株式会社Samaria

山﨑 優子

企画・制作・運用まで一括支援する総合広告代理店

質重視だからできる、低予算でも成果につながる広告
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今回のインタビューは、新規事業立ち上げ時の企業ブランディングを得意とする総合広告代理店、株式会社Samariaの山﨑氏にお話を伺います。

メンバー全員がクリエイターで、かつ広告の企画からクリエイティブ制作、運用まで一気通貫できる同社。その強みを活かした日本赤十字社の防災・減災プロジェクト「私たちは、忘れない。」(https://www.tokyo.jrc.or.jp/lp/tsunagu/)ではどのような広告展開を行っているのでしょうか。詳しく話を聞いてみました

株式会社Samaria 社長 山﨑 優子氏のONLY STORY


【経歴】

1983年生まれ。福岡県福岡市出身。大学では映画を選考し、卒業後、映画監督を目指して是枝監督が在籍するテレビマンユニオンに入社。その後大手広告代理店のクリエイティブに転職し広告業界は合計で12年になる。関わってきたクライアントは、中小企業をはじめ、大手企業では、サントリー・アサヒビール・Panasonic・日本赤十字社・シノケングループ・アットホーム・花王・伊藤園・森永製菓など多数にわたる。

その後CGの世界に魅せられCGクリエイターとデザイナーとともに独立。映画のタイトルのみならず、ホームページ・広告運用多岐にわたるクリエイティブを運用はメディアとセットでサービス提案している。

企画から運用まで一気通貫できるのが強み


–まずは、株式会社Samariaの事業内容をお聞かせください。

山﨑氏:弊社は、新規事業のブランディングを得意とする総合広告代理店です。

具体的には、SNS広告やリスティング広告などのWeb広告、テレビのスポットCM、メディアや映像などの企画、制作から運用までトータルサポートしています。

–同業他社と比べたときに、御社の強みや差別化ポイントはありますか。

山﨑氏:弊社の強みは3つあります。

まず1つ目が、サービスのクオリティです。弊社は、私が大手広告代理店にいた頃に外部委託していたCGクリエイターやデザイナーと立ち上げた会社なので、大手企業と同じレベルのクリエイティブを提供することができます。

2つ目は、多くの企業がWebだけ、テレビだけ、紙媒体だけの制作、あるいは広告の運用だけを行っている中で、企画から制作、運用まですべて一気通貫でできることです。またメディアとのコネクションも強いので、制作を担当した企業様には、無償でメディアのご提案をしてテレビや新聞などでの露出を図っています。

そして3つ目は、価格です。ほとんどの代理店ではデザインやCGの制作は外注することが一般的なのですが、弊社は私を含め社員全員がクリエイターなので、直接クリエイターに発注しているのと同じ価格帯で対応することができるんです。通常の3分の1程度の価格なので、クライアントに喜んでいただくことも多いですね。

–価格の面で喜んでいただくことがあるとお話いただきましたが、他にはどのような点で好評をいただくことが多いですか。

山﨑氏:企業や商品のブランディングの練り直しから行うことで成果につながる広告支援を行っている点です。ロゴの作成はもちろんのこと、それまでに行きつく見せ方やターゲットからお話をさせていただいております。多くの企業様の課題は、自分達が思っている商品やサービスの魅力と世間の需要のずれがあることです。それを気づかせることが私たちの使命だと思っています。


–具体的にはどのような案件だったのでしょうか。

山崎氏:日本赤十字社は、東日本大震災が発生した3月11日と熊本地震が発生した4月16日を契機に「私たちは、忘れない。」(https://www.tokyo.jrc.or.jp/lp/tsunagu/)というプロジェクトを展開しているのですが、このプロジェクトの広告を担当しました

このプロジェクトは、過去の災害から得た教訓を忘れないことで、これから起こりうる大規模災害から命を守り、人々に勇気や希望を与え、防災・減災に繋げていくプロジェクトです。

これは2011年に始まったものなのですが、長い間、若い世代の防災や減災に対する意識を高められていないという課題がありました。災害が起きたときに、動いて誰かを助けられるのは若い世代ですので、その世代の防災意識がなければ、プロジェクトの目的は果たすことは難しいでしょう。

そこで、今年はアニメーションを制作し、それを若者の目に止まりやすいSNSで配信しました。東日本大震災に関しては、被災した1人の青年の物語を。熊本地震に関しては、実際に被災して体育館を失いながらも春高バレーで全国優勝した鎮西高校のバレー部に焦点を当ててアニメーションを作りました。政策から広告の運用まで全て弊社のみで実施するため、タイムラグがなく、オンタイムで企画に反映することが可能です。今回もコロナの件があり暗礁に乗り上げた時期もありましたが、目標KPIを達成することができ、クライアント様にも喜んでいただけました。また多くのメディアにも取材いただき、SNSの世界ではかなり若者にも浸透しました。

毎年携わっているプロジェクトですが、広告の総合的な提案から、実働を行い、PDCAサイクルを回す中で成功事例を作ることができた1例だと思います。

「私たちは、忘れない。」から学んだこと


–その他の成功事例があれば教えてください。

山﨑氏:基本的に制作の会社と思われがちですが、その制作物がより多くの人に見られ、アクションを起こしてもらわなければ私達が作る意義はありません。だからこそ例えば、不動産広告であれば他社の競合クリエイティブを調べるのはもちろん、弊社自ら調査員を派遣して、どんな営業をされているのか、その中で制作物がある意義は何かなどを徹底的に調べます。競合調査は目に見えるものだけではなく、実際競合他社の営業の方と会ってどんなセールスをされているかがとても重要なポイントになります。また、小規模な店舗の広告であれば、ターゲットを変えたクリエイティブもあえて作ってABテストをします。男性の医療クリニックなどは男性のみをターゲットにしがちですが、実際は、背景に奥様や家族、女性の存在が大きいです。だからこそ女性に向けた男性専用美容医療クリニックのサイトを、こちらから自発的に提案したりもします。(予算内で)奇想天外な企画と思われがちですが、効果が出れば次につながりますし、追加予算がなければクライアントは滅多なことではNGを出しません。自ら先を読んで、ユーザーの気持ちになって企画、制作、拡散をしていくことが広告の上では最も重要だと考えております。

–案件を進められる中で、ご苦労された点はありましたか。

山﨑氏:人の理解はいつも一様ではないことをよく痛感します。私たちが良いと思って提案していても、クライアント側の趣向でデザイン的に質が落ちてしまうことは多々あります。結構最後まで粘って頑張るのですがクライアントの志向には打ち勝てません。そこをどう説得するか、が最も苦労する点でもあります。

日本をクリエイティブ大国にしたい


–短期的な目標を教えてください。

山﨑氏弊社のような小さな会社でも一気通貫でできる広告代理店だということをこの3年間で広めていきたいです。

–長期的な目標を教えてください。

山﨑氏日本の高品質なサービスや商品を、見せ方を変えて企業の海外進出を支援していきたいと思います。

実は、日本のCGや漫画、アニメなどのクリエイティブは世界のトップクラスのクオリティなんですが、見せ方が上手くいっていないため、世界での評価は高くありません。例えばCGと言えばアメリカ、デザインと言えばヨーロッパと思っている方が少なくありません。加えて、日本は広告基準が厳しい上にとても真面目なので、面白い広告自体が少ないんです。

実力はあるのだから、あとは見せ方を変えるだけ。そこをフォローする形で、日本のクリエイティブを活用したブランディングを行い、日本企業が世界で戦いうためのお手伝いをしたいと思います。

–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。

山﨑氏少しでも見せ方、ブランディングに悩みのある企業様、海外進出を視野に入れている企業様がいらっしゃれば、ぜひご連絡ください。

執筆=山田
校正=笠原

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お問い合わせ
y-yamasaki@samaria.co.jp

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