嶽本　泰伸

現在、インターネットの普及に伴いインターネットを介する
商取引が大きく拡大している。このeコマース市場で幅広く事業を
展開している株式会社シー・コネクトの嶽本泰伸社長に、
具体的にどのような事業を行っているのか伺った。

「私たちの会社ではeコマースの中でも幅広いものを
定義しています。実際に商品の販売をすることから、
商品を売らないでサービスを提供するeコマースや、
eコマース部分のプラットフォームを開発する事業があります。

そしてお客さまに高品質な商品を低価格で提供するために、
商品開発からシステム制作、SEO施策など全ての業務を
社内で行っています。」

シー・コネクトでは、商品を販売するeコマースとして
プリンターのインクを扱う「インク革命.com」や女性用の
布ナプキンを専門に扱う「nunonaの布ナプキン」の他、
サービスを売るeコマースとして学生に向けた就職&キャリアイベント
情報を提供する情報サイト「COLORS」の運営も行っている。

ベストベンチャーにも選ばれている株式会社シー・コネクト。
理系出身の社員が多いように感じるが、実際にどんな社員が
いるのが伺った。

「私たちはeコマースの中でもすべてを内製化するというモデルで
展開しているので、会社にはマーケティングチーム、エンジニア、
ディレクターなど様々な職種のいろんな人材がいますし、
一人ひとりに多様性があると思います。」

社員には専門的な能力や知識が必要とされそうだが、
どのような教育をしているのだろうか。

「特化分野、スペシャリティーを持つことはとても大事です。
しかし、どんなに専門性を持っていてもその横につながる
ところを理解して動けないと、全体最適化のために動く
本当のスペシャリストではないと思います。

そこで新入社員の入社時には広範囲なジェネラリスト的な
資質を身につけるための人材育成を行っています。
理系文系の出身を問わずすべての新卒社員にマナー研修や
マーケティングの研修、プログラミングの研修を行っています。

その研修でジェネラリストの資質を身につけ、その後
配属された部署でスペシャリティーを磨くという流れです。」

このように、人材育成に力をいれていることが、
シー・コネクトにスペシャリティーを持つ
ジェネラリストが多い理由なのだろう。

最後に嶽本社長に今後の展望についてお伺いした。

「今、展開している複数のサービスをつなぎあわせながら、
自分たちがつくってきたプラットフォーム的な物流の
仕組みを磨き、シー・コネクトというeコマースブランドを
確立したいと考えています。

また、物流の拠点のある関西と東京だけで行っている
当日配送を今後は全国区にしていきたいです。さらに、
大手流通業者に頼らない流通経路も確立させたいと
思っています。

長期的な展望としては、国内だけなく
海外の市場への進出することです。」

スペシャリティーを追求するだけでなく、
幅広い知識をつけ、柔軟性を身につけることの
できる社員教育は、周りの環境・状況の変わりやすい
ベンチャー企業には必ず必要であると感じた。

その社員教育の充実が、株式会社シー・コネクトの
成功の秘訣なのだろう。

http://c-connect.co.jp