三谷大和スポーツジム
三谷大和
POSTED | 2016.12.29 Thu |
---|
TAGS | 従業員数:5人以下 業種:飲食店・実店舗 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
---|
人としての強さを教え続けたい。
元東洋チャンピオンが経営するボクシングジムTopics
三谷大和スポーツジム 社長 三谷 大和氏のONLY STORY
お前の目を信じたまでだ!
私の人生は、ボクシングと、一人の恩師によって作られてきました。
岡山の田舎で父親と二人三脚でボクシングの世界チャンピオンを夢見て歩んでいた私は、中学では短ラン幅広ズボンというやんちゃぶり。
所属していた陸上部の練習にもろくに出ず、レギュラーも外されていたのです。
しかし顧問の先生は、高校受験の面接書類に「部活を毎日頑張っていた」という嘘を書いたのです。
どうして本当のことを書かなかったのかと詰め寄ったら、「お前の目を信じたまでだ!」と怒鳴られました。
お前の目は負けず嫌いの目。だからボクシングを毎日頑張っていることが分かるのだと。
号泣しました。自分を信じてくれる人がいる!それがすごく嬉しかった。
心を入れ替えよう。真面目になって先生に恩返しをしよう。
この時の決意が、私の人生を形成するベースになりました。
恩師のように、生徒の目線で本気で向き合える教師になりたくて高校・大学と進学し、プロボクサーとして2度の世界戦にも挑むことができたのです。
残念ながら世界チャンピオンにはなれませんでしたが、自分のボクシングジムを立ち上げて次の世代に夢を託したいという思いと、自分だからできる教育を通して本気で生徒と向き合う決意につながっていきました。
ボクシングと恩師の存在がなかったら、きっと今の私はいなかったはずです。
トンネルの先に見えるもの
私のボクシングジムに集まる全ての人は、私にとって“家族”です。
家族には立派に育って欲しいし、みんなで一丸となって戦いたい。
だから私は「みんなは一人のために、一人はみんなのために」の精神を大切に、倫理道徳を持った人間の育成に力を注いでいます。
ボクシングの元東洋チャンピオンが直接指導するボクシングジムですから、本人次第で高い技術を身につけることができます。
しかし、練習をサボったり、チームの一員として自分がやるべきことができない場合は、どんなに強い選手であっても試合には出しません。
挨拶と返事がきちんとできる。ものに対する感謝ができる。きちんと掃除ができる。
こういった人として当たり前のことができなくては、どれだけ高い技術があっても何の意味もないのです。
特に、【親への感謝】は絶対です。
親がいるから今この世に存在し、成長してこられたのですから。
普通、新人選手の場合、試合会場での花道というのはまずできないものですが、うちのジムの場合は50〜100人で集まって花道を作ります。
こうした絆の強さは、他のチームに絶対に負けません。
私のボクシングジムは、トンネルです。
私のジムには不登校などで道を逸れてしまった子も所属していますが、彼らはたまたまこのトンネルに迷い込んでしまっただけ。
トンネルは、中で止まれば暗闇ですが、歩み続ければ必ず光にたどり着くのです。
彼らの人として生き抜く力を育てながら、再度社会へ出て活躍できるようにすることが私の使命だと思っています。
今の子どもたちに欠けているのは、夢見る力や壁を乗り越える力だと思います。
でも、真面目な子が本当に多くて、言われたことを素直に吸収し、実直に取り組むため、大きく成長できる子がほとんどです。
岡山の田舎で育った私が、ボクシングに世界チャンピオンという夢をもらったように、子どもたちにもボクシングを通して夢に挑戦する力を持ってもらいたいと思います。
行き着く港がない船に、風は決して帆を押さない
これからの目標はたくさんあります。
一番の目標は、このジムから日本チャンピオン、世界チャンピオンを輩出すること。
ボクシングが強い県と呼ばれる沖縄のように、八千代市・千葉県をボクシングで有名な地域にしたいと思っています。
まずは年に2回開催している「ちびっこボクシング大会」を2020年までに地元八千代で開催し、日本を代表する大会へと成長させ、将来的に八千代市と姉妹都市であるタイとの親善試合を開催したいですね。
勝ち負けの楽しさ悔しさ、勝負の厳しさ、マナー。
ボクシングから学べることはたくさんありますから、
大切な学びの場所である大会は末長く運営し続けるつもりです。
「行き着く港がない船に、風は決して帆を押さない」。
目標や目的を持てない人に、応援という追い風は吹きません。
でも、目標を持ち、決して諦めなければ奇跡は必ず起こります。
大人を信じなさい。そして、素直に自分と向き合いなさい。
目標を持って、ブレることなく歩みなさい。
子どもたちにはそう伝え続けたいですね。