株式会社ニット
秋沢 崇夫
POSTED | 2020.09.25 Fri |
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TAGS | 従業員数:301〜500人 業種:BPO・業務委託 創立:7〜8年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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テレワークに最適なオンラインアウトソーシング
バックオフィス業務支援サービス『HELP YOU』Topics
今回のインタビューは、バックオフィス業務のオンラインアウトソーシング『HELP YOU』(https://help-you.me/)を運営する株式会社ニットの秋沢氏と小澤氏にお話を伺います。自分らしい生き方や働き方を応援する同社の取り組みや、今後のビジョンについてお2人に語っていただきました。
株式会社ニット 社長 秋沢 崇夫氏のONLY STORY
【経歴】
1981年、東京都出身。青山学院大学在籍中に、ソーシャルマーケティングなどのインターネット事業を展開する株式会社ガイアックスにインターンシップという形でジョインし、入社へ。24歳で事業部長へ就任。その後、32歳で独立し、アメリカを横断する一人旅へ。そこで、テレワークで仕事を請ける体験をし、「このスタイルだったら、プライベートの変化があろうとも、自分らしく働き続けることを選択できる!」と思い、フルリモートで事業を運営していくことを決断。現在、日本全国・世界33カ国の400人のメンバーがお客様の生産性向上に向けて、バックオフィス系の業務をオンラインで実行してくれている。
バックオフィス業務をオンラインでサポート
–まずは、株式会社ニットの事業内容をお聞かせください。
秋沢氏:弊社は、人事、労務、営業事務など企業のバックオフィス業務の生産性向上に貢献するオンラインアウトソーシングサービス『HELP YOU』を展開しています。
現在、約400名の優秀なメンバーが日本や世界各地からオンラインでお客様の業務支援を行っています。
–具体的にどのようなサポートをされているのですか。
秋沢氏:従業員数が30名~50名規模の中小企業やスタートアップのサポートがメインですね。
具体的には、営業資料の作成や業務フロー設計、社内の書類作成をはじめ、マーケティングにおけるアナリティクスの集計やSNSの更新・監視、ライティング、デザイン、その他採用まわりのサポートまで、あらゆる業務を行っています。
小澤氏:また、弊社がこれまで5年間フルリモートで事業運営をしてきた実績から、最近ではテレワーク組織の作り方やオンラインマネジメントなどに関するセミナーやコンサルのご依頼も増えています。
–同業他社と比べて御社の強みや差別化できるポイントはありますか。
秋沢氏:「指示されたことをしっかりと遂行する」他社様は多いと思いますが、それに加えて弊社は、フロントに立つディレクターが「業務を円滑に回すための改善」までを提案しております。いわば業務改善のコンサルティングまでできるのが私たちの強みだと思いますね。
また、私たちはチームで業務支援に対応しますので、担当メンバーが1人辞めたとしても業務が滞ることがない点が安心につながっています。
–過去の導入事例を教えてください。
秋沢氏:マニュアル対応ができておらず、その都度対応に追われていた企業様がいらっしゃったのですが、弊社のスタッフがすぐに業務フローを作り、誰でも同じ対応ができる形でお客様に納品したところ大変喜んでいただけました。
–御社サービスの実績を教えていただけますか。
秋沢氏:現在、300社以上で当サービスをご利用いただいております。また、大手企業様に対して、テレワークの最適なマネージメント方法やコミュニケーションの取り方に関する研修やコンサルティングをさせていただいております。
働きたくても働けない人たちに仕事を
–事業を立ち上げたきっかけを教えてください。
秋沢氏:私はサラリーマンを辞めて起業するまでの約1年間、海外を旅していました。その際、クラウドソーシングを活用して日本からの仕事を請け負う経験をしたことで、パソコン一つでどこにいても仕事ができる働き方はこれから大きく広まるだろうと思ったのが始まりです。
しかし、当時は既に「クラウドワークス」や「ランサーズ」など大手のクラウドソーシングプラットフォームがあったため、そこで戦うよりも何かに特化すべきだと考えました。
そんなときに、前職のつながりの優秀な女性が子どもを出産後になかなか仕事にありつけない状況を知り、他にも子育てや介護などが原因で働きたくても働けない方々が多くいることに気づいたんです。
そこで知り合いの企業に「働きたくても働けない優秀な方に、オンラインで仕事を頼んでみませんか」と試しにお願いをしたところ、とても好評で。これはもう自分で事業をやっていくしかないなと思い、同時に社会の課題解決につながることも見据えてこの事業を立ち上げました。
–事業が軌道に乗るまでに大変だったことはありますか。
秋沢氏:当初は知名度もホームページもなかったので、お客様からの信頼を得たり優秀なメンバーを集客したりするにはどうしたらいいのだろうかと悩みましたね。
そこでまずは人づてでメンバーを集めてしっかりと実績を作り、信頼を得られるよう企業としてのWebサイトを作っていきました
–御社のミッション「『あなたがいてよかった』をすべてのひとに」に込められた想いを教えてください。
秋沢氏:私自身、自分の得意なことで他人の役に立てたときに「助かりました」「ありがとうございます」と言っていただけて嬉しかった経験があり、その時に、幸せや充実感は他者からのフィードバックを受ける瞬間に生まれるものなのだと思ったんです。
弊社のミッションには、1人でも多くの人が社会の中で自分の得意なことを提供し、それに対する感謝によって幸せを感じられるようなサービスを提供していこうという想いが込められています。
技術やスキルを学べる専門学校を作りたい
–今後の目標を教えてください。
秋沢氏:現在国内外に400名のメンバーがいますが、今後はメンバー数や売上の桁を変えていくことが一つの目標です。
–具体的にどのように進めていかれるのでしょうか。
秋沢氏:在宅で働きたいという方々からたくさん応募をいただくのですが、経験やスキルが足りなくて採用を見送ってしまうケースもあるんですね。
今後は、技術やスキルを学べる専門学校を立ち上げることで、より多くの方が仕事を受けられるようにしていきたいと考えています。
–社会に対してどのような影響を与えたいとお考えですか。
小澤氏:私たちは、働く人たちが自分らしい働き方や生き方を選択するためのお手伝いをしていきたいという想いでサービスを作っています。
『HELP YOU』を使うことで、たとえば家族との時間が増えたり、コア業務に集中できる環境が作れるようになり、企業もそこで働く人たちも、そしてニットで働いているメンバーも皆幸せになれることを願っています。
秋沢氏:やっぱり自分の人生は、自分でビジョンを描くことがすごく大切だと思っています。
「海外に住みたい」「地元に戻りたい」「自分が築いてきたキャリアを生かしたい」と思ったときに、そういう生き方や働き方が選択できるのだということをもっと多くの方に伝えていきたいですね。
–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
秋沢氏:専門学校の立ち上げなどは、自社だけですべてできるとは思っておりません。我々の想いに共感していただき、パートナーシップを結んでご協力いただける企業様がいらっしゃれば、ぜひご連絡をお待ちしております。
執筆=山田
校正=米山