株式会社パラリア

浅見 貴則

自己満足か、限界突破か。自習で伸びる学生とは?

誰よりも本気で生きる講師が、学生を本気にさせる。
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株式会社パラリア 社長 浅見 貴則氏のONLYSTORY


株式会社パラリアが運営する「受験」も「将来」も両方大切にしたい方のための学習サロン『パラリア』。通う学生は生き生きと自習スタイルの勉強に励んでいると聞き、驚きました。

自立した学生と姿勢を育む秘訣を探ると、その秘訣は本気で自分の人生を生き切る講師の在り方に。


自習のプロが語る。自習のメリット・デメリット


–– なぜ、パラリアに通う学生は「自習」という手段、機会を使いこなすことができるのでしょうか。正直…「自習」は授業に比べて自由なイメージがあるので、学生が自ら集中して取り組み続けるのは難しいのではないかと思うのですが。

浅見:そうですね。自習はその機会や時間をどのように使うかによって効果は変わりますし、向き不向きもあると思います。

 僕自身も自習によって学習を進めてきた受験期があったのですが、僕が自習を好んでいたのは時間の使い方を自分で決められることが理由です。頭を抱えながらも自分で決めて、試行錯誤して、進めていく…そのような自習が好きでした。特に、その結果成績が上がった時に感じられる「自分で何かを乗り越えることができた」という達成感が。


 一方で、僕が身をもって体感した大きな自習のリスクは「限界が決まってしまうこと」と「それを自覚できないこと」にありました。というのも、自習をしていると学習方法や方向性を自分で決めていくため、視野が狭くなりやすいんです。その結果、本来すべき学習方法に気づかず、自己満足の世界で終わってしまうことも…。

 パラリアでは、そのようなリスクを取り除き、学生が目の前の問題に没頭し、全力で学習に取り組めるような自習環境・教育方針を整えています。



目標設定から参考書選びまで、とことん伴走


–– 代表取締役・教室長の浅見さんにお話を伺ったところ、自習によって学生の成長を促すための教育方針があると伺いました。講師を務める鈴木さんは、普段どのような姿勢で学生と向き合っていますか?

鈴木:一言で言うと、「伴走者」という意識を持つことですね。

 自習を促進するための環境を作っている僕たちの仕事は、まず学生にとってのゴールを決めることから始まります。なぜ、どのような進路にして、何を目指すのか。目標が決まればその翌月、もしくは数ヶ月後の模試で目指す点数とその点数をとるためにどういうことが必要なのかを一緒に考えていきます。

 やるべきことが決まれば、あとはそれを元に計画を立てていくのですが、僕らはそのそばにいて、「なぜ、その参考書なのか」「なぜ、その方法なのか」と声をかけています。計画が完成して自習に取り掛かり始めた後も同じ空間にいて、その様子を見守っているような形で学生の自習を日々サポートしています。


–– 自習をはじめる以前の参考書選びの段階から伴走していくのですね。

鈴木:そうなんです。パラリアに通う学生は使用する参考書を自分で決めるのですが、その参考書を一緒に買いに行くこともあります。目標・計画に合ったものを選択できるよう、参考書売り場を一緒に眺めながら参考書の構造や選ぶ基準を伝えているんです。

 一方で、僕たちが懇切丁寧に教えても伝わらないこと、本人が気づくべきこともありますので、あえて学生と距離をとって見守るようなこともありますよ。全員がそれぞれのペースで学習を進めていくスタイルだからこそ、その時の状況に合わせた個別対応は可能になります。

–– 一人ひとりの成績、目標、特性に合わせて柔軟に対応してくださる姿勢は、本当に心強い。

鈴木:こうした個別対応はパラリアがもっとも大切にしている方針の1つなのですが、僕はここに大きく共感しています。

 というのも、パラリアに携わるようになる前、僕は教員を目指していました。教育実習で一斉授業をした際、全体についていけない生徒が出てきました。僕はどうしてもその子の存在を無視することができなかった…。その結果、授業全体の進度は大幅に遅れてしまいました。その後も、この部分だけは直すことはできませんでしたね。


 しかしながら、従来の学校教育に合わせることができなかったこの僕の教育観が、パラリアの教育方針とはマッチしたんです。パラリアの存在を知り、代表の浅見さんと交流を持つ中でその確信は深まり、やがて講師として携わることを決めました。



目の前の学生に100%で応えられるような人間に


鈴木:今後、僕はセーフティネット的な存在としてパラリアに通う学生をサポートしていきたいと思っています。その上で、学生に対するサポートだけではなく、その先にいるご両親に対するサポートも重要な仕事。

 自習は決められたことをこなすよりも難易度が高いため、お子さんが日々自習に取り組めているかどうか…ご両親としては気にかかるところかと思います。加えて、パラリアでは面談時に深く問いかけるので、途中で進路や学習方法を変えることも珍しくありません。それもまた、ご両親としてはご心配の素になってしまうかと思います。

 そのご両親のお気持ちを考え、僕たち講師はご両親へ毎月フィードバック(学生の様子や自習の進捗にまつわる報告)をお送りしています。日頃から学生とご両親の間に立ってそれぞれの気持ち・立場を理解し、互いの意図や背景、学生がご両親に対してなかなか言葉にしづらい部分を、僕たちが丁寧に伝えていくんです。




–– 学生一人ひとり、ご家族ごとに多様な選択と考え方がある中、大変ではありませんか?

鈴木:そうですね…簡単なことではありませんが、学生とご家族にとってそれがベストな形であると考えて続けてきました。そのような活動を続けてきて、僕は「目の前の学生に100%で応えられるような人間になりたい」という目標を持つようになりました。そのために、僕も自分の器を広げ、磨くような挑戦を続けています。

 例えば、立ち上げを準備している会社の代表取締役になろうとしていることがその一つ。一人の講師としては体感できないことや学べないことに触れることで、一回り自分を成長させたいな、と。その他、外部のイベントに積極的に参加しているのも自分の器を大きくするための挑戦です。

–– 自身の器を広げ続けることで、多様化する学生の進路や考え方、ご家族のあり方を理解することができる、と。

鈴木:そうです。最近では、esportsの解説者になりたいという学生がいたんですよ。これは、僕には思いつかないようなアイディアで驚きました。

 僕は、一見すると従来の正規ルートから外れていくように見える彼のような学生も認め、その想いの実現をサポートできる講師でありたいと思っています。そのためにどのような大学、もしくは教育機関進むべきか…そのために今なにをすべきか、と話しながら。

–– 今後、教育に携わるお一人として、目指す人物像はございますか?

鈴木:相手が目上の方であれ、年下の学生であれ、フラットに接することができる教育者になりたいですね。「先生はなんでも学生を上回っていて、なんでも教えることができる存在でないといけないんだ」と取り繕うのではなく。


 先ほどのesportsのことだって、僕なんか比べものにならないくらい学生は詳しいんですよ。本当にesportsが好きだという気持ちが伝わってくる。それであれば、僕は話を聞く側になるし、教わる側になる。時に僕は彼らの先生に見えるかもしれませんが、彼らもまた時に僕らの先生なんです。

 これからも健全な懐疑心を持ちながら、目の前の誰かと等身大で関われるような教育者を目指します。



原体験から見出し、体現する講師の存在意義


–– ご自身のビジョンを持ちつつ、新たな教育者像を追求する鈴木さんの姿は非常に頼もしく見えました。

浅見:鈴木は様々な学生からパラリアのオアシスのような存在として頼りにされていますが、彼はパラリアの外でも精力的に活動をしています。それは僕も同じで、パラリアでの仕事以外にも様々なことに関わっています。その中で僕ら自身が壁にぶち当たり、悩み、考え、また前に進むということをしている…。その本気の姿こそ、僕ら講師から学生に見せていきたいと思っているんです。

 ある空間の中に頑張っている人がいるとその雰囲気が伝播するという概念があるように、こうした僕らの本気がいい意味で学生にも伝播していくはずです。

–– 本気で取り組む環境作り。無言で取り組む部屋と昼寝もできるような部屋を用意して「集中とリラックス」のバランスを実現した学習環境を整備していることも、その環境作りの一環ですね。

浅見:そうした環境の中で、講師としては学生の学習効率を常に高く保つようなサポートをしているんです。加えて、僕自身のバイアスを入れずに生徒に対してフラットに接しながら、基準値を引き上げたり視野を広げたりできるような関わり方も意識しています。そのような点が、僕ら講師の存在意義。


–– 自習環境における講師の存在意義…。冒頭のお話の中で、自習のリスクとして「基準値や視野の限界があること」に触れていましたね。

浅見:実は、その自習のリスクは僕自身が身をもって過去に体験したことなんです。

 今となっては自習を中心に据えた学習サロンを運営している僕ですが、一度自習を通して挫折を味わったことがありました。それは、現役で挑戦した大学入試でのこと。出題された問題をスムーズに解くことができず、合格したのは滑り止めとして受けた1校のみ…浪人を決めました。

 今振り返ると、まさに自分の基準や視野の中で自習を続けた結果、表面的な学習に留まってしまっていたことが原因だったと思っています。そのことに初めて気づいたのは、浪人を決めてから通い始めた大手予備校である講師の方と出会ったことがきっかけ。その方は入試問題を3行で解いてしまったり模範解答にも物申すような講師で、正直出会った時は驚きました。「計算ミスしない方法は、計算をしないことだ」と言われても、当時はなんのことだか…。理解するまでに半年はかかりました。

 ところが、その講師の高い基準値に必死についていくうちに僕自身の基準値がどんどん引き上げられ、それによって試行錯誤や工夫の幅も広がり、成績は上がっていったんです。この講師との出会いは僕の人生を変えてくれた瞬間であり、お金では買えない貴重な出会い。


そこを出発点として、集団指導・個別指導の塾、家庭教師などを経験し、様々な教育方法や環境を自分の目でくまなく見てきた結果、パラリアの形に行き着きました。

–– 講師の存在意義を目の当たりにした出会いと体験が、パラリアという自習環境とそれを作った浅見さんの原点。

浅見:その原点から今に至るまでには、他にも本当に様々な方のお話を伺いましたよ。自分の知らない世界に触れるたびに自分の視野が広がる感覚があり、その体験も今に至る過程の中では欠かせない経験でした。その体験をパラリアに通う学生にも提供したくて始めたのが、「パラリアトーク」。月に一回、様々な方にお越しいただき、その人ならではの人生観や体験についてお話いただく機会です。

 こうした機会に触れることで自分の可能性や選択肢を広げ、学生が納得感を持って進路選択をできるサポートができればと思っています。

–– 別紙にまとめたパラリア卒業生の声の中では、このパラリアトークに影響を受けた学生が多くいました。

浅見:しかしながら、僕ら講師としてはこういう取り組みはリスクをはらんだ挑戦なんです。将来ややりたいことについて考えることで勉強の手が止まってしまう可能性がありますからね。ただ、理想としてはやりたいことが先にあって、そこにつながる進路選択をできることがベストだと考えているんです。その方が、モチベーションも湧いてきます。

 そうした考えから、パラリアでは将来のことややりたいことを考える機会を設け、そのビジョンを現在の自習計画や今後の進路選択につなげるようなコミュニケーションをとっています。


 パラリアの自習環境はまだまだ語りきれないほど多くの工夫や仕掛けによって成り立っているんですが、これまでに作り上げてきた過程の中で、いつの間にかパラリアは僕自身にとっても無くてはならない存在になりました。

 僕がパラリアの外で得たものを還元することで学生の役に立てることもあれば、学生の姿を見て僕が刺激を受けることもある。そう考えると、僕自身もこのパラリアという場を利用、活用している一人なんですよね。

 今後も本気になれる自習環境作りに徹し続け、そんなパラリアに興味を持ってくださる方とさらに魅力的な環境を作り続けていきたいと思います。ぜひ一度、パラリアが作り上げてきた自習空間を見学にいらしてください。



弊社社員からのメッセージ


オンリーストーリーの上村と申します。

私は高校生の頃から代表の浅見さんと知り合いで、当時は私が塾に通う生徒、浅見さんが塾のチューターという関係でした。飛び抜けて勉強を教えるのがうまかったこと、日頃から学生の前向きな気持ちを汲んでくれていたことを覚えてますね。ドリームキラーな大人が多いなか、浅見さんは私たちを信じてくれて、想いの実現のためにストイックな姿勢で向き合い続けてくれました。

その後も浅見さんとは付き合いがあり、起業当初には最初の生徒集めのためのチラシ配布を手伝ったこともありました。今勤めているオンリーストーリーという会社に出会ったのも、実は浅見さんの紹介なんです。

これまで浅見さんからは節目ごとに影響を受けてきて、勉強に限らず幅広く刺激を受けてきたことは、今の自分が形成されてきた中で大きな経験でした。本気で生きる浅見さんの姿から学ぶことは、本当に多かった…。

夢を持っている学生や本気になれるものを見つけたい学生がいれば、ぜひ一度お会いしてみてください。


株式会社パラリアの住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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