株式会社NextR
長尾 淳
POSTED | 2019.01.21 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:飲食・サービス 創立:9〜10年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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日本初の「ワイシャツ宅配サービス」への挑戦
これからのワイシャツは借りて、着て、返すだけ!Topics
今回は、ワイシャツのレンタル&クリーニングサービス「ワイクリン」を展開する株式会社NextRの長尾氏にお話を伺います。宅配クリーニングとは異なる、これまでなかった新しいサービスに取り組む同社の挑戦とこれからの展望について語っていただきます。
株式会社NextR 代表取締役 長尾 淳氏のONLY STORY
1か月分のワイシャツ20枚を貸し出すサービス
―株式会社NextRの事業内容を教えてください。
長尾氏:「ワイクリン」という、ワイシャツ宅配サービスを展開しております。毎月月初にお客様専用のワイシャツ20枚(1ヶ月分)を宅配し、着用後まとめて返却してもらい、弊社でクリーニングをして、再度お客様のもとに送るというサービスを提供しています。
このサービスのよって、ワイシャツに関わるケア(洗濯・アイロンがけにかける時間やクリーニングに出す手間)を省くことができるので、お客様の時間捻出が増加し、より有意義な日常を過ごせるようになると考えています。
現在、家事代行サービスは増えてきているのですが、まだ他人を自分の家に入れる抵抗感を持つ人は多くいます。ですから、当社はできる部分から家事を少しずつ減らしていくというニーズに応えています。
ご利用者様で多いのは、単身ビジネスマンの方や、共働き世帯のご夫婦などです。クリーニング店が近くにない地方在住の方にもご好評いただいています。
―ワイクリンの3種類のプランについて教えていただけますか。
長尾氏:ワイクリンはアソートプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの3種類から選ぶことができます。
アソートプランとスタンダードプランは、ご提供するワイシャツの種類は同じですが、スタンダードプランではお客様がご希望のシャツを自由に選べるのに対し、アソートプランでは当社で選んだワイシャツをお送りしています。
プレミアムプランは国産の綿100%の良質なワイシャツを提供しています。品質や着心地にこだわる方や、仕事の士気を上げたいという方におすすめのプランです。
―サービスを利用する際の流れを教えてください。
長尾氏:スタンダードプランの場合、まず希望するワイシャツのサイズとご希望するシャツの柄(全10種類ご用意)を20枚選んでいただきます。
月初に選んだ20枚がまとめて届くので、毎日一枚ずつ自分の好きなシャツを着ていき、着用後は洗濯やクリーニング等不要で、専用の回収袋に入れるだけの簡単仕様です。
20着全て着終えたら、回収袋ごとまとめて送り返して完了となります。
サービスを継続する場合は、ご返却前に翌月分の新たなワイシャツが20枚届きますので、お手元に弊社が提供するシャツがない状態にはならないように配慮しております。
また、ワイシャツには一枚一枚固有の番号が振られており、その番号管理によって、お客様専用の自分だけのワイシャツが届くような仕組みを取っております。
他の利用者との着回しは衛生面で嫌がるお客様が多いので、このような体制を取っております。
―他社と差別化をはかっている点や、強みはどのようなところですか。
長尾氏:クリーニング店舗や宅配クリーニング事業と異なるのは、通常、クリーニング店ご利用だと週1回利用するケースが多く、また預けと引き取りの二度手間がかかります。
一方ワイクリンはお客様に発生するお手間は、1ヶ月に1回のご返却対応だけで済むという点も好評頂いております。
―事業に対して最も重要視していることは何ですか。
長尾氏:今までなかったサービスなので、まだまだ手探り部分もありますので、実際にご利用頂いているお客様の声を聞いて、改善し、サービスの質の向上を常に図ることを大切にしています。
妻の家事負担を減らしたいという想いから着想
―長尾様の経歴を教えてください。
長尾氏:もともと私は通信サービス畑でこれまでキャリアを築いてまいりました。ワイクリンを着想したのは、私の妻がワイシャツのアイロンがけをしている姿がいつも大変そうで、ちょうどその頃サブスクリプションサービスが多様な業種で展開し始めてるニュースを目にしたことがきっかけでした。
ワイシャツのサブスクリプションサービスがあれば、家事の負担も減るし、単身ビジネスマンは勿論、シャツのケアを任されてる奥様にも喜んでいただけるのではないかと思い、このビジネスモデルを実現しました。
―起業後に印象に残っていることはありますか。
長尾氏:もともと出身業界がまったく違うこともあって、サービスを作り上げるためにシャツメーカーやクリーニング業者、宅配業者に協力関係を築くのに苦労しました。
誰かから紹介があったわけではなく、初めましてで提案書を持っていくような活動をしていたので、協力を仰ぐまでは大変でしたね。
良さを実感してもらえる機会を増やし、初回利用者の増加へ
―今後の展望について教えてください。
長尾氏:ワイシャツをレンタルするという新たな選択肢について、市民権を得ていきたいと考えてます。
現在国内でのワイシャツの流通枚数は年間で約5千万枚と言われていますが。将来的にはシャツレンタル事業でそのうちの10%を担えるようにすることが目標です。
今までになかったサービスであるがゆえに、一度サービスを使っていただかなければ、その良さを実感してもらうことが難しいという課題があります。
実際にサービスを使っていただくと、ワイシャツのケアが不要になるその利便性で、決して高いサービスではないと実感してもらえますので、どう一度お試し的に利用して頂けるかを日々考えてます。
売上の具体的な目標は、一億円突破です。規模感にあった人員の確保を実施してますので、現時点でそれほど拡大戦略は打っていません。まずは、サービスの質の向上と、宣伝のためのメディア露出などに注力していきたいと思います。
―読者の方に一言お願いします。
長尾氏:他の事業者様の持っている商品やサービスと、弊社サービスを組み合わせて、新しい価値観やサービスを世の中に出していきたいと考えています。
当社や当社サービスにご興味を頂き、当社サービスとのコラボレーション企画などにご興味がある方はぜひご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=勝野