ワンコンサルティング株式会社
中島 賢一
POSTED | 2018.10.20 Sat |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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企業の組織力向上の鍵はミドルマネージャーの育成
大人が輝き、子供が希望を持てる社会を目指してTopics
今回は、組織におけるミドルマネージャーの育成に力を入れ、様々な企業を支援するワンコンサルティング株式会社の代表取締役社長・中島氏にお話を伺いました。
コンサルティングに入っている時だけでなく、その後も成果を出し続けられる再現性の高いコンサルティングを提供する中島氏に、その特長から、未来の展望までをお聞きしていきましょう。
ワンコンサルティング株式会社 社長 中島 賢一氏のONLYSTORY
【経歴】
1977年、埼玉県出身。1996年、埼玉県立川越高等学校卒業。2001年、法政大学経済学部経済学科卒業。銀行系インフラ構築IT企業のSEとして勤務後、国際的経営コンサルティングファームでオペレーション変革、マネジメント変革、組織変革の手法を身に付け、10年以上にわたり組織変革プロジェクトを指揮する。現場に入り込み、現場の人達と一緒になって成果を創出する手法は多くのクライアントから定評を得ている。更に、クライアント企業に出向し、営業統括・マーケティング責任者として、営業組織の変革を成し遂げた経験やグループ企業を束ねる経営戦略部署の立ち上げ経験も持つ。2013年、独立し、現職。
ミドルマネージャーの育成こそが、企業の組織力の向上に直結する
-中島氏-
「ワンコンサルティング株式会社は経営コンサルティングを行っています。ひと言で説明すると、ミドルマネージャーの方々にマネジメントを教育するサービスです。
ミドルマネージャーという立場にフォーカスしている理由は、日本の会社の構造上、彼らがマネジメントの教育を受けずに管理職に就いているパターンが非常に多いからです。
一般的には、営業マンとして成果を出した人が管理職に就きます。プレイヤーとして成果を出したことが認められて昇進するというのが日本の基本的な出世の構造ですが、プレイヤーがマネージャーになる際にきちんとマネジメントの教育を受けたかというと、そうではないパターンが多いんですね。
プレイヤーとして成果を出したのだからマネージャーとしてもやっていけるだろうという誤った認識があり、結果として日本の企業の多くは組織的な力を発揮できていないケースが多くあります。
組織力を引き出すためには、課長、部長、事業部長などのミドルマネージャーがマネジメントをきちんと理解して実践できるようになることが重要です。そうすることで、会社のさまざまな組織的問題を解決するだけでなく、業績も向上させることができます。
ワンコンサルティング株式会社は、会社の目標にしっかりと焦点を当て、OJTの形でコンサルティングを行なっています。常駐することは難しいのですが、週1〜2日程は、現場に入り込んで育成をサポートすることが多いですね。
営業サポートに近いことを行うことが多いのですが、それは現在日本社会が競争激化しており、仕事を取ってくる営業にニーズを持った会社が多いためです。
営業を切り口にしていますが、ワンコンサルティング株式会社の狙いはあくまで、組織で力を発揮すること、そして組織で目標を達成することです。
例えば、過去にOJTを行った会社は、それまで赤字続きで、事業自体を黒字に転換させることを目標としていました。要するに、私たちが離れた後も成果を出し続けられるような仕組みをきちんと組織に埋め込むことが重要だったので、仕組み作りに重点を置いてコンサルティングを行いました。
また、ある中小企業は人を採用してもすぐ辞めてしまうという問題を抱えていたのですが、人が辞める原因はミドルマネージャーのマネジメント力にあると考えました。そこで、部下になる人の力を発揮させられるスキルをミドルマネージャーが身につけられるように教育を行いました。
私たちは、ただその場の問題を解決して終わるのではなく、私たちがいなくなってもきちんと成果を出し続けられるコンサルティングを行うことをポリシーにしています。再現性を担保できるような仕組み作りを行う。それが当社の仕事のひとつの特長であると言えます。」
経営を学ぶためにセカンドキャリアでコンサルタントを選択
-中島氏-
「私は新卒でIT企業にSE職として入社しました。当時は深く考えず、就職できれば良いと思っていたため、ゼミの先生に紹介していただいた会社に入社したんです。起業したいなんて気持ちはもちろんなかったし、そもそも働きたくなかったんですよ。このまま60歳まで40年間働くとして、大学を出てすぐ働くことに違和感がありました。
それで就職活動もしなかったんですけど、さすがに就職しないわけにはいかないと思って、会社を紹介していただきました。
ファーストキャリアはそのような感じで、セカンドキャリアがコンサルティングファームだったんです。転職の経緯は後ろ向きなのですが、ITでのし上がって行くには自分には、IT技術を極めることは難しいと思ったからです。
加えて漠然と社長になってみたいという気持ちがあったので、経営の勉強はしておいた方が良いだろうと思い、転職先を選びました。転職先では現在と同様、組織変革のプロジェクトに携わっていました。
その会社で働いているうちに、自分で志を立てて仕事を始めようという想いを抱くようになり、独立に至りました。」
優秀なマネージャーを育てることが、子供の将来を明るくする
-中島氏-
「ワンコンサルティング株式会社の今後の目標は、きちんと部下を輝かせられるマネージャーを増やすことです。ひいては、それ自体が大人を輝かせることに繋がると、私は考えています。
起業するときに、私はひとつの使命を立てました。それは子供の未来を守ることです。例えば学校でいじめが起きて、子供が自殺するようなニュースをたびたび耳にします。そういった状況を作っているのは大人だと私は思うんですね。
身近な大人が楽しそうにしていて、ああいう大人になりたいと子供が思えたら、おそらく子供の間でいじめは起きないし、自殺をすることもないはずです。大人同士がギスギスするから、それが子供に伝染してしまうのではないでしょうか。
だからこそ、私は企業の成果を出すだけではなく、大人を輝かせることを目指します。それこそが、子供の未来を明るくし、社会に貢献する方法だと考えています。
具体的な方法としては、まずお客様を増やすこと、BtoC向けにセミナーを開くことで、より多くのミドルマネージャーの人達にアプローチをしたいですね。本を出して知名度を上げるという方法も考えています。
より良い世の中にするためには、大人を輝かせなければ駄目なんです。大人を輝かせるというコンセプトのもと、その鍵を握るミドルマネージャーの育成に、今後も力を入れていきます。」