合同会社ほんわか
鈴木 豪
POSTED | 2020.06.23 Tue |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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伝わるコンテンツでリードナーチャリング構築を支援
企画から運用までワンストップのWebコンテンツ制作Topics
今回のインタビューは、簡単に伝わるWebコンテンツを企業に提供する合同会社ほんわかの鈴木氏にお話を伺います。「現代はコミュニケーションが必要な時代」と語る鈴木氏。独自の企業戦略や、鈴木氏の経験が生んだ経営理念などについて語っていただきました。
合同会社ほんわか 代表 鈴木 豪氏のONLY STORY
【経歴】
1982年、大阪府枚方市出身。関西外国語大学 外国語学部卒業。小中サッカー部、高校軽音楽部。大学ESS英会話部。製造業素材メーカー8年勤務。副業開始。失敗を繰り返し、2012年脱サラ。2013年、app store電子書籍「自宅で稼げ」売上ランキング1位。2万部販売、四千リスト(メールアドレス)獲得。売上1000万をステップメールを駆使し達成。同年、Webコンテンツ制作会社 合同会社ほんわか設立。自分の経験を元に、リードナーチャリングを主軸にBtoC企業向けにサービス展開。
成果の見込めない案件は引き受けない戦略
–合同会社ほんわかの事業内容からお伺いします。
鈴木氏:弊社は簡単に伝わるコンテンツを作るWeb制作会社です。
ホームページの効果がだんだん薄れてきている昨今、お客様に興味を持っていただくためにはコミュニケーションが必要な時代になっています。また、営業マンの人件費高騰に加え、売上に繋げるためのサポートやフォローも欠かせないために、従業員の負荷も増すばかりです。
そんな課題を抱える企業に対して、弊社はWebやメールを主に使用したコンテンツを制作し、リードナーチャリング(見込み顧客の購買意欲を高めていく手法)構築をサポートしています。
具体的にはメルマガの配信やLINEチャットボットの構築、商品紹介のための漫画制作などを行っています。
–どういった企業と取引されているのでしょうか。
鈴木氏:例えばオープンキャンパスに人を集めたい大学やBtoCシステムを販売している企業、会員が1万人程の整骨院などさまざまですね。
その他、不動産の相談を受けることもありますし、BtoC事業を展開する企業でLINEやメールの活用に興味をお持ちの会社などからご相談いただくことも多いです。
–同業他社との差別化ポイントや、御社独自の強みなどを教えてください。
鈴木氏:弊社はこれまで紹介ベースでの運営を基本に、成果の見込みがなく勝ち目のない取引はしてきませんでした。徹底的な現場主義であるこの戦略が功を奏し、現在9期目に入ることができています。
弊社にはコンテンツ制作における各分野専門のクリエイターが揃っているので、ヒアリングからディレクション、ネーム書きなどの企画・制作と、その後の構築・運用までをワンストップで提供できるところが、他社との差別化であり強みになっています。
また、単純に安い点も差別化に繋がっていますね。ディレクションのほとんどは私が担当していますが、私の人件費は都度計算していないので、その分コストカットされているのが大きいのかなと思います。
–お客様の反応はいかがですか。
鈴木氏:LINEやメールの自動化で数字を上げていく弊社のリードナーチャリングによって、成約率が12倍にまで伸びた例もあるほど著しい効果を示しています。
その他、漫画コンテンツの需要も今はあるので、YouTube用や企業PR用などのネームを私が書いて、漫画家さんたちと創り上げるサービスもとても喜んでいただけていますね。
–その他に誇れる点がありますか。
鈴木氏:他社が嫌がるような企画でも、気持ちよく引き受けて一生懸命に作業できる点ですね。
オープンキャンパスの時期だけ一斉送信で運用されるLINEアカウントの講読解除率が高かったことから、ある学科に興味がある高校生にだけ送信する対策を取ったのですが、他社ではここまでの作業はおそらくできないと思います。
–事業を運営するにあたって意識していることはありますか。
鈴木氏:周りの人を喜ばせることは家族の幸せにつながるとの想いから、弊社は「出会った人全てに豊かさを」という理念を掲げています。
世の中には志を持って働いている人と、売上だけにとらわれている人の2種類のビジネスマンがいますが、私は後味の悪い儲け方だけはしたくないと思い、この理念に辿り着きました。
将来への不安から始めた副業がきっかけ
–起業に至るまでの経緯を教えてください。
鈴木氏:大学卒業後に勤めた製造業での8年間、海外営業部のルート営業で中国に通う傍ら、20カ国ほどのメールや電話の窓口も担当していたので、海外の視点から日本を見ることができました。
そこで実感したのは、日本の製品は高価なため国際競争力に欠けているため将来性がなく、会社の給料もなかなか上がらないことでした。それでは結婚して家族を養うことも難しく、将来への不安から収入増を図るために、まずは副業を余儀なくされました。
–副業はどういったものでしたか。
鈴木氏:当時はメルマガやアフィリエイトが流行っていていたので、毎日3時間睡眠でブログを書き続けるなんてことをやっていましたね。そんな中で、先ほど述べたような売上だけを目的とする人たちと知り合い、セミナーで物を売るような商売の講師を務めたこともありました。
講師業を始めてから9か月後に120万稼げるようになりましたが、次第に嫌悪感を覚えるようになり、本業と副業で心身ともに疲れ果てたこともあって、会社を辞めることとしました。
そこからはスモールスタートで事業を始め、今日までがむしゃらにやってきました。
「身近な人を守れる経済力を持つ」の実現へ
–今後の事業展望をお聞かせください。
鈴木氏:BtoCを3年やった後、BtoBに切り替えて5年が経ちますが、売上は上昇一途なので、現在は「いかに稼いで残すか」に注力しています。会社と言っても今までは個人事業とあまり変わらなかったため、今後は利益計算や経費管理もきちんとして、会社として成長させたいと思っています。
そのためにも、これまで怠ってきた自社サービスの営業や発信などの企業努力を始め、今年中に数字的な成果に結びつけたいですね。
–長期的にはいかがでしょうか。
鈴木氏:創業時のテーマのひとつに「身近な人を守れる経済力を持つ」ことがありました。このテーマは、「心とお金と体が健全であれば人は豊かになれてほんわかできる」という想いから来ており、社名もこの「ほんわか」を由来としています。
現在弊社の仕事だけで生活している20代のメンバーがいますが、例えば彼が30代になって結婚しようと思ったとき、家族を養えるだけの給料を支払えているかどうか、甚だ心もとない限りです。
そう考えると「出会った人全てに豊かさを」という理念に背くことのないような待遇を実現しなくてはなりません。今、その使命感に燃えています。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
鈴木氏:ステップメールやLINEのチャットボット導入に興味をお持ちだったり、経営者様の真意が反映されていないWebコンテンツに課題をお持ちでしたら、ぜひお声がけいただきたいと思います。
執筆=増田
校正=米山