谷野ロジテム株式会社
谷野友昭
POSTED | 2019.08.15 Thu |
---|
TAGS | 従業員数:5人以下 業種:建築・不動産 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
---|
倉庫の仲介事業、中・小規模倉庫の中心とした貸出
東日本大震災を機に、積極的な地域活動を展開Topics
今回のインタビューは、倉庫業と市域活動を行う谷野ロジテム株式会社の谷野氏にお話を伺います。小型・中型物件を扱う倉庫業の事業内容や、並行して行っている地域活動、そして今後の展望について語っていただきました。
谷野ロジテム株式会社 社長 谷野 友昭氏のONLY STORY
【経歴】
学生の頃から草野球をはじめ、今でもプレー中。
中学:陸上部・サッカー部
高校:軽音楽部
大学卒業後、大手物流会社に入社。物流の礎を学ぶ。 弊社入社から21年が経過。
中・小規模の倉庫を扱う貨物流通サービス
–まずは谷野ロジテム株式会社が手がけている事業について、お聞かせください。
谷野氏:弊社の事業は2つあり、1つがメイン事業である倉庫業、もう1つが地域活動になります。
倉庫業に関しても大きく分けて2つのサービスがあります。1つ目が場所、金額ともに適した倉庫をお探しになっているメーカーさんに、私たちが仲介として倉庫を提供するサービス、2つ目が弊社で保有している倉庫をメーカーさんにお貸しするサービスです。
地域活動では、PTAの支援や、小中学校のPTA役員、商工会の青年部などで、子どもたちを元気にするための活動をしています。
–業界のなかでは、どのような点で差別化をはかっていますか。
谷野氏:小型・中型物件を中心に提供している点です。
近年は高速道路網の発達にともない、インターチェンジ付近を中心に大型物件が増えているのですが、大型物件は融通がきく一方で、お客さんが入り切らないことも多く、必然的に賃料が上がってしまうことがあるんですね。
一方で弊社は小型・中型物件を中心に扱っているため、賃料を削減することができるんです。つまり賃料の削減など、大型物件では拾いきれない需要に応えられる点が私たちの強みだと思います。
–実際に御社のサービスを利用する方はどのような方が多いですか。
谷野氏:メーカーさんの業種は様々ですが、例をあげるとすれば、自転車メーカーさんや化粧品会社さんがいらっしゃいます。
自転車メーカーさんですと、自社倉庫内に在庫を保管しながら、それを各店舗に必要な分だけ配送する際の中継点としてご利用いただいています。
東日本大震災を経て地域活動をスタート
–倉庫業と地域活動は全く異なる事業だと思いますが、なぜこの2つの事業を行なっているのでしょうか。
谷野氏:谷野ロジテム株式会社という会社は父から継承したものなのですが、もともとは倉庫業のみ行なっていました。
ただ東日本大震災の際に、これまで携わることのなかったボランティアを初めて経験したんですね。3月11日の夜、そこで炊き出しをしてたのですが、後日「寒い中、あんなに温かい豚汁が食べられるなんて思っていなかったです。ありがとうございます。」という手紙をいただいて、自分を生かせる場所はこれだと思ったんです。そこから徐々に地域活動を進めてきました。
両親が関西の人ということもあり、私は人を楽しませたり、笑わせることが大好きなんです。そういったことができる地域活動のような仕事こそが自分の天職なのだと思いますね。
–地域活動ではどのようなことを行なっているのでしょうか。
谷野氏:昨年は花火を打ち上げながら地元の子どもたちにホタルを見てもらうというイベントを行いました。そのイベントでは町の人口が1万人弱にも関わらず、1万人もの来場者がきてくださったんです。この時は花火が打ち上がっているあいだじゅう、達成感でずっと泣いていましたね。
その他にも、誰もがパソコンを使う時代になりましたので、小学校でパソコンを教えるボランティアをしています。
ただ、地域活動を行っている中で、地域に不足しているものにも気がつくようになったため、今後は地域活動にまつわるビジネスを多方面で創造していきたいと思います。
将来は地域の自然を活かしたレジャー産業も
–今後の展望について教えてください。
谷野氏:現在、弊社の敷地に一部空いているところがあるので、オリンピック直後の時期を見計らって、そこに2,000坪ほどの倉庫を建てようと思っています。
–その後の長期的な目標はどのようなものでしょうか。
谷野氏:消滅都市となる地域の活性化を目指した、レジャー産業を行いたいと考えています。例えば地元地域には川が流れているので、そこでサップやカヌーなど、ちょっとした水遊びができるようにしたり、バーベキュー施設があるキャンプ場を開きたいと考えています。
また将来的に天候が不順となり、今よりも作物を育てにくい環境になると考えられるため、弊社で持っている箱物を利用して水耕栽培をしてみたいですね。近年も天候不順で野菜の価格が高くなっているので、近隣の飲食店やスーパーに、安価で安心安全な食材を供給できるような状態にしていきたいです。
–ありがとうございます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。
谷野氏:これからは地域を元気にする経済活動を行い、喜びや楽しさを創造することを事業として行なっていきたいと思っています。そこに共感してくれる方がいらっしゃれば、ぜひご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原