ケンラックシステム株式会社
河野 智昭
POSTED | 2019.02.14 Thu |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:製造業 創立:15年以上 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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保育園の要望に合わせたオーダーメイドの家具を販売
自然を取り入れ、保育園全体の環境作りを目指すTopics
今回のインタビューは、保育園向けの家具の製造・販売を行うケンラックシステム株式会社の河野氏にお話を伺います。子供の安全を一番に考え、保育園の要望に合わせたオーダーメイド家具を作る同社のこだわりについて語っていただきます。
ケンラックシステム株式会社 副社長 河野 智昭氏のONLYSTORY
子供が安全に使える家具を製造・販売
–ケンラックシステム株式会社の事業内容を教えてください。
河野氏:弊社は、保育園向けの家具を製造・販売しています。木のぬくもりを生かしたデザインのオーダーメイドで作られた家具という点が特徴です。家具の大体の形式はありますが、保育園の方々の要望に合わせて作っており「このスペースで、こんな用途で使いたい」というお声をもとに、デザインから提案しています。
実は事務所の下のフロアを使って、自社で保育園も運営しているのです。子供たちが遊ぶ様子を間近で見ながら、危険がない仕様や保育園に馴染む柔らかい雰囲気を重視し、安全性を考慮した丸みを持たせたデザインにしています。子供たちが自然と触れあえるような、ぬくもりのある木材を活かしたものを作っており、これまで100を超える保育園に家具を提供してきました。
–他社と差別化をはかっている点や、強みについて教えてください。
河野氏:保育園によって考え方は千差万別ですすが、それぞれの方針に沿ったものを提案できるという点は、ひとつの強みですね。たとえばコスト面、強度面、デザイン面など、どの側面を一番に優先するのかによって作るものは変わります。
そういったときに、保育園の要望によって使用する木材の種類や厚み、家具の作り方を工夫して提案するため、きちんとお客様のニーズに沿ったものをお届けすることができます。そのため、同じ製品を提案するということはほとんどありませんね。
また、お子様が使用するものですので、強度と耐久性の2点を重要視した製品にもこだわっています。どうしても家庭で使うより傷みやすかったり、使用頻度が高いため、子供が常に安全に使えるように気を配っています。
–お客様からはどのような声をいただきますか。
河野氏:保育園の雰囲気に合ったデザインを提案するため、その点で喜んでいただくこともありますし、要望を受けて用途に合わせた設計にしているので、使いやすさを評価いただくことも多いです。耐久性や強度については、ケンラックシステム株式会社が運営している保育園で使用し、安全性が保証できるものを提供しているので、そこも他社と異なるポイントだと考えています。
自社の製品を販売することへの憧れ
–河野様の経歴について教えてください。
河野氏:私はもともと商業施設を管理している会社で働いており、そこでリーシングやテナント管理、施設管理を担当していました。その後、ケンラックシステム株式会社を立ち上げた星野という友人に声をかけられ、入社し今に至ります。
星野の父がサーバーラックを製造する会社を経営していて、その形態にならいながら、星野がこの会社を立ち上げました。やがて保育園を始めるタイミングや、木材を使った家具の要望をいただいたタイミングなどが重なって、木工家具にシフトしていったのです。
私にとっては今まで経験のない業種だったのですが、それまでは管理業務にずっと携わっていたので、自社で作った製品をお客様に販売するという仕事には興味があったんですね。そういう想いもあって、ケンラックシステム株式会社に経営者として加わりました。
–新しい仕事に就いてから、印象的だったことは何ですか。
河野氏:以前は会社員として働いていたので、今の立場はまったく重みが違うなとは常に感じていますね。特に製品に対する責任は非常に重く、その自覚を持って働いています。その分、製品を喜んでいただけたときは非常に嬉しいですね。
木のぬくもりを感じられる保育園を作る
–今後の目標について教えてください。
河野氏:国内に保育園がどんどん増えているので、お付き合いのある保育園を増やしていくことがまず目標として挙げられますね。売上としては、3年後には今の3倍まで伸ばしたいと思っています。
その後は、保育園全体の環境作りを行っていきたいですね。保育園の数が増えると、保育園同士の競争は激化していくと思うのです。その中でケンラックシステム株式会社が提案する環境にマッチするところが増えていけば嬉しいです。
具体的には、家具の製作だけでなく、内装まで携わり、柔らかい雰囲気の保育園を提案していきたいと思っています。自社で運営している保育園も大きくしようと思っているのですが、そのときには自分たちで内装工事を行い、そこをショールームのような形で活用し、実際の保育園をイメージしてもらった上で提案できるような環境を作っていきたいです。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原