ブライエッジ株式会社
諸田眞仁
POSTED | 2019.03.18 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:飲食・サービス 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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「与える愛の実践者」としてキャリアサポートを行う
仕事の紹介だけではなくキャリア設計や人生に寄り添うTopics
今回のインタビューは、職業紹介業・人材紹介業を行うブライエッジ株式会社の諸田氏にお話を伺います。今後転職の可能性がある「潜在層」へのアプローチという一味違う取り組むを行う同社のサービス内容や事業立ち上げの経緯、今後の展望について語っていただきます。
ブライエッジ株式会社 代表取締役 諸田眞仁 氏のONLY STORY
人材紹介に登録していない層へのアプローチ
–ブライエッジ株式会社の事業内容について教えてください。
諸田氏:弊社は個人に対しては職業紹介、法人に対しては人材紹介を行なっております。個人向けサービスについては、いかに良い人生を歩んで頂けるかというところに重きを置きながら、今後の人生設計であったり、キャリア形成におけるサポートをしています。企業向けサービスでは、経営者の意思決定の質を上げることで、企業成長のサポートをしています。
–業界のなかでは、どのような点で差別化をはかっていますか。
諸田氏:潜在層に対してまでアプローチを行なっている点ですね。
現在日本の労働人口は6500万人ほどで、転職しようと人材紹介サービスに登録しているのは、そのうちの1,2割程度です。その1,2割の方々に向けて、各紹介会社のエージェントはスカウトメールをお送りしていくんです。
一方で私たちがアプローチしているのは、人材紹介サービスに登録していない残りの8~9割の方々になります。「今の会社も良いんだけど、より良い環境の会社があるのなら検討してみたい」と考えている人ですね。
弊社はサービスの対象になる個人を「転職者」ではなく「候補者」と呼んでいるのですが、これも今すぐに転職をしようと考えているわけではない、潜在層の人にお会いする機会が多いからなんです。
そんな候補者の方々とキャリア設計をしながら、これからどういうふうにしていくのか、という話を進めていくのが、他の紹介会社とは違うところですね。
–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
諸田氏:私たちから与える、というのことです。弊社には10個の行動指針があるんですが、「与える愛の実践者になる」というのがそのうちの1個目にあるんですね。与えることで見返りを得ようと思うと、見返りを得られなかった時にマイナスな感情が生まれてしまうので、良くない結果になります。
事業においても、縁ある方々に全力で提案をしたところで、それに対する利益や見返りが全くないことは珍しくありません。それでも与えるという行為を継続することで、実際に一定のファンができたり、口コミが広がるといったことにも繋がってきます。なので、与えること自体が価値であると念頭に置いて業務にあたること、そしてそれを継続的に行うことが一番大切だと思っています。
友人に起きた事故をきっかけに起業を決意
–起業を決意したきっかけについて教えてください。
諸田氏:もともと大学時代から起業したいとは考えており、周囲に公言もしていました。けれどいざ、就活の時期になってみると、周りもみんな就活をしているので、自分も流されるように就活をし、卒業後は人材会社に入社しました。
そのままその会社で働き続けていたんですが、あるとき大学時代の友人と久しぶりに会ったんですね。その時に「そういえば起業するって言っていたの、どうなった?」って話になったんです。それから、たまたまオフィスが近かったこともあって、起業に向けてランチミーティングをするようになったんです。
けれどその友人が、よりにもよって僕の誕生日に水難事故にあって、帰らぬ人になってしまいました。そのことがあってから、自分の今までの人生を振り返るようになりました。そこで「一日一生」とか「人生悔いなく生きる」とか言っていたけれど、全然実行しておらず、自分に言い訳をするばかりの人生を送ってきたことに気がつきました。
これ以上のきっかけもないだろうと思ったので、お葬式が終わった後、1回勝負してみたいという話を当時勤めていた会社の社長にして、起業したのが2013年の1月になります。
正しいビジネスを続けつつ拡大していきたい
–今後数年間の展望について教えて下さい。
諸田氏:正直、分からないですね。というのも、もちろん3~5年ぐらいの計画は考えているのですが、例えば5年後「これをやろう」と思った時、いや計画にないからやらない、とは絶対なりません。
そういう前置きをした上での短期目標ですと、現在ご依頼の数が多くてなかなか全てに対応できない状態にあるんですね。今年の夏に移転をして、社員数も倍ぐらいの人数になっていくので、働く環境や人の変化によってお客様への対応をしっかりとできるようになっていければと思っています。
–長期的な目標はどのようなものですか。
諸田氏:事業の拡大です。私は入ってきてくれる社員たちが幸せになることが正しいビジネスだと思っていて、同時に自分たちが正しいビジネスをしているという自信も持っているんですね。
例えば社員1000人が乗る船があるとして、それぞれが3人家族だとしたら、正しいビジネスは3000人の幸せに繋がると思うんです。そういう正しい船がしっかりと大きくなっていくというのは重要なことだと思うので、出来るかぎり拡大していきたいと考えています。
–最後に読者へメッセージをお願いします。
諸田氏:ブライエッジは人が何で幸せを感じるか、そもそも働くとは何かというところに、本当の意味で真剣に向き合っている姿勢の会社です。なので、ただ紹介して終わりではなく、入社後のフォローも含めて、一緒になってその後の人生を作っていきたいと考えています。
そういう想いを持っている会社と付き合ってみたい、そういうところに紹介を頼みたいと思ってくださる方がいらっしゃれば、ご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原