアメイクは文化として成熟していないという問題を抱えていると思うんです。次の世代へ伝えるときに、どんどん状況を良くしていかなければならないはずなのに、何も変わっていません。
株式会社ブルームビューティーサイエンスは科学に基づいた美容の在り方を探求していますが、特にアンチエイジングに着目しています。科学によってアンチエイジングの新しい方法を開拓していくことが、日本の美容業界の発展にも繋がっていくと考えています。
当社ではアンチエイジングメイクに力を入れていますが、もうひとつマーズという、3社が合同で運営している会社ではエイジングサービスを行っています。
具体的には、顔や頭皮をしっかりケアして若返らせるという、エステティックと一線を画したサロンです。月々8千円でアンチエイジングの施術を3回受けることができます。それは続けることで効果を発揮するケアなので、お客様は長期で通ってくださっています。
そういったお客様に、株式会社ブルームビューティーサイエンスのメインであるヘアカットやパーマを勧めることで、更なる売上に繋げていくことが可能です。
美容院はどうしてもお客様の入りによって売上が変動し、安定した収益を得ることは難しいのですが、マーズの導入によってある一定の売上を固定することができるというのは大きなメリットになります。それをヘアメイクアーティストの社会保障や、計画的な投資に回すことができるんです。
昨年の9月にアンチエイジング協会というものができたのですが、私はその理事長を務めています。その協会でアンチエイジニストの認定を受けることができるため、その認定を受けた美容師はアンチエイジングメイクのプロフェッショナルとして料金を打ち出すことができます。
これから日本人の高齢化がますます進んでいくにつれて、アンチエイジングはさらに求められ、当たり前のものになっていくでしょう。今、そのパイオニアになることで、当社が今後の日本の美容業界を牽引していくことになると思います。