株式会社Connecting the dots

阿部 泰孝

実践型戦略マーケティングとは

失敗の数から語れる真のマーケティング
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今回のインタビューは、実践型戦略マーケティングを事業とされている(その中で今回はInstagramとLINE公式アカウントを中心にSNSマーケティング)を行う株式会社Connecting the dotsの代表取締役 阿部泰孝氏にお話を伺いました。
企業クライアントのサービスの認知拡散から商品プロデュースから流通戦略~流通設計、実行までワンストップで行う同社の取り組みや今後の展望について語っていただきます。

株式会社Connecting the dots 代表取締役 阿部 泰孝氏のONLYSTORY

【経歴】
大学卒業後、アントレプレナー制度に魅力を感じて営業系のベンチャー企業に就職。
その後、EC店舗に特化した商社に勤務し、ECの基礎や日本の流通について学ぶ。
入社後3か月で営業トップとなり、コンサルを担当していた店舗の売り上げ向上(平均500%UP)に貢献。
1年勤務後ヘッドハントを受け、総合商社の卸事業部の新規立ち上げに参加。
1年間で10億円を売り上げる部署に成長させ、友人と株式会社AGSを設立。
2008年には株式会社ファイブセンスの代表取締役に就任し、近代の日本の流通業においてマーケットインの重要性を重視し、メーカーの流通コンサル業に特化して商品企画流通に携わりました。
株式会社ファイブセンス売却後、株式会社YYYを設立し、大手新聞グループの新規事業立ち上げに参加、初年度で4億円の売り上げを達成しました。2012年には株式会社LBI(金融取引2種業)の取締役に就任し、投資だけでなく投資先への業務コンサルティングを組み合わせた事業を確立し、グループ年商78億円を達成しました。
2014年、株式会社Connecting the dotsを設立し、BtoCの戦略マーケティングに特化した事業を展開しました。
2021年、これからの世の中を見据えて医学部専門予備校に興味を持ち、株式会社TOPS京都(創業34年)を買収しました。
しかし、買収後に創業者による使途不明金、株式複数譲渡などが発覚し、18億円の資金流失が明らかになり、民事再生を余儀なくされました。
プレパッケージの手法を用いて、京都医塾株式会社として再建に成功。
現在は東京と京都を行き来しながらビジネスに取り組んでいます。
今までの豊富な事業経験と知見をベースに、生成AI技術を組み合わせた新しいマッチングサービスを立ち上げます。

机上の空論ではないマーケティング


–株式会社Connecting the dotsの事業内容を教えてください。

阿部氏:株式会社Connecting the dotsはSNSマーケティングサービスを展開している会社です。現在は主にInstagramとLINEの2つのSNSを使って、企業の事業や商品、店舗の認知拡散を行っています。そしてそこから派生し、新規事業や商品のプロデュース、流通戦略まで一貫してサポートをしています。

–ありがとうございます。続いてInstagramとLINEのそれぞれのサービスについて教えてください。

阿部氏:まずInstagram運用代行サービス「インスタバンク」についてお話しさせていただきますと、このサービスのクライアントとしまして、BtoC事業の企業、ないしは政治家やタレントになります。クライアント自身ではなく第3者からの視点から見るからこそ初めて分かる事業、サービスの魅力をマスへ発信し、Instagramでは潜在顧客を顕在化することを目標とします。

 もう1つのLINEマーケティングサービス「LINE公式アカウント運用代行サービス」に関しては、Instagramで認知獲得~顕在化の後、サービスや商品に興味を持ったユーザーを「フォロワー」から「友達」という感じで距離感を縮めます。その後LINEで顧客ごとに合った方法でコミュニケーションを重ね、顧客育成を行います。
 LINEは最も使用している時間が長いアプリなので、マーケティングの基本概念としてある時間支配の観点から、有効なのです。
 加えてこのサービスではユーザーの属性に合わせた接客ができるシステムにしています。例えば20代の女子学生と50歳のマダムでは同じ商品でも勧め方が変わってくる。そういった情報を蓄積することで、LINE上でユーザーに合わせた接客を実現し、購買まで引き上げるサービスとして提供しています。

‒他社と差別化をはかっている点や強みについて教えてください。

阿部氏:弊社ではまず仮説を立て、その仮説を自社で実行して、その結果をもとにクライアントにサービスを提供させていただく点が一番の差別化のポイントだと思います。
私は多くのマーケティングやPR、ブランディング、プロデュース等のサービスを掲げている会社は机上の空論でサービスを提供していると感じています。なぜかと言いますと、理論としては完璧でも、実際の商売として売上があがるかというと、なかなかそうならないことも多いからです。
それはなぜかと言いますと、クライアントとオファーされるマーケティング会社との認識が乖離しているから。クライアントからすると報酬を支払えば成果が出るように見えますが、マーケティングは地道な改善の繰り返しが少しずつ成果に繋がるもの。その認識の違いによって、協業が決裂する例を私自身も多く見てきました。
 弊社の場合サービスリリースの前に自社事業としてSNSマーケティングのみで、高級トリートメントサロンを開始1年で新規5年半待ちの人気店にすることを実現しています。顧客心理を踏まえた上での事業設計も功を奏し、机上の空論ではない結果を出しております。
このノウハウを駆使し、クライアントに合わせたマーケティングを提案しております。

二十代の失敗を糧にして


‒お金の概念が変わった出来事について教えてください。

阿部氏:私はこれまでいくつかの会社を起業してきました。ただ売上を作ることについては以前いた職場で営業成績がトップだったこともあり自信があったのですが、初めて起業した時には経営の知識、特に財務という概念が全くなかったので、所得をそのまま自分の給料にしていたんですね。
起業して早々にサラリーマン時代の年収が月収となり、所得を給料にしても全くなくならない程度に売上があったので、二十代半ばという年齢から考えると高所得層にいたんですが、そこで投資詐欺にあってしまい、貯金も合わせて所持金4千円になるところまで追い込まれました。
借金もあったので、そこから返済するまで社会やお金のルールなどを必死に学び、財務の知識をしっかり身につけた結果、人間の器とお金のバランス感覚も知ることができました。

‒財務の知識を身につけた後、起業された会社はうまくいったのでしょうか。

阿部氏:はい。お金の知識を得た時に、「お金をサービスにすればクライアントの成長を加速させたり、救えるだろう」と思い、金融2種の会社を立ち上げたんですが、これまでの経験もあり、その会社はうまくいきましたね。
投資詐欺に遭ったことは人生において大きな失敗でしたが、その背景があったからこそ他の人にはできない視点で社会とお金と人を見ることができるようになりましたし、大きな成長をすることができたと思います。

自社プロジェクトを手がけていきたい


‒今後の目標について教えてください。

阿部氏:実は株式会社Connecting the dotsの規模を大きくしていくことはあまり考えていないんですね。私自身がプレイヤーでいたいという理由が第一なのですが、そのほかにも既存のスタッフ全員が最大限報酬を取れるような組織でいること。
そして人生においてバランスの取れた労働環境を構築することが私の仕事だと思っています。
この考えは、私がサラリーマンとして働いていたときに、単純にそういう会社があったらいいなと思ったことがきっかけになっています。私は仕事が好きか嫌いかで言うと好きですが、でも働き詰めではイノベーションは起きないですし、高モチベーションを連続させることはなかなか困難です。だからこそ働いてる時間がすべてわくわくで満たされている環境を作っていきたいです。

また具体的な事業としては、今までの豊富な事業経験と知見をベースに、生成AI技術を組み合わせた新しいマッチングサービス事業を立ち上げます。新サービスの特徴は以下の3点です。
1)生成AIを利用した、企業の採用ニーズと学生の就活傾向をリンクさせるための自動改変システムを提供し、最適なマッチングを実現します。
2)生成AIに最も触れ慣れている大学生のインターンを集め、サービスの運営からイグジットまで実践的な経験を積んでもらいます。
3)これまで私たちが行ってきた事業の立て直しやプロデュースの経験・知見を活かし、サービスの質を高めます。
このサービスは、僕自身のキャリアの第三章として、これまでの経験と時代のニーズを融合させたものです。学生がこのサービスを通じて自分のキャリアを築き上げ、最終的には成功へと導かれることを目指しています。

‒その後の長期的な目標は何かありますか。

阿部氏:長期的には自社プロジェクトをいくつか手がけたいと思っています。
今までさまざまな業種、業態のマーケティングやPR、ブランディング、プロデュースに関わらせていただいた上で、知見やノウハウが蓄積されているので、その知見をベースに自社事業を行っていきます。
本当にいいものを拡散させる方法や根付かせる方法は見えてきているので、それを自社で実践することを今後の目標にしています。

‒ありがとうございます。最後に、読者にメッセージをお願いします。

阿部氏:まず学生のみなさんには、少人数だけれども後継者を育てたいと思っているので、本気でマーケティングを身に付けたい人からの連絡をお待ちしております。
社長の皆様には、皆様のサービスで、集客、認知コストは必ず削減できるということをお伝えしたいです。私自身が事業を立ち上げ、失敗し、その中で生み出したマーケティング方法でお手伝いできればと思います。お気軽にご連絡ください。

執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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