ハバタク株式会社
長井悠
POSTED | 2015.07.15 Wed |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:研修・コンサル 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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これから訪れる”共創”の時代へ
世界にハバタク若者を生み出す会社Topics
ハバタク株式会社 社長 長井 悠氏のONLY STORY
はばたく先にある世界
教育を軸にユニークな事業を展開する株式会社ハバタクの
長井悠社長にインタビューを行なった。
まず、社名に込めた想いを伺った。
「一つ目は日本語の『羽ばたく』です。私たちは教育を軸に
しているので、世界に羽ばたく人が育って欲しいという意味を
込めています。二つ目は英語の『Have a Takt』で、
『自分の人生の指揮棒をとる』という意味が込められています。」
社名は起業合宿に行く車の中で生まれた。ハバタクでは少人数
多拠点という変わった組織形態をとっているからこそ、直接会って
話す時間を大切にしている。社名に目指している想いがすべて
詰まっているため、議論が混乱した時にも立ち帰って
これるのだそうだ。
これからの ”新しい学び” とは
ハバタクが教育を通して目指す世界はどこだろうか。
「A Co-Creative World=『共創する社会』を目指しています。
今は、歴史上初めて『持続可能性』が叫ばれている時代です。
これまでの『競争』から、いかにしてコラボレーション
していくことが大切になります。」
リソースの限りある地球の上で人類が共存していくための
新しい考えかた・行動のしかたを育むために、ハバタクでは
創業時から「新しい学び」を追求してきた。
「私たちは教育分野でアプローチしているので、人の頭の中を
変化できる学びを追求してきました。それを『共創的な学び』と
呼んでいます。
それは、多様性と創造性の掛け合わせで実現される
新しい学びの環境です。起業当初からずっと考えてきたの
ですが、やっと形が見えてきました。」
新しい学びを提供するために、学校・企業・地域という
3つのターゲットへ向けた事業を展開している。
北米とアジアに独自のネットワークを持つハバタクでは、
学校と企業に対しては主に海外研修を行なっている。
ただ現地に行くことが目的ではなく、事前研修や振り返りまでを
ワンセットにした包括的な学びを提供できることが強みだ。
地域に向けては、秋田県五城目町にて産業のリノベーションを
したり、大学と提携して小学校の授業変革を行なっている。
全てにおいて『共創的な学び』を提供しているのだ。
起業のきっかけは子供の存在
長井社長が企業に至る経緯には何があったのだろうか。
「まず大きなきっかけは、リーマンショックです。当時
コンサル会社に勤めていたのですが、社内では社員が
プロジェクトから外されて徒労に迷うケースが多発しました。
一人一人の能力で仕事をしていたと思っていましたが、
結局会社のシステムに乗っかっていただけたと痛感したんです。
加えて、大学院までの教育過程の中で、社会で一番役立ったのは
『論文』でした。それって、日本だと学生生活の最後にやっと
挑戦するものみたいになっていますよね。なんでもっと早く
勉強する機会がないのかと首をかしげるばかりでした。
そういったことから、日本の教育プロセスに疑問を
感じるようになりました。
さらに、ちょうどその時に子供が生まれるとわかったんです。
自分だけなら文句をいいつつ過ごしていけばいいのですが、
やっぱり子供達には幸せに生きて欲しいじゃないですか。
普通に生きていけば学校にも通うし、仕事にも就くと思うので、
その中で確実に触れる教育について自分で何かをしたいと
思ったんです。」
大きなことが立て続いたタイミングで周りからは止められた
そうだが、『思い立った時の行動が一番エネルギーがわく』という
気持ちから起業を決意した。
さらなる領域へ
ハバタクでは2015年6月から、高校生・大学生向けの
グローバル教育分野における子会社『タクトピア』を
スタートさせた。
「現在、世界に飛び出してみたいと思っても諦める人が
85%いるのです。それではもったいないと思います。
なのでタクトピア( http://taktopia.com )ではまず、
教育の内容というより海外に飛び出す『環境』の提供をします。
例えば、実際に海外進学/留学や就業の経験者との接点を
多く作るなどして、心折れる85%の人たちがいなくなって
ほしいです。
そして、対象とする学生を日本だけでなくアジアにも
広げていきます。5年後には100万人が、世界へハバタクことを
普通のキャリアとして捉え、「共創する世界」の若き
イノベーターとして集まる場になります。」
最後に、若者へのメッセージを伺った。
「やりたいことを大事にしてほしいです。さらにいうと、
やりたいことができたときに、口に出してほしいです。
小さなことですが、ここが大きな分かれ目になります。
言うことによって思いがけぬ助けが生まれたり、
自分の決意が固まったりします。
まずはそこまでやってみてほしいですね。」
経験を伴う長井社長の言葉は、説得力があった。
編集後記
長井社長の想いやハバタクの考え方は、とても今の時代に
そくしていてとても共感しました。一つ一つが誰もが一度
『あったらいいな』と思うようなことを、しっかりと事業に
しているところに感銘を受けました。
新事業も始まり、ここからさらに多くの人が
ハバタクきっかけが生まれてくることが楽しみです。