株式会社STAKEHOUSE
上西 健司
POSTED | 2019.12.03 Tue |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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ブランドの成長はリレーションシップの構築から
予算やスケジュールに合わせた最適なプランを提案Topics
今回のインタビューは、「リレーションシップの構築」を掲げる株式会社STAKEHOUSEの上西氏にお話を伺います。ブランドと消費者の関係性や、同社のブランディング、マーケティング手法などについて語っていただきました。
株式会社STAKEHOUSE 社長 上西 健司氏のONLY STORY
【経歴】
大阪市出身。小学生で野球を始め、高校在学中に甲子園出場を果たす。怪我のため野球を断念し印刷会社に就職。営業部に配属され2年間経験を積む。その後、総合広告代理店「株式会社大広」へ転職。様々なプロジェクトに参画し5年間経験を積む。父親が他界し、父親の借金返済を決意し起業。デザイン業を中心に事業活動開始。創業から10年後、デザイン業からブランディング・マーケティング業に業務拡大。主な実績として、ロート製薬株式会社「肌研」・常盤薬品工業「眠眠打破」・日本酒製造会社「北庄司酒造」のブランディングを手掛ける。2010年共同著書「企業ブランディング」を出版。現在は、あらゆる企業・商品サービスブランドの向上のために更なるブランディングを追求し事業展開中。
クライアントの課題を把握し、プランを提案
–株式会社STAKEHOUSEのサービス内容を教えてください。
上西氏:弊社は、リレーションシップ(関係・結びつき)を構築する会社です。
外向けと内向けのサービスをそれぞれ展開しており、外向けのサービスでは、企業が提供する商品やサービスのブランドを消費者とつなぐ支援をしています。
内向けのサービスでは、企業と従業員、あるいは企業と取引先とのリレーションシップを構築する支援をしています。
–どういう方法でリレーションシップを構築するのか、具体的にお聞かせください。
上西氏:外向けと内向けでは手法が異なりますが、会社の理念やブランドのアイデンティティをしっかりと作り、理解してもらったうえで、情報発信をしていくことは共通しています。
外向けでは、既存のブランドをさらに発展させたいケースでも、新しいブランドを作るケースでも、消費者のニーズを知ることを第一に考え、ブランドに見合う消費者層をしっかりとマーケティングし、消費者に対して情報を確実に届けていきます。
内向けでは、会社の理念・アイデンティティを従業員や取引先に理解してもらうことが大切です。そのために、少人数の会社では全員が集まるミーティングを開催し、大きな会社では、クレドカードを使ってグループごとに話し合う時間を月に1、2回設定します。
本来であれば社長さん自ら説明するのが最善ですが、やはり大きな会社ではそれも難しいようなので、弊社が企画・進行を担当したり、各グループのリーダーにお任せして弊社がサポートしたりしています。
–御社の強みはどこにあると考えていますか。
上西氏:クライアントに合わせた予算やスケジュールでプランを提案できることですね。そのために弊社はパック料金の設定をしておらず、事前のヒアリングを重視し、課題をしっかりと把握してからプランを設計しているのが強みと言えます。
また、ブランディングの会社は費用も高額になると思われがちですが、かなりリーズナブルな価格設定が弊社の特長でもあり、これも大きな強みになっていますね。
–サービスを提供するうえで大切にしていることを教えてください。
上西氏:消費者のニーズをクライアントに正確に知ってもらうには、たとえば世代によってどういうコピーやクリエイティブが最適なのかまで考える必要があるため、マーケティング作業にしっかりと取り組むようにしています。
マーケティングをすれば必ず課題は見つかりますから、その後はPDCAを回すことを大切にしています。
–クライアントの声はどうでしょうか。
上西氏:やはり「安い」という声が一番多いですね。「費用対効果が大きい」と言っていただくこともあります。
特に中小企業の場合は、大手のように資金をどんどん投入して早く結果を出せるわけもないので、時間をかけた戦略でなければリレーションシップを築くことができません。クライアントの規模や予算、事業計画に合わせてプランを作るようにしています。
家の借金返済から得た自信と学んだもの
–起業に至るきっかけをお聞かせください。
上西氏:私が広告代理店に勤めていた25歳の時、会社を経営していた父が亡くなって、わが家に3000万円の借金が残される事態となったのですが、当時の私の給料で届く額ではなかったため、デザイン印刷の個人事業主として独立をしたのがきっかけでした。
–起業後、どんな苦労がありましたか。
上西氏:借金は3年で完済できたものおの、その間は寝食も忘れて働いていた毎日だったので、一番しんどい想いをした時期でした。しかし、その分多くの貴重なものを学んだとも思っています。
その中でも特筆すべきは、「自分にもできるんだ」という自信と、人とのつながりの大切さです。相談に乗ってくれたり、叱ってくれたり、仕事をくれたりと、多くの人にお世話になりながら私は成長し、ビジネスが形成されてきたのだと思っています。
–その後、デザインからブランディング、マーケティングに手を広げた経緯をお聞かせください。
上西氏:創業7年目くらいから業績が頭打ちになったことで、社員全員でブランディング、マーケティングの勉強を始めました。そして創業10年を機にブランディング、マーケティング、クリエイティブの3事業へ業務転換することを決意し、同時に社名も変えました。
その後ブランディング領域において大手企業と契約ができたことは、自分たちの考えが正しかったことの証明でもあったので、とても嬉しかったですね。
人口も消費も減る時代、中小企業支援に注力
–今後の展望をお伺いします。
上西氏:これからの日本は人口も消費も減少していくため、逆風を受ける中小企業の支援に特に注力していきたいと考えています。
また、私は仕事の内容や成果を追求したいと考えているので、会社の規模や上場など気にしてはいません。クライアントの成果を追求し、成功事例を積み上げていきたいですね。
成功事例が積み上がれば、結果として規模は後からついてくるものだと思っています。とにかく私は、社員が楽しく働けて、クライアントが弊社と取引してよかったと思ってくれる会社でありたいと願っており、それもまたリレーションシップだと言えますね。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
上西氏:弊社が提供するブランディングサービスは、「売上が伸びない」「イメージが良くない」といったさまざまな課題を解決し、さらなる成長・発展を実現します。最適な提案が必ずできますので、ちょっとしたご相談でもお気軽にご連絡ください。
執筆=増田
校正=米山