有限会社エヌ.コバヤシ
小林 信之
POSTED | 2019.03.25 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:製造業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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高品質で低価格!メイドインジャパンの本革製品
原材料から、企画・製造まで、ワンストップで!Topics
今回のインタビューは、高品質な革製品を低価格で製造をしている有限会社エヌ.コバヤシの小林氏にお話を伺います。質の高い製品を低価格で販売できる、その理由とは。
革製品の記念品やノベルティグッズを検討されている方、必見の内容です。
有限会社エヌ.コバヤシ 代表取締役 小林 信之氏のONLYSTORY
原材料から製品まで無駄を省いてコストダウン
–まずは有限会社エヌ.コバヤシの事業内容について、お聞かせください。
小林氏:弊社は、バッグや財布、小物といった革製品の製造を行っています。個人向けの商品から、テレビ通販やノベルティグッズ、イベントグッズなど法人向けの商品まで幅広く取り扱っています。
–御社の強みや他社との差別化のポイントはありますか。
小林氏:弊社の強みは、やはり原材料から製品を作ることですね。
創業当初は、仕入れた原皮をバッグや財布の原材料へと加工し、製造業社に販売していました。しかしその後、弊社で製造をはじめ、原材料から商品の製造まで一貫して対応ができるようにしたんですね。
それによって、中間マージンの無駄を省くことができ、他社よりも低コストでの提供が可能になりました。
また、一つの商品を作るのに、本来は素材選びから多くの時間を有しますが、私たちは長年の経験から「この商品にはどのような材料がいいのか」を瞬時に判断できるんです。
なので、良質な製品を低コストかつ短い納期でお届けできる点が弊社の強みだと考えています。
–サービスを提供するにあたり、大事にしていることやこだわりはありますか。
小林氏:やはり原材料の品質ですね。日本製にこだわっているので、品質の良さだけは譲れません。
今、日本には中国やバングラデシュといった海外から、安い革製品の材料が輸入されています。それらは製造の途中で色落ちしたり、革が割れたりと、商品になった時にさまざまなトラブルがあるんです。
そのようなトラブルが起こらないように、原材料となる品質の良さにこだわって商品を作っています。おかげさまでお客様からはご満足いただけることが多いですね。
購買者の変化、時代の流れの中で
–事業を立ち上げたきっかけを教えてください。
小林氏:もともと、親戚が浅草で靴の原材料を取り扱う事業をしており、私もそこで10年働いていました。しかし、当時若さもエネルギーもあった私は、固定観念にとらわれず、新しいことにチャレンジしたいと思い、起業を決意しました。
ただ、親戚と同じ業界で事業を立ち上げるのは、市場を取り合うことになるので、私はハンドバックや財布といった袋物で独立することにしました。
–長年、皮革産業に携わるなかで、業界自体の変化を感じられることはありますか。
小林氏:ありますね。現在、業界自体は縮小傾向なんです。約20年前までは、牛革のバッグが2~3万円で飛ぶように売れた時代でしたが、とくにリーマンショックあたりから世間の物の流れが変わってきたように思います。
働き方の変化で正社員が減少し、一般家庭の所得が減少していることも影響しています。『メルカリ』といった中古品の市場が伸びていることからわかるように、今は良い商品でも価格が高いと選ばれる時代ではありません。
–それは素人目から見ても、皮革産業は難しい時代であると分かりますね。時代の変化に関して言えば、ネットの普及から良いものをより知ってもらう機会は増えたのではないでしょうか。
小林氏:情報の拡散という面だけ見ると確かにその通りなのですが、ネットだけでは伝わらない良さもやはりあると感じています。特に皮革に関してはそれが顕著なんです。
ネットで商品を購入する場合、とにかく写真の見た目だけで選ぶ方も多いんですね。
他にも、ネットに出ている情報の中には、半分は事実だけれど、半分は嘘であるようなうんちくがあります。私たちのような革の専門業者でなければ気がつかないような内容で、実際にネットで商品を購入された方のなかには「思っていた商品と違う」といったトラブルになることもあるそうです。
本来、革製品は柔らかいもの、固いもの、手触りのいいものなどいろいろなものがあります。実際に現物を見て、手で触って革の良し悪しを判断し、購入できた昔は、今振り返るととてもよい時代だったなという想いはありますね。
ただ、品質の良いものを扱っている自信はあるので、「昔は良い時代だった」と言うので終わりにするのではなく、お客様に届けられるようにこれからも努力を続けていきたいと思いますね。
固定概念からの脱却、新たな取り組み
–今後の事業の展望について教えてください。
小林氏:一般的に、革というと値段が高いというイメージがあるかと思いますが、そうすると購入層はある程度所得の高い人に限られてしまいます。けれど、それではあまりおもしろみがないなと私は思っています。
皮革産業自体が縮小し、時代も変わってきているからこそ、新しい視点をどんどん取り入れて他社ではできないようなオリジナル商品を作るのが目標です。
–最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。
小林氏:手に取っていただく方に長く愛用していただきたいと思っていますので、弊社では原材料にこだわり、商品はすべて国産品を使用した国内製造で作られています。
こちらの記事をご覧いただいている方のなかで、革製品やノベルティグッズを検討されている方がいらっしゃいましたら、安くてクオリティの高い商品をご提案いたします。どうぞ、私たちにご相談ください。
執筆=山田
校正=笠原