株式会社グロースバリュ
池邊 友大
POSTED | 2020.06.29 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:広告・マーケティング・制作 創立:5〜6年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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Webマーケティング教育を一個人にも浸透させる
個人向けWebマーケティングスクール「Withマーケ」の会員数10,000人を目指してTopics
今回のインタビューは、会員数800名超の月額制WebマーケティングスクールWithマーケ(https://with-marke.com/)や、企業のWeb集客事業を運営する株式会社グロースバリュの池邊氏にお話を伺います。
変化が速いと言われるWeb業界の現状と今後について語っていただきました。
株式会社グロースバリュ 社長 池邊 友大氏のONLY STORY
【経歴】
1994年生まれ、札幌育ち、広島大学卒業。大学時代にブログを始め、Webメディアで人を集めることの楽しさを知る。運営していた就活支援サイトで食べていけるようになり、内定を辞退して新卒で独立。
その後は、Webメディアの知識を生かして、大手企業・中小企業含め、法人向けのWeb集客コンサルティングをするように。
そのままWebの世界に入り浸り、株式会社グロースバリュを創業。現在は、テキストメディアだけではなく、YouTube事業やアニメーション制作事業なども手掛ける。
2020年、Web集客支援で培ったマーケティングスキルを個人向けに届ける、月額制WebマーケティングスクールWithマーケをリリース。
Withマーケはわずか1年半で有料会員は800名超え。
Web業界の変化を素早く察知し事業化
–株式会社グロースバリュの業務内容をお伺いします。
池邊氏:弊社はWebマーケティング会社として、時代の変化に対応するWeb集客支援事業を展開しています。具体的には、アニメーション制作とテキストコンテンツ制作の2つを事業の柱としています。
Web集客といえばブログ記事を上位に表示させて集客するSEOが代表的ですが、インターネットの世界は変化のスピードがとても速く、昨日までトップの集客力を誇っていたものが1ヶ月後にはもう見向きもされないなんてことも珍しくありません。
弊社はそうした変化や新しい波を即座にキャッチし、まずは弊社自身でそれに挑戦して成果を挙げた上で、クライアントに提供しています。アニメーション制作も、動画市場の急伸を読み取って始めた事業になります。
–同業他社との差別化ポイントや御社の強みをお聞かせください。
池邊氏:常に自分たちで身銭を切って新たな事業に挑戦し、成功と失敗を繰り返しながら今日に至っているので、その経験は大きな財産となっていますし、実践してきた分アドバイスにも深みがあると自負しています。
また、一般的なマーケティングコンサル会社はそれぞれに得意分野を持っていますが、特定の分野に強いということは、逆に弱い分野を抱えているとも言えます。
その点弊社は上流工程の商品設計や市場分析も得意としているので、大きな枠組みでアドバイスをしながら、質の高い動画制作やライティングまでワンストップで提供できるところが強みですね。
–御社のアニメーション制作にはどのような特徴がありますか。
池邊氏:弊社が得意としているのはホワイトボードアニメーションです。これは手書き風のアニメーションで、難解なものを分かりやすく表現できる点が特徴なので、コンサルやシステムツールなど商材の形が見えにくいBtoBの事業と親和性が高いですね。
また、記憶定着率が15%、コンバージョン率が30%上がるというデータがあるほか、視聴者の目を最後まで惹きつける効果があるので、単発の広告プロモーションに多く利用されています。
–ホワイトボードアニメーションの具体的な成功例を教えてください。
池邊氏:商品販売をしている医療系のお客様に対してホワイトボードアニメーションによる動画を提供したところ、問い合わせが2倍近くに急増したことがありました。
特殊な疾患の場合、口頭での説明や画像だけでは詳細が伝わりにくいですよね。難解なものを分かりやすく伝えるアニメーションの利点がここでも証明されました。
–事業を運営する上でのこだわりはありますか。
池邊氏:やはり「時代の変化に対応する」ことが一番大切だと思っています。
Web集客やブログ、SEOで一時的に売上を伸ばした企業でも、同じことを続けるうちに廃れていく姿を何度も見てきました。それで私は、常に変わる姿勢を持っていなくては生き残れないことを学んだんです。
また、弊社スタッフの多くがマーケティング業界出身なので、コンテンツを単に作るだけで終わらせたくないという想いが皆強く、クライアントの依頼目的をヒアリングで把握し、売上向上や課題解決のためのソリューションまで提供すること常に意識しています。
就活ブログの思いがけない成功が起業の発端
–起業に至るまでの経緯を教えてください。
池邊氏:就活を終えて大学卒業も間近になった頃、時間の余裕ができたので何か新しいことをやってみたいと思い、経験したばかりの「就活」についてであれば語れる自信があったので、それをテーマとしたブログを始めました。
のめり込んでしまう私の性格も手伝って、アクセス数が上がっていくことがどんどん楽しくなり、夜を徹して記事を書いていたところ、いつの間にか会社の初任給ほどの収益を得るようになったんですね。
その結果、せっかく伸びているものを捨てたくないという想いが勝って内定を辞退し、ブログだけで独立する道を選びました。
–その後、どういうタイミングで法人化したのでしょうか。
池邊氏:ブログで安定した広告収入を得ていたある日、プログラミングスクールと学習塾を経営する知人のブログ運営を手伝ったところ、月に1、2件だった問い合わせが10件を超すようになり、これが大きな転機になりました。
Web集客の正しい知識を持っている企業が少ないことに気付いた私は、そこからブログ運営のコンサルを徐々に法人向けへと転換します。その後、2、3社の中小企業に加えて大企業からも案件をいただくようになったため、法人化することになりました。
–起業後、どんな苦労がありましたか。
池邊氏:社会人経験がないことで、クライアントとの仕事の進め方で戸惑うことは数多くありましたね。しかし、当時私が住んでいたシェアハウスにIT系のフリーランスが多くいたため、彼らからアドバイスをもらえたのは幸運でした。
自社プロダクトWithマーケの会員数10,000人を目指す
–今後の事業展望をお聞かせください。
池邊氏:今後は、個人向けの事業も伸ばしていきたいです。
現在、月額制WebマーケティングスクールWithマーケは有料会員数が800名を超え、伸び続けています。
今後は、10,000名を伸ばし、個人向けのWebマーケティング学習プラットフォームとして圧倒的な日本一を取りたいです。
–どういう組織にしていきたいですか。
池邊氏:業務の全てを正社員で賄う必要はないと思っています。状況に応じて即座に即戦力を獲得するためにも、常日頃からフリーランスとの人脈を大切にしたいですね。
–最後に読者へのメッセージをお願いします。
池邊氏:私自身、経営者としてはまだまだ若いと言われる年齢ですが、それでも確実に断言できることはあります。それは、Web業界において変化できない企業も個人も廃れてしまうということです。
事業を維持していこうと思った瞬間に衰退が始まることになるんです。
Webを活用する世界にいる以上、常に先手を打ち続ける覚悟を持たなければなりません。私自身も変化し続けており、変化を望む企業や個人を応援したいと考えています。
執筆=増田
校正=米山