株式会社ビジネス・ブレイン
畑中孝介
POSTED | 2016.09.05 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:士業(会計士・税理士・社労士・弁護士) 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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若者よ、税理士を目指せ!
中小企業に次の一手を。税理士の新たなイメージを切り開く。クールでカッコいい税理士像を作るTopics
株式会社ビジネス・ブレイン 社長 畑中 孝介氏のONLY STORY
税理士への道は、フェラーリから始まった。
「うちの兄貴、税理士でフェラーリ乗ってるよ」。
税理士という職業を目指したきっかけは、高校時代の担任の先生から聞かされた、この言葉でした。当時はバブル絶頂期でしたから、先生のお兄さんは税理士として、相当稼いでいらっしゃったんじゃないでしょうか。「税理士になればフェラーリに乗れるんだ!」という驚きは、高校生の私を突き動かしましたね。((注)現実にはフェラーリには乗っていません)
税理士という職業を目指したきっかけは、高校時代の担任の先生から聞かされた、この言葉でした。当時はバブル絶頂期でしたから、先生のお兄さんは税理士として、相当稼いでいらっしゃったんじゃないでしょうか。「税理士になればフェラーリに乗れるんだ!」という驚きは、高校生の私を突き動かしましたね。((注)現実にはフェラーリには乗っていません)
簿記を学び、横浜国立大学の経営学部会計情報学科に進学して、大学2年の冬からは、税理士事務所でアルバイトを始めました。企業の経営者の方々とお会いする機会が増えて、色んな場所に連れて行って頂いたりする中で、自分で判断をすることの大切さや、考えているだけでは意味が無いということなどを学び、強くなることの大切さを思うようになりましたね。「いずれは独立を」という気持ちを抱くようになったのもこの頃です。
税理士は、会計士と違って独立ができる職種ですので、そういう意味でも私にピッタリあっていましたね。
税理士は、会計士と違って独立ができる職種ですので、そういう意味でも私にピッタリあっていましたね。
税理士というのは、一見すると地味なイメージかもしれませんが、お客様の生活に直結する仕事であり、自分の力で開拓し、やりたいことができる仕事です。特に、若い頃から企業の社長様に直接会ってビジネスの話ができるというのは、普通のサラリーマンには、なかなか経験できないことですよね。人生の大先輩であり、自分で仕事をされている社長様から前向きな話を聞くだけでもすごく面白いですし、実になります。
中小企業にとっての社外取締役を目指し、マネジメントだけではなく、会社全体を伸ばす「ビジネス」の「ブレイン」になれる会社にしたい。そんな思いを背に、40歳という職業人生の折り返し地点を目前にして、20年勤めた税理士事務所から独立し「ビジネス・ブレイン」を立ち上げました。
未来を生き抜く会社と人材を育成し、中小企業の次の一手を考える!
弊社のビジネスモデルは、一般的な税理士事務所とは全く違います。一般的な税理士事務所は、所得税や相続税業務というBtoC業務が多いですが。弊社はオールBtoB。中堅企業をボリュームゾーンとしており、お客様の半数がコンサルティング契約です。
財務分析や事業承継の支援などを行いますが、株価対策や節税といった、通常の税理士がやる相続税”だけ”の対策はしていません。事業承継後に後継者がきちんと運営できるようにするための支配権の維持や財務的なセグメントの分析といった、より高度なアドバイスを行い、お客様の会社の成長につなげていきます。
たとえば事業承継対策の場合、年商何十億というレベルの企業様になると、私たちのアドバイスひとつで数億円税金が変わる事があります。正しい申告、正しい会計は当たり前の話で、それ以上に、収益を上げてもらうために何を提案できるか、財務分析の中から何を見つけ出して提案できるかが大事なんですね。次の一手を考えていく事が、これからの会計・税務に与えられた役割だと考えています。
私が本当にやりたいこと。それは、「人を育てること」なんです。テクノロジーが進化する今、税理士の仕事はどんどん機械に取って代わられてしまう。
では、そういう状態でも成り立つようにするためには何が必要か。ひとつは、組織再編税制や連結納税といった専門的領域。もうひとつは、アドバイス業務、事業承継業務といった、人の手を介さなくては絶対にできないヒューマンな領域だと思うんです。「事業をどうしたいのか」という心を汲み取ること、財産や後継者の状況などを鑑みてプランニングすること、セグメント、経営計画の作成、モニタリングといった部分は、人の想像力の世界になってきますので、今からそれができる人を育てておかないと、業界自体滅びてしまう。
どんなに優れたロボットができても、税理士が生き残れるようにすることがテーマであり、それを自分の事務所で実践していくことが私の使命ですね。
税理士のイメージをかっこよく変えたい。
アドバイザー業務と事業承継については、どちらも日本の中堅企業にとって不可欠なものであり、税理士が永遠にやるべきことだと思っています。財務分析とセグメント分析もそうですね。これまで行って来た事業は、大小あるにせよ、引き続きやり続けていきます。
最終的に一番やりたいのは、ベンチャーキャピタルもしくはハンズオン型の経営支援です。株式公開まで一緒にいくことをゴールにして、キャピタルゲインが得られたら、また若手ベンチャーに投資して、良い企業をどんどん増やしていく。人やベンチャー企業を育てることが、私の本当にやりたいことですから。「人を育てられる経営者を育てる」ということが、究極の人材育成かも知れないですね。
今は税理士を目指す人が少なくなってきていますが、かつて私が憧れを抱いたように、未来の仕事として憧れられるような"COOL”で”カッコいい”イメージを私たちが作り上げていけたらと思います。そして、税理士になりたいと思う人が、一人でも増えてくれたら嬉しいですね。