株式会社アットウェア
牧野隆志
POSTED | 2017.05.26 Fri |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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好きこそものの上手なれ!職人が集まる会社
Javaを使ったシステム開発で人々を幸せにTopics
株式会社アットウェア 社長 牧野 隆志氏のONLY STORY
とにかく現場で、エンジニアの仕事を続けたかった。
私は15年間、ある会社でエンジニアとして働いていました。
私自身、エンジニアの仕事はとても好きだったのですが、会社の意向でマネジメント業務に移籍する事が決まったのです。
「エンジニアとして現場でずっと仕事をしたい」そう感じた私は、フリーランスとして働く事を決めました。
フリーランスとして活動を始めたはいいものの、結局大きな組織から仕事を受け、組織の末端として仕事をすることが多かったんです。
この環境下だとどうしても自分の意思は反映されませんし、達成感も生まれません。
そんな時フリーランスとしてともに仕事をしている人を見ていて、「この人たちと一緒に事業をすれば面白いかもしれない」と思うようになったのです。
元々実家が商売を営んでいたので、会社を作ることに違和感がなかったことも起業の背中を押したのかもしれませんね。
ここから5人くらいのメンバーと一緒に会社を立ち上げることが決まりました。
フリーランスで構成されたメンバーだったので、社長になったという意識はそれほどなかったです。
皆さんの助言をいただきながら得意先のお客さんや仲間が増えて…
少しずつ会社としての方向性が確立されていきました。
私たちはお客様のパートナー。だからこそできることがある。
現在アットウェアでは、
・ビッグデータ
・システムインテグレーション(SI)
を主軸事業として活動しています。
ビッグデータのプロジェクトでは、20数台というクラウドを立ち上げて、効率的にデータの整理を行う業務を担当しています。
国の研究機関やNTTドコモ、はこだて未来大学などがお得意先です。
対してSIは、Javaやオープンソースを主軸にして、ソフトやシステムの構築を行う事が主な仕事内容です。SIというと、あまり良いイメージを持たれない方もいるかもしれません。
いわれたことをただやっているんじゃないか、のように。
しかし私たちは「私たちはお客様のパートナー」という意識を持って仕事に取り組んでいます。
ですから、依頼された事をただ行うのではなく「できないものはできない」「もっとこうしたら良いのではないか?」と専門家の観点から意見をすることも多いですね。また「他社よりも少しでも早く新しい技術を取り入れる」ことを目指しています。
そうすることでお客様に信頼してもらい、良きパートナーとして長くお付き合いをさせて頂くことを目指しているのです。
私たちが大切にしているのは「エンジニア自身が幸せになり、クライアントを喜ばせる、ひいては世界中の人たちの幸せになる」こと。
そこで、まずはエンジニアの働きやすい環境を作ろうと、パソコンや椅子を始めとするオフィスの空間作り、ラッシュアワーに巻き込まれにくい横浜でのオフィス創設を決めました。
今後もより多くの部分に工夫を凝らしていきたいと思っています。
ですがエンジニア自身が幸せになるために、最も大切なことは「いつまでもプログラマーの仕事をしていたい」という気持ち。
スキルは後々私たちが教えるなどして身に着けることもできますが、プログラミングを好きになることは教えようがないのです。
ブランド力を生かした、新しいシステムの構築を目指す
今後は、はこだて未来大学とビッグデータの取り扱いをすることが決まったこともありますし、函館での事業展開を考えています。
正直これからの時代、高齢化によって特に地方都市から地域運営が厳しくなっていくと思うんです。でも函館は、観光や水産の町としてのブランド力がある。
このブランドを生かして、新しい産業の定着を模索しています。
例えば、未来交通システムといった「タクシーとバスの間のような交通手段」を検討しております。高齢者がより簡単に移動できるような、新しいシステムの構築を目指しています。
また、仕事のスケジュール調整って大変ですよね。
大きな企業であれば、秘書さんがスケジュール調整してくれますが、中小企業では秘書を雇うような余裕はありません。
そこで、AIが秘書の役割をするシステムの構築も中長期的な目標として考えています。
企業向けの製品開発はもちろんですが、今後はBtoCのような個人向けの事業にも本格的に取り組んでいくことを予定しています。
会社全体としては「自分たちの作ったもので商売をする」という基本コンセプトに共感し、プログラミングが大好きな人たちと一緒により多くの仕事をしていきたい。
これに尽きますね。
☆取材・記事作成・構成=上村、北本、佐久間