株式会社Notes
土屋公平
POSTED | 2019.04.22 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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教育・啓発・広告をエンタメ化し、社会成長に貢献
「退屈な時間」を「見る人の心に残る時間」に変えるTopics
今回のインタビューは、BtoBの映像制作を行う株式会社Notesのツチヤ氏にお話を伺います。映像制作へのこだわりや起業時の想い、印象に残っている案件について語っていただきました。
株式会社Notes 代表取締役 ツチヤコウヘイ氏のONLY STORY
【経歴】
早稲田大学第一文学部在学中より映像制作業務開始。制作会社にて構成・編集・ディレクターを務めた後、2009年より独立、Notes設立。大手企業のPV、CM、TV番組、研修用ドラマコンテンツからバラエティまで幅広く企画・制作する。2018年、株式会社Notes設立。『教育・啓発・広告とエンターテイメントの融合により社会の成長に貢献する』ことをミッションとし、ストーリーと演出に重点を置いた、心と記憶に残る映像制作を行っている。また、劇団「平熱43度」を運営し、舞台事業を行いつつ、よりエンターテインメント性の高い映像企画制作事業を展開している。
【制作実績】常盤薬品様PV / デアゴスティーニ様PV / テレビ東京ホールディングス様内部ドラマ/三菱商事ロジスティクス様会社紹介映像/ クックパッド様PV / 武田薬品様イベント映像/ HONDA様採用映像/ NTT様教育コンテンツ/ デジタルハリウッド様教育ドラマコンテンツ/ 千葉大学様地域創生ガイダンス映像/日本政策金融公庫様研修ドラマコンテンツ/ 総務省様ドラマコンテンツ/ USEN様訪日外国人向けコンテンツ/ とらのあな様CM(他多数・ディレクターを担当)
エンターテイメント性に優れた映像制作会社
–まずは株式会社Notesが手がけている事業について、お聞かせください。
ツチヤ氏:株式会社NotesはBtoB向けの映像制作を行なっています。企業様のプロモーション動画や社内研修の動画制作企業は増えてきましたが、その中でも弊社はエンターテイメント性の高い、伝えたいことが伝わる動画を作っています。
例えば、企業研修の動画であれば、退屈にならないよう事実を流すだけでなくストーリー性を加えたり、プロモーションにしても「こういうもの」と紹介するのではなく、何かしらプラスなイメージを与えられる表現を加えています。
会社や商材の「退屈させてしまう部分」「見てもらえない部分」を、人の記憶と心に残るものに変える動画が弊社サービスになります。
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
ツチヤ氏:やはり動画の演出力や表現力ですね。というのも、弊社は劇団としての側面を持っているので、キャスティングや脚本制作についてアドバンテージをもっているんです。
私自身も中高大とずっと演劇に携わり、その後もフリーディレクターとして9年以上働き、その本数は約1000本と多くの経験があります。会社としても私個人としても経験値があるため、堅いものから柔らかいものまで、幅広い内容に高いクオリティで対応できる点は弊社の特徴であり強みだと考えています。
–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
ツチヤ氏:まずは、クライアントが何を伝えたいかをきちんとヒアリングすることです。例えばお客様自身が「社内向けにこういったキャンペーン動画を作りたい」と思っていたとしても、それが伝えたい内容をうまく伝えるのにもっとも適しているかを考え、ズレがあると感じれば専門家の視点から「こういうふうに出したらもっと効果的かもしれません」と提案します。
なので始めの段階で、お客様の話をしっかりと聞き、最適解を探って提案することをもっとも大事にしています。
フリーランスを経験した後会社を立ち上げる
–起業を決意したきっかけについて教えてください。
ツチヤ氏:私はもともと制作会社にいたのですが、フリーランスになる人が周りに多い時期だったということもあり、自由に好きな場所で働きたいという個人的な想いから、2009年に独立しNotesを立ち上げました。
けれどしばらくフリーランスで続けているうちに、個人で受ける仕事の限界に気がつき、もっと社会で役に立てることをやりたいと感じるようになりました。そのためにはある程度のスケールにしなければいけないと思い、法人化することにしました。
–起業してから印象に残っている案件はありますか。
ツチヤ氏:ある政府系機関の案件です。最初の段階で「こうしたらいいと思う」と先方が用意してくれた台本があったのですが、このまま普通に作ってはよくある退屈なものになってしまうと感じ、全て書き換えドラマとして作り変えたんです。
すると、意外にもとても喜んでいただけました。そしてそれ以降も何度かご依頼をいただくようになり、実際に現在は6本目を作っているところになります。お堅いイメージの政府系機関も、きちんと考えて提案することで満足度向上につながり、それがまた次の案件へとつながる。自分たちのサービスに自信を持てた瞬間でしたね。
業界内で一番安心して仕事を頼める会社へ
–今後の展望について教えてください。
ツチヤ氏:向こう3年での目標は、まずは会社としての基礎体力をつけることです。その後は業界の中で1番安心して仕事を頼める会社にしていきたいですね。お互いのことをよく知ったお客様とずっと繋がりを持っていられる状態を目指しています。
そして私たちの最終的なビジョンは、世の中の研修や学習といった退屈になりがちなものにエンターテインメント要素を加えることで、面白いと感じられるモノに変えていくことです。
当たり前の話になりますが、子ども向け学習教材は楽しく学べるように工夫されています。ところが社会人が学ぶ教材の多くには、そういった工夫が施されていません。
だからこそ、社会人が学習することを遊びや趣味の一環と感じられるくらいにエンターテインメント化させたい。そしてそれにより、社会成長に貢献していくことが弊社の存在意義だと思っています。
–最後に、読者へメッセージをお願いします。
ツチヤ氏:どの企業様にも伝えたい想いというものがあると思います。それをどう表現すれば伝わるかというところを考え、形にするのが私たちの仕事です。ですから、伝えたいことが上手く伝わっていないと感じている企業様がいらっしゃれば、ぜひお声掛けいただければと思います。
学生さんに向けては、弊社は製作会社ではありますが働きやすい環境を作っています。動画の分野に興味をもってくださるようであれば、ひと声かけていただけたら嬉しいですね。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原