株式会社ONE WEDGE
橋田 博明
POSTED | 2020.05.29 Fri |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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一つ一つ真摯に向き合い本質を創造するIT開発企業
『街別デイリークラウド』で社会的距離確保をフォローTopics
今回は、システムインテグレーションとソリューションサービスを手がける株式会社ONE WEDGEの橋田氏にお話を伺いました。今話題のソーシャルディスタンスの確保をフォローする「街別デイリークラウド(無料)」Alexaスキルをはじめ、社会に必要とされるサービスを提供していきたいという橋田氏。その事業理念を語っていただきます。
株式会社ONE WEDGE 社長 橋田 博明氏のONLYSTORY
【経歴】
1979年 大阪府大阪市出身幼少時よりコミュニケーション良好で、人に関わる事で楽しんでいた。高校まで野球漬け、甲子園出場を果たす(ですが、当時1年生だった為、当然ベンチ入りならずで、アルプススタンドで応援でしたが苦笑)
社会で始めてのキャリアは土木関係の日雇いアルバイトでした。
アルバイトでの働きぶりが評価され、最年少でリーダー昇格。自分の可能性を信じ、会社で働くことを意識し始める。
1998年 データベースマーケティングを主とする総合広告代理店にて社会人デビュー
担当していたプロジェクトからもITに関わることも多くなり、自信のキャリアも考慮しIT企業へ転職を決断。実はこの頃に独立(経営側)を志す。
2008年 株式上場のタイミングにてベンチャーSier企業に参画
本格的な営業組織の立ち上げに関わる。当初からの目標であった5年で独立(経営側)を叶える為、居場所を探す。
2013年 某ベンチャーIT企業 専務取締役就任。各事業の立て直しや立ち上げを実践し、第二創業として貢献。そのまま自身で創造した事業の変革を求め、事業移管を検討。
2020年 株式会社ONE WEDGE 代表取締役就任。いくつかの事業移管及び事業譲渡を受け、「ひとつひとつ真摯に向き合い・繋ぎ・創造するONE WEDGE」のコンセプトで、自分自身が思っていた本質部分を追及していくことを決意。
ひとつひとつの事柄に真摯に向き合い・繋ぎ・創造する
–株式会社ONE WEDGEの事業内容を教えてください。
橋田氏:弊社の事業は大きく分けて、システムインテグレーションとソリューションサービスの2つです。
1つ目のシステムインテグレーションでは、主にWebやスマホアプリの開発、AWSの構築などを行っています。クライアントとしては、大手電力グループや国の災害研究機関、ライフスタイル領域企業など、幅広い業界のお客様がいらっしゃいます。
2つ目のソリューションサービスでは、アプリのようなWebサイトを実現する『APPLI PO! 』や、スマートスピーカーを活用した、ソーシャルディスタンスのフォローを行う『街別デイリークラウド』『地震レーダー』などを展開しております。
–複数のソリューションを提供されているんですね。それぞれについて、説明していただけますか。
橋田氏:はい、まず『APPLI PO! 』についてお話しすると、スマートフォンアプリのデメリットを回避しつつもアプリのメリットが感じられるようなサービスになります。と言うのも、スマートフォンアプリは開発コストが高く、その上androidとiOSで開発言語が違ったり、マーケット申請で手数料が取られたりと、デメリットも多いんです。それらを解消するべく、「アプリっぽく」見せるWebサイトを提供しています。
続いて、『街別デイリークラウド』は、街別の流動人口データを提供することにより、ソーシャルディスタンスを確保できるサービスです。具体的には東京駅・新橋駅・新宿駅・品川駅・六本木駅周辺の5地区のデイリー人口増減情報を無料で提供しています。
–橋田様が事業を運営される中で大切にしていることを教えてください。
橋田氏:社名の由来にもなっていますが、「一つ一つの事柄をきちんと突き詰めて、クライアントと向かい合うこと」です。
例えば、一般的に1人/月以上から依頼されるシステムインテグレーションですが、弊社では0.5人/月や0.25人/月のご依頼にも対応しています。これはクライアントの話を聞いていると「まとまった業務の依頼しかできないけど、本当はちょっとした改修を頼みたい…」というニーズを持っている人が多いことに気がついたからなんです。
このように今後もクライアントにとって何が嬉しいかと課題の本質を追求しながらサービスを提供していきたいと考えています。
サービスの質が向上するような組織を目指して
–起業の経緯を教えてください。
橋田氏:2013年より取締役を務めていた企業が、外資系企業のグループとなりました。グループ参画自体には賛成でしたが、私が起ち上げたシステムインテグレーション事業を社内で行うことは難しくなっていくことを実感し、そこで一度繋がりのある会社にシステムインテグレーション事業を移管し、2年ほどかけて、知人の会社を譲ってもらい、自分たちの事業と融合した、というのが起業の経緯です。
–起業から今に至るまで特に印象に残っていることはありますか。
橋田氏:今後の変革を求め事業移管などをいくつか繰り返すことになりました。その中でメンバーを不安な気持ちにさせてしまうことが何回もあったこと。これが一番のしくじりです。その時に「強い組織を創っていく」という当たり前のことをしなければならないと気がつきました。
弊社には確固たるサービスや事業モデルがあるわけではありません。クライアントの仕事を引き受けてい対応することになるので、本質を考えると、「きちんと組織立ってサービスを提供できるような会社にしていかなければならない」と思いましたし、少しずつではありますがそのためにできることを実践しています。
世の中に必要なサービスを提供していく
–今後の短期的・長期的な事業展開の目標を教えてください。
橋田氏:短期的な目標は、まだ組織はフラットな状態ですので、社員と話し合いながら組織創造をしていくことです。組織が強くなればいろいろなことができるようになっていきますから。
長期的には自分たちのサービスをたくさん提供していきたいと考えています。『街別デイリークラウド』もそうですが、会社の利益を考えるだけではなく、社会に貢献できるような何かを私たちの技術で届けていきたいですね。
また、現在、ITエンジニアの派遣や常駐のニーズが多く、自社だけではクライアントの要望に叶えられないケースも多い為、「システムエンジニアリングサービス推進組合」という組織の事務局運営と、自ら幹事も担い、分科会を通して交流を行っています。同業者同士でも成長し、それぞれが業界の中で貢献できるようになっていければ、と考えています。
今後も「本質を考慮したサービスを提供する」という部分はもちろんぶらさずに、他社とは少し変わったことを展開していることと、『世の中にひとつの「WEDGE」を提供する』と言えるソリューションを、ITノウハウを駆使し提供していきたいです。
–ありがとうございます。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
橋田氏:ITシステム開発部分で、「本質はどこか?」「本当は違う方法があるのでは?」と感じていることがあれば、『ひとつひとつ(ONE by ONE)の事柄を「WEDGE」として繋ぎ、真摯に向き合い創造していく』をコンセプトにする弊社へご相談をいただければ幸いです。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原