株式会社スプラシア

中島 優太

イベント領域でのDXを推進

時代に新しいスタンダードを実装する
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今回のインタビューは、コロナ禍で急激に需要が高まった”オンラインイベントシーン”でプラットフォーム提供を行う、株式会社スプラシア代表取締役の中島氏に、オンラインイベントとはどういうものか、立ち上げ秘話や成功事例などお聞きしました。

株式会社スプラシア 社長 中島 優太氏のONLY STORY


【経歴】

1983年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、イベントマーケティングを手掛ける(株)博展に入社。IT 企業を専門的に担当する新規部門の責任者として、クライアントのマーケティング支援及び事業拡大に貢献。

2017年4月に(株)スプラシアの執行役員CMOに就任し、セールス、マーケティング・アライアンス、サービス企画を手掛け、2019年4月、同社代表取締役社長に就任。

0→1の瞬発力、1→10のスピード感


–まず、株式会社スプラシアの事業内容からお聞かせください。

中島氏:弊社の事業は大別して2つあります。1つがシステム開発、もう1つはイベント領域向けに、動画やアンケート、サイネージの自社プロダクトを提供しています。

今回の取材では、主に後者の自社プロダクトについてお話を致しますが、
中でも10年程前から扱っております”イベント管理システム”についてお話をしたいと思います。

–イベント管理システムとはどういうものでしょうか。

中島氏:今は、オンラインイベントシーンで主にご利用頂いているサービスなのですが、コロナの前はイベントに参加する来場者が、イベントに事前登録をするための、いわゆる”レジストレーションシステム”(受付管理システム)としてご利用を頂いていました。

多くは、数十人から数千人が参加する展示会やセミナー・カンファレンスで利用を頂いていました。

これを、コロナ禍に入ったタイミングですぐにオンラインイベントでも利用できる様に改修を加えPRを始めたところ、直後から本当に沢山の需要を頂けるサービスになりました。

–ピボットのスピードがとても早くニーズを捕まえることができたんですね。

中島氏:はい。開発と販売の側面で言えば、我々はこれまで数多くの自社商品を創って来たので、開発から販売までのサイクルを高速化するノウハウを持っています。MVP開発(実用最小限の製品:Minimum Viable Product)と言う手法を使いながら、開発期間中にプロモーションも行います。

また、今回はコロナ禍でこれまでオフラインイベントで成果を出していた企業様がプロモーション手段を失ってしまい、当社グループに多くの期待を頂き、背中を押して頂いたと言うのも大きかったと思います。

親会社が保有するアセットもフル活用させてもらい、強力なシナジーで商品化と販売を進めることができました。

–商品化していく中で課題はありましたか?

中島氏:私は親会社側にも籍がありますので、グループ全体でイベントのデジタル化に対して舵を取ると言う方針を上申しました。

上層部はすぐに賛成と必要な資源調達に対しての話が進みましたが、実は意外と現場の調整が大変でした。反発をする人も中にはいました。自分の仕事が変わってしまう可能性も孕むので、しょうがない事かとは思います。

–どの様に社内の調整していきましたか?

中島氏:社内調整を取りながら多数決で進めていく時間は無かったので、基本的には全権移譲して頂き、少人数のタスクフォースで走り切りました。
成果が出ない限りは賛同は得られないと思ったからです。

経験上の勘でしたが、0→1は瞬発力を持って周りには目もくれず走る覚悟がないとダメです。

約2ヶ月程でしたが、オンラインプラットフォームへのピボット開発を進めたり、オフィスを1フロア、スタジオ化したり、販売を進めるためのウェビナーを複数回開催したり、決定案件のデリバリーを行うITチームを組織横断で集めマネジメントしました。

全速力で走りましたが、幸いにも結果はすぐに出まして、、
反発していたメンバーは気づけば仲間になっていましたし、それぞれのパートのリーダー達は強い責任感を持って、非常に頼もしく仕事を進めてくれました。この経験は一生の宝だと思っています。

1→10のところは自分はどちらかと言えば得意なタイプでは無いのですが、メンバーのサポートがあって、これも凄いスピードで進みました。

–立ち上げからすぐに結果が出て、今なお求められるサービスだと思いますが、
どのような立場の方からの依頼で、どんなモノを作られましたか?これまでの実績を教えてください。

中島氏:多くはBtoB商材を扱う企業のマーケティングや宣伝販促、広報や営業企画といった方からのオーダーが多いです。

特に、展示会やセミナーの開催が出来なくなったことにより、新規顧客の獲得や、既存顧客の引き上げの手段に困ってらっしゃる方は、企画から入らせて頂いて、プラットフォームはもちろん、コンテンツの制作や集客、運営事務局なども全てサポートさせて頂くことが可能です。

変わったケースだと、総務系の方から社内の表彰だったり、人事の方から会社説明会の開催や、IR系では株主総会などもあります。

–今後の商品の展開について教えていただけますか。

中島氏:中にはオンラインイベントで、リアルイベントの何倍も成果を出されるクライアントもありますし、既にほとんどの企業が何かしらのオンラインイベントを経験し、もはや一般化してきていると思います。

多くの人を集める効率はオンラインは絶大ですので、人を集め情報提供/収集を行うのはオンライン、蜜なコミュニケーションから顧客との関係性を創るのがオフラインと今後は使い分けて実施されるケースが増えると思います。

当社はそれを見据えて”ハイブリッドイベント”の実施に対して価値強化を進めています。

個人の成長と会社の成長が一致した


–続いて、大学卒業後、今日に至るまでの経緯について教えてください。

中島氏:大学では建築の勉強をしていたのですが、飽きっぽい性格のため、時間をじっくりかけて何かを作ることは不向きと思い、卒業後は長いレンジで建物をつくる建設業ではなく、短期間で空間を創るディスプレイ業界に入ろうと考え、株式会社博展に入社しました。

入社後、ほどなくしてディスプレイに飽き(笑)TV CMや、新聞広告などを勝手に販売していました。その内、”マーケティング”に興味が移っていったんですが、ちょうどそのころ、会社自体もCommunication Designら、”Experience Marketing”にメッセージを転換しつつありました。自分の興味と会社の方向性が一致した10年で、楽しく過ごしていましたね。

やがて、IMC(統合型マーケティングコミュニケーション)という部署を立ち上げ、大手IT企業のイベントマーケティングのサポートをするうち、今度はITや英語、ベンチャー企業などに興味を持つようになりました。

そこでまたまた会社がタイミング良く、2016年にスプラシアという会社を買収しました。スプラシアにはITも英語もベンチャーも条件が揃っていたので、異動をさせて頂き、CMOとして今日のスプラシア事業の根幹を作り上げ、2019年に代表取締役に就任しました。

世の中のスタンダードを作る会社を目指して


–今後の短期的な目標をお尋ねします。

中島氏:まだスプラシアに来て4年目ですが、順調な売上/利益の推移を作れている今、それにもっとドライブを掛け、社会的存在感のある会社にしたいです。

まずは当社のEXPOLINEを持って、イベント市場でのシェア獲得を狙います。

–その後、長期的にはどのような目標をお持ちでしょうか。

中島氏:弊社は「時代に新しいスタンダードを実装する」ことをビジョンとして掲げています。移り変わりの早いIT業界において100年間、価値提供を続けるということはベースにありつつも、弊社の若いメンバーや想いを持ったクライアントと一緒に、この時代に新しいスタンダードを生み出し、実装していきたいですね。

–ありがとうございます。最後に読者へのメッセージとして、若い読者へ伝えたいことを教えてください。

中島氏:我々は常に新しいコトにチャレンジしながら、世の中に新しい価値を届け、新しいスタンダードを創りたいと思っています。スプラシアのミッションやビジョン、バリューに共感をされたら、ぜひとも連絡を頂きたいと思います。

執筆=増田
校正=笠原

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イベントDXプラットフォーム

【EXPOLINE】



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