株式会社ラモーダヨシダ

吉田 昌充

日本一の生産量! 財布業界のトップメーカー

父から受け継いだ伝統を未来に繋げるために
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株式会社ラモーダヨシダ 社長 吉田 昌充氏のONLY STORY

4年間の営業修行で見えた経営の道


私は現在、2代目経営者として、株式会社ラモーダヨシダを経営しています。弊社は日本一の生産量を誇る、財布製造のエキスパートです。

元々この会社は父が起こしたものでした。幼いころより、一代で業界一になった財布屋を、いつか自分が継がなくてはならないと思っていました。父自身は、自分が始めた会社なので、私には好きなように生きてもらって、会社自体はなくなってしまってもいいと考えていたようですが、私にとっては、「家業」を継続させることが自分の仕事だったのです。年々大きくなる会社の規模、社員や中国の工場で働いてくれている数百人のことを考えると、簡単に放り出すわけにはいきませんでした。

大学卒業後は、物づくりの会社の経営を学ぶ修行として、プラスチック加工の会社に就職します。そこで4年間営業に携わりましたが、3年目を迎えたある日、父に「そろそろ会社に戻ってこないか」と言われまして、かなり心が揺れました。

本音を言えば、当時、仕事が辛くて今すぐにでも辞めたいと思っていました。自分の業績も上がらず、大量のクレーム処理をこなすうちに、精神もすり減っていたんです。しかし、会社に辞めることを伝えたとき、直属の上司に「お前は今のまま辞めちゃダメだろ。営業マンとして売り物になってないよ」と指摘され、「なにくそ」と一念発起。父に「ちょっと待ってくれ」と伝えてもう1年、上司を見返そうと必死で頑張りました。

すると面白いことに、自分の業績も上がり、今まで見えてこなかった会社全体の流れや、ライバル他社、業界全体の知識が身につき、自分から仕事を動かせるようになったのです。この最後の1年の経験こそが、今の仕事に非常に役立っていると感じています。自分を会社に引き止めてくれたその上司にはとても感謝しています。

父の会社に戻ってからは、最前線で営業に携わりました。大阪より西を全部ひとりで担当し、ピークの頃はバブルの影響も受けて10億円以上売り上げました。当時、日本で一番財布を売ったのは自分、という自負があります。
そして40歳のとき、父と代替わりし、私は経営者としての道を歩み始めたのです。

0.1mmのミスが命取り! 繊細な技術が要求される財布づくり


私たち株式会社ラモーダヨシダは、日本一の生産量を誇る、財布業界のトップメーカーです。
弊社の特徴は、なんといっても財布の種類の多さにです。オリジナルの自社製品に加え、大手販売店の受注製品も製造しており、色・柄違いも含めて4000種類ほどのバリエーションがあります。

また、一般的な財布メーカーは、制作専門で企画、販売は外注しているところも多いのですが、弊社では企画から製造、販売まですべてを行い、ジャンルも紳士物・婦人物、高級品など様々なものを取り扱っています。財布づくりのノウハウがない、アパレルブランドや文具メーカーさんなどでも、コンセプトのご相談から承りますので、必ずご納得いただける物を納品できます。

財布づくりの難しさは、何よりも要求される精度の高さです。革小物には、財布の他にもバッグなどがありますが、バッグは1㎜から3㎜程度であれば、ミスがあっても使用する上での支障はありません。しかし、財布は厚みが0.1㎜ズレてしまっただけで、カードやお札が入らなくなり、使い物にならなくなってしまうのです。

私たちは精度と品質を高めるために、設計は全て日本で行い、中国の自社工場に日本から職人を常駐させて品質管理や製法指導を行っています。長年愛用していただける財布づくりのために、わが社ではその手間暇を惜しみません。

繊細な財布作りの技術とお客様からの信頼を守っていきたい


今後とも、弊社製品の質を高め、より多くのお客さまに素敵な財布をお届けしたいと考えています。
近年の人口減少や景気の低迷によって、他の革小物やアパレル業界同様、財布製造業も業績は伸び悩んでいます。またクレジットカードやICカード等の利用が増え、キャッシュレス化が進む中、財布そのものの需要も将来的には少なくなっていくかもしれません。そのような中で、どのように生き残りをはたしていくか。その鍵を握るのは、やはり技術力です。

実は、日本は世界で最も財布文化が浸透している国の1つなんです。治安が良いので現金を持ち歩いても安心だし、みなさん比較的暗算ができるので小銭の使用率も高い。財布を使う頻度の多い日本のお客様の高い要求に応えて、耐久面でも機能面でも高品質な財布を作る繊細な加工技術がずば抜けて進歩しています。

この高い技術力はわれわれ日本の財布業界の強みです。その中でも、お客様のニーズの変化に合わせて、他のメーカーではない便利でオリジナルなスタイル・デザインの財布を設計して展開していくことこそ、わが社ならではの今後の勝負どころではないかと考えています。

これまで父の代から培ってきたまじめな物づくりの姿勢を守りつつ、更なる進化を目指して、今後とも突き進んでいきます。我が社の製品を使ってくださるお客様は、皆私たちの丁寧な仕事と誠意ある姿勢を信頼してくださっている方ばかりです。この信頼を大切に守りながら、財布づくりを通して築き上げた繊細な革の加工・縫製技術を新商品や新たな分野に活かしつつ、私が父から受け継いだ家業を、末永く継続していきたいと考えています。

株式会社ラモーダヨシダの住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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