エール少額短期保険株式会社
榛沢知司
POSTED | 2019.06.10 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:保険 創立:9〜10年 決裁者の年齢:60代 商材:BtoB |
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日本初の弁護士保険で、法的トラブルの解決をサポート
社内外のトラブルから離婚、相続、ハラスメントまでTopics
今回のインタビューは、日本初の弁護士保険で法的トラブルの解決をサポートするエール少額短期保険株式会社の榛沢氏にお話を伺いました。弁護士保険の内容や、弁護士保険を日本で初めて作った経緯について語っていただきます。
エール少額短期保険株式会社 社長 榛沢 知司氏のONLY STORY
弁護士保険で法的トラブルの解決をサポート
–エール少額短期保険株式会社の事業内容を教えてください。
榛沢氏: 弊社は、中小企業や個人の方の弁護士費用を補償する弁護士保険を取り扱っており、お客様が法的なトラブルに遭った際のサポートをしています。
中小企業の場合は、取引先との契約上のトラブル、消費者とのトラブル、従業員とのトラブルなどへの対応のための弁護士費用を補償します。
個人の場合は、勤務先とのトラブル、業者とのトラブルだけでなく、離婚問題や相続問題、ハラスメントなど、様々な事態に対応できる保険を提供しています。
–実際に、どれくらいのトラブルが発生しているのでしょうか。
榛沢氏:年間に数十万件は起きていると思われますが、その中で弁護士に依頼をして解決する数は10分の1以下だと思われます。
なぜなら、中小企業や個人の方が弁護士や専門家への相談に至ることは現状少なく、ほとんどの場合が泣き寝入りという結果になってしまっているためです。
弁護士保険が普及し、専門家のサポートがもっと身近になれば、状況は全く違うものになると思います。
–現在、弁護士保険はどのくらい普及していますか。
榛沢氏:海外では、ヨーロッパを中心に弁護士保険が普及しており、40〜50%の世帯が加入していると言われています。
日本では、弊社の弁護士保険が国内初のものなので、認知度も普及率もまだまだこれからといった状況ですね。
–今では同様の保険を扱う企業もあると思いますが、御社の強みや特徴はどういったところにありますか。
榛沢氏:現在競合他社がいるのは個人向けの保険だけなのですが、価格面で優位に立っている点が、ご支持をいただいている一番の理由だと認識しています。
具体的には、他社だと月額3,000円近くかかるような、あらゆる法的トラブルに対応できる商品を、弊社は月額2,200円で提供しています。
また、痴漢の冤罪など一部のトラブルだけに限定した保険を、月額1,000円を切るような価格で提供しています。
その他、オプションの多さや無料相談時間の長さなど、サービス面の全てが充実していると自負しています。
–事業を進めるにあたって、大切にしていることをお聞かせください。
榛沢氏:トラブルに遭ったら自分で自分を守る必要がありますが、個人の知識や力には限界があるので、専門家のサポートを得ることが重要なポイントになります。
しかし、初めてトラブルに巻き込まれた方は、弁護士探しから始めなければならず、費用面の心配をはじめ、心理的なハードルがたくさんありますよね。
そのため弊社では、お客様に安心していただくことを大切にし、信頼できる弁護士を紹介したり、どういう相談をしたらいいかを一からご案内したりしています。
独立をきっかけに、弁護士保険の先駆けに
–起業に至った経緯をお聞かせください。
榛沢氏:私は大学の理学部数学科を卒業後、アクチュアリーとして保険会社で働いていました。アクチュアリーとは、死亡率や事故発生率、保険料率などを算出し、保険商品の設計をする専門職で、保険数理士とも呼ばれます。
その後コンサルとして独立し、少額短期保険業者向けにいろいろな保険の設計をしていました。その過程で、弁護士保険が海外で普及しているにもかかわらず、日本ではほとんど認知されていないことを知ったんです。
はじめは「誰かがいつかやるだろう」と思いましたが、誰かではなく自分がやることを決断し、日本における弁護士保険の先駆けとなりました。
–新しいことに挑戦する際は、並並ならぬ勇気が必要だと思うのですが、その決断ができたのはなぜですか。
榛沢氏:最近は少額短期の保険を扱う小さな会社が出てきていますが、以前は大きな保険会社が扱う保険がほとんどで、そこに勤めている以上は会社の意向に沿った保険しか作ることができませんでした。
しかし、独立した私は自由に保険を作ることができる立場にいたので、大手がやらないなら自分がやればいいんだと決断することができたんです。
大手からの転身だったので苦労もありましたが、チャンスを目の前にして自分で決断した道ですし、やらなかったら間違いなく後悔しただろうと思っています。
様々な専門家によるサポートを身近にしたい
–今後の展望をお聞かせください。
榛沢氏:まずはこの保険の認知度を上げて、必要な方にはご加入いただくことが短期的な目標です。そのための活動、事業運営に邁進していきます。
長期的には、弊社の保険商品のサポート範囲を広げ、弁護士以外の専門家にもいつでも相談ができるものにしていきたいと思っています。
–社会にとって、どういう企業でありたいと考えていますか。
榛沢氏:人は誰もが、人生のどこかでトラブルの解決を必要に迫られる場面を迎えます。
その解決をサポートすることで多くの人の役に立ち、社会貢献につながる会社でありたいと思っています。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
榛沢氏:法的トラブルでお困りの方は、ぜひご連絡ください。
執筆=増田
校正=米山